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最新技術2:若者自身による自殺防止自衛策でも紹介したように、phaさんはギークハウスというシェアハウスを運営しています。そして、その情報を公開(オープンソース化)しています。そうすることで、全国各地のやりたい人が各地にギークハウスを開いています。
フランチャイズよりもずっとゆるいつながりなので、ここではゆるんチャイズと呼んでみましょう。
たとえば緑提灯という取り組みもそれに近いのではないかと思います。居酒屋さんで緑の提灯に気付いたことありますか。この緑提灯が下がっているところは国産食材を使っている割合が半分以上です。さらに星印の数で割合の高さを示しています。北海道の1居酒屋から始まったこの取り組み今では全国に3300以上の登録店があるそうです。
旅先での食事は旅行にとって大切な要素。国産食材の割合が高いなら、当然地元の食材が多いでしょう。旅先ならでは料理に出会える可能性が高いです。旅行の前にチェックしておくとよいのではないでしょうか!
この緑提灯、食材の割合さえ出せれば、他に特にきびしい縛りがあるわけではないようです。まさにゆるんチャイズです。
こんなゆるんチャイズ、どういった特徴があるのでしょうか。
仲間が増える
ギークハウスや緑提灯を始めたけれど、一個じゃさみしいし社会に定着しません。仲間を増やす事で世の中に広く知られるようになって安定して続けられるようになるでしょう。そこで、情報をなるべくオープンし、参加も簡単にできるようにしているようです。
特に、ここであげたようなお互いにシェアを食わないような各地に分散できるタイプのプロジェクトと相性が良いようです。それならむしろ集まる事でも効果が出ます。ギークハウス街、緑提灯横町とかできれば人が集まりそうですよね。
それぞれが工夫できる
特にきつい縛りは設けず、それぞれのギークハウスや緑提灯はそれぞれの地域や事情に合わせた工夫をすることができます。そういった工夫は他の参加者と互いに共有され、さらにお互いの改良に役立つ事でしょう。
ときに力を合わせられる
普段はばらばらに活動していますが、ときに同じゆるんチャイズの名のもと協力する事で大きな仕掛けができ、社会にメッセージを送ることができます。緑提灯だけで居酒屋甲子園みたいなのしたら、国産食材の大きな宣伝になることでしょう。
ITが可能にした ゆるんチャイズ
こういったゆるんチャイズ、ずばりIT、情報処理技術の発展がキーです。以前はこういうことをしようと思っても手間やお金がかかりました。・一カ所で始めたところで全国に広めるには広告など費用がかかる方法しかなかった。
・仲間ができたとしてそれぞれの工夫を共有したくても、いったんどこかに集め編集して会誌にして発送するなど、手間もお金もかかった。
つまりもっと中央に力を寄せた仕組みが必要であり、それがつまりいままでの主流であるフランチャイズのような仕組みなのです。
しかしフランチャイズは中央の仕組みを作る分コストもかさみます。儲かるビジネスには相性がいいですが、社会のセーフティーネットを担うギークハウスや、食の安全保障につながる緑提灯活動といったどちらかというと社会活動的なプロジェクトではそんなコストはかけにくいです。
でもITの発展のおかげで、ゆるんチャイズができるようになりました。こういった社会を豊かにする活動がどんどんゆるんチャイズで広まっていくといいですね!
・併せてどうぞ
【「ニートの歩き方」に見る社会の最新技術】目次 - NAVER まとめ