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などで話題の年間カラオケランキング、歌われる曲のボーカロイドを占める割合を見積もってみたら、1割以上になってきたようです。

 こちら、総合ランキングでは、

3     千本桜     WhiteFlame feat.初音ミク
9     マトリョシカ     ハチ feat.初音ミク、GUMI
26     パンダヒーロー     ハチ feat.GUMI
27     カゲロウデイズ     じん feat.初音ミク

と30位までに4曲がランクインしています。

 2011年は、

17位     モザイクロール     DECO*27

の1曲でしたから、大躍進です。

 さて少ないデータですが、これで少しボカロ曲のシェアを予想してみましょう。つまり、ボカロ曲は何割くらい歌われているかです。30位中4曲ランクインしてますから、とりあえず 4 ÷ 30 = 0.133、 13% くらいと考えてもいいですが、もう少しだけ詳しく考えてみます。

 こういうデータはいわゆるロングテール型で、一部の曲がいっぱい歌われる一方ちょっとしか歌われない歌が山のようにあります。ニコニコ動画の再生数も同じような分布をします。ロングテールの、ほとんど知られていない、しかしもっとも重要な性質からグラフ例を出すとこんな感じで、

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ほとんどグラフと呼べないようなグラフになります。

 ランキングは歌われた回数に比例するとして、その回数は代表的なロングテール型である冪乗則(べきじょうそく)に従うとします。反比例つまり歌われた回数は順位の逆数に比例するというルールです。そこで、ボカロ曲がランクインした 3, 9, 26, 27 の逆数を足して、1 から 30までの逆数を足したものと比べてみると、13.0%となります。さっきのとあんまり変わりませんでした(汗

 ちょっと思うところあって、ついでにアニメ曲を拾い出すと、4, 12, 14, 16, 22, 28 位にランクインしていて、こちらも同じように計算すると、 13.7%となります。こちらは30曲中6曲なので6/30を考えると20%で結構違います。

 これがどれくらいの値かというと、


 辺りを見ると、12cmCDアルバム生産金額の22%くらいが洋楽のシェアです。つまり、ポカロ曲とアニメ曲を合わせたカラオケでのシェア約26%は、CDでの洋楽より大きいということになります。もう立派な存在感ですね。

 ちなみに、この上位30曲が全体のどれくらいのシェアを持つのかも検討できます。JOYSOUNDでは全部で20万曲あるそうですが、このうち10万曲が1回以上歌われたと考えて、1から10万までの逆数を足して…というのはいろいろやっかいなので、積分を使ってこの数値を割り出して、1から30までの逆数足したものと比べると、およそ1/3になります。ちょっと控えめに1/4としても、100曲歌われるうちの25曲は上位30曲のどれかが歌われていると推測できます。

 もうすぐミク5周年!~ボーカロイドに見る音楽行動はどうヤバいのか。~でも書いたように、商業音楽とボカロ曲の市場比較はなかなか難しいですが、カラオケ市場を調べればある程度推測できるかもしれないですね。

この記事には、【馬車目線】からの解説

【馬】《さらに》2012年カラオケランキングのデータをいじくり回してみる

があります。

 追記: 12/11 の夜にTBSでカラオケランキングやったみたいですね。でもボカロ曲はほとんど目立ってないはず。これは JOYSOUND でなくて DAM の年間ランキングを使っているそうです。ボカロ曲の数が全然違ってボカロ好きの人は JOYSOUND に行くため、 DAM ではボカロ曲の順位はあがりにくいです。JOYSOUNDのランキングなんか使ったら、お茶の間がパニックになるかもしれないし、みんな空気読んでますね(笑