• このエントリーをはてなブックマークに追加
[未来脳]イメージトレーニングで未来に備える(その4)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

[未来脳]イメージトレーニングで未来に備える(その4)

2013-04-04 23:50
    c6df42c5007cb5aaf1768569e98b6a6d4d2b9a32

    イメージトレーニングで、「日常」な未来にも備える。

     何回かイメージトレーニングについて考えてきましたが、漠然とした未来に備えるだけでなく、イメトレの効果は日常的にも積み重なります。

     子どもの頃、プラスチックのモノサシをたわませて、どこまでたわむかチャレンジするうち、結局折ってしまったなんて話良く聞くと思います。10回中9回は大丈夫だけど、その1回は失敗することを経験し、そのような失敗をしなくなります。

     しかし、世の中、100回中99回は大丈夫、1,000回中999回は大丈夫、10,000回中9,999回は大丈夫なものがたくさんあります。
     うちから見える十字路は片側が「止まれ」ですが、交通量がとても少なく、「止まれ」が甘い車が少なくありません。と、去年出会い頭でぶつかって田んぼに落ちてました。
     しかしこれらのことは滅多におこらないので経験的に覚えて行くことが困難です。事故を起こしてから「止まれ」の大切さを知るのでなく、事故しなくても、どう不運が重なればそういう事故が起こるか想像できれば、「ルール」として止まるのでなく事故らないために止まることができます。

     ちらっと時計を見たとき、時計の秒針が止まって見えることがあります。まだ目が針をちゃんと見てなくても、脳がつじつま合わせの絵を補間しますが、針が止まってる絵で補間してしまうため止まって見えてしまいます。「クロノスタシス」と言われています。
     なので、急いでいるとき、交差点で遠くを見ながら侵入し、遠くに車がいないので、そのまま侵入したら、すぐ近くに車がいた!なんてことがあります。私はやったことがあります。幸運にも向こうが止まってくれましたが、私の感覚はまさに「車が突然現れ」ました。交差点での確認には自分が思っているより時間が必要だと思い知らされました。

     これについては、実体験を得ましたが、その他のほとんどの「万が一」については、イメージトレーニングで仮想体験するしかありません。
     未来の普通がどうのという前に、日々の生活で「万が一」を避けるためにイメージトレーニングが大きな役目を果たして来たのです。

     変わる力にもなるイメージトレーニング

     ちきりんさんが梅原大吾さん『勝ち続ける意志力  』を取り上げて、

     成長したければ、ひたすら変化すべし - Chikirinの日記 for DU 

    というエントリーを書かれました。『勝ち続ける意志力』はうちでも紹介しました。

     『勝ち続ける意志力』は文字通り「勝ち続ける」ため、トップになるための指南書です。1%のガンダムのための本です。
     でもちきりんさんは、その中から、残り99%のジムにとっても気になる「成長したければ」という願いについて、「ひたすら変化すべし」という方策を紡ぎ出しています。本質的なポイントだと思います。

     とはいえ、変化するのこそ大変です。いくら「ひたすら変化すべし」と思っても、思うだけではだめで、結構技術がいります。1%のガンダムさんはそこらへんを簡単にやってしまうからガンダムなわけで。

     ・断捨離
     「変化する」ためには、なにかを始めるだけでなく、なにかを「やめる」必要があります。いままでだって忙しく生きてますから、なにかを止めなければ、なにかを始める暇などありません。いわゆる断捨離しないといけないわけです。

     これは慣れてないと大変なことなのではありますが、「やめる」とかあまり真剣に覚悟せずにとりあえず一時休憩くらいのつもりで控えるくらいでいいのではないでしょうか。控えてどうしようもなかったら、それはまた始めればいいわけで。

     ・イメトレの力が変化を簡単にする。
     変化を恐れるのは、変化中になにかあって対応できないと困るからです。私は学生の頃は「段取り君」と言われるくらい、段取りしてました。今の私を知ってる人が聞いても全く信じられないと思います。今はその真逆ですから。
     例えば、東京から福山に移り、車を買って、とりあえずカーナビをネットで買って、取り付け始めてみたら、あら、工具が足らない、ケーブル買ってないとそれから対応。
     でも、最近はそれでいいと思っています。最初にざっと調べていけそうなら、とりあえず始めてみる。
     人生の方はいくら調べたって、完璧に段取りできません。ならば失敗しても致命傷ではないようなものは、段取りせずに始める。いいトレーニングです。

     私は昔自分が完璧主義という欠点があると思っていましたが、今でもライフハック系の話題で頻繁に「完璧主義にならないために」みたいな話題が出てくるところを見ると、若いうちにはよくあることのようです。そしてそれは、完璧主義というより、ものごと進めていて想定から外れたときに、クリティカルな失敗になっては困るから、完璧に段取りするか、やらないかになってしまうのだと思います。
     ラブコメとか、初めてのデートでかんっぺきに計画してるんだけど、トラブルがあって台無しになったり、あるいは相手とうまく乗りこえたりなんて、しょっちゅう出てきて、しかも、それぞれに共感できたり。それだけ、想定外のことへの対応がまだまだ手に余るのだと思います。
     
     おおまかには歳を取るにつれ経験が増えることで、いろんな対応ができるようになり、より粗い計画で運ぶようになっていきます。
     でももし、「成長したいから、ひたすら変化したい」と思うなら、気合いだけでなく次のような訓練をするといいと思います。

     ・最初は緻密に考える。
     車を買って、自分の故郷の京都と行き来するようになりましたが、渋滞なんてまっぴらごめん。でも全然感覚がないので、最初のうちは、高速の渋滞情報とか調べまくりました。新しいことに関して調べまくりたければ調べまくっていいと思います。(上のカーナビの例は大した話ではないので、ざっとだけ調べて後はその場しのぎを楽しみました)

     ・イメトレ重視で、手を抜く。
     何回か往復して、だいたいいつどこで混むか分かり始めたので、この間は調べずに往復しました。と、なんと、帰り、高速に乗るまでに大渋滞。やられたーと思いつつも、渋滞だとカーナビでテレビが見られるので、ちびまる子ちゃんだのサザエさんだの見られて、子どもはむしろ大歓迎。
     正確にそこで混むと想定していたわけではないのですが、調べずに行くからには、あーなったらこう、あーなったらこうと、あれこれ考えておくことで、なにか起こってもなんとか対応していくわけです。
     子どもがいると、強制的にそうなる側面はあります。なにを計画していたところで、子どもの体調などで計画変更は当たり前なので、そもそも計画しないというのは、もううちの定番。
     つまり、意図的に手を抜きます。イメトレを増やして、その分。

     平たく言えば、日常に「いきあたりばったり」を取り入れましょう。失敗もあるけど、計画してたら絶対巡り会わないような素敵な体験もいっぱいあります。この間も偶然一面の菜の花畑に遭遇し、いっぱい写真撮りました。
    d6323b65eb776034febd9af05113587d865b0119
     むしろ失敗なんてたいしたことなくて、素敵な思い出のが心に残るので、計画しない方がいいじゃんとすら思えます。

     そうなれば、完璧主義にこだわらなくてもすみます。

     変化するには、完璧主義を止めるには、イメトレをする。

     お試しあれ。

    ・併せてどうぞ
    本文で紹介した記事
    梅原大吾『勝ち続ける意志力』を貫くヒトへのリスペクト
    【馬】1%の「すごい人(ガンダム)」は日本に何人いるか。 
    「素敵な物に囲まれて暮らす」
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。