ボーカロイド楽曲を知っている人なら一度は聞いたことのあるこの曲、カイトの「しねばいいのに」。これは世紀の大発明です。これを知ってるのと知らないのとでは、寿命はかなり変わるはずです。私はこの曲のおかげで、もう何年か伸びたと思います。

 え。この曲知ってるけど、そんな実感ないよという方。使い方があるのです。

 世の中、いろいろ腹立つことあります。時に怒りが爆発してしまうこともありますが、感情的に怒りを爆発させたところで、いいことなんて大抵ありません。先日も2chのまとめで、コンビニのバイトしてて、ひどい客に腹が立ち、イヤホンしていたので思わず「しね」とつぶやいたら聞こえててクビになったなんて話を見かけました。

 ですから、怒りが爆発しそうになったら、大きく深呼吸しましょうとか、3秒数えましょうとかいろんなライフハックが紹介されています。

 でも、そんなときにはこれです。カイトの「しねばいいのに」です。怒りに我を忘れそうになったら、すかさず心の中で歌いだします。

 ♪しねばいいのに
  しねばいいのに
  しんでしまえばいいのに

とするとあら不思議。この3行を歌い終わる頃には、怒り最大瞬間風速はとうに過ぎ去っています。脳内カイトの軽やかな歌声と共に、さわやかな風に変わっています。そうなればしめたもの。落ち着いて対処することができます。さわやカイト、まじ天使。

 深呼吸とか数えるとか、冷静にできればいいですが、ホントに瞬間沸騰するときは、そんな余裕すらありません。

 しかし、「しねばいいのに」メソッドは、一度身につければ、反射的に出てきます。

 むっき〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、しーねーばいいのに♪

みたいにほとんどワンセットです。怒りが前奏です。

 身につけるのも簡単です。普段、爆発する程でもないけど、いらつくことはいくらでもあります。そのときに、

 むか〜〜〜、しーねーばいいのに♪

と心の中で唱えておくだけです。そうすれば、本当に怒り爆発しそうなとき、自動的に出てきます。

 このおかげで何回救われたことか。もうほんとに世紀の大発明です。いや、人類史に残る発明です。

 しかし、この完璧そうに見えるメソッドにも一つ欠点があります。それは「決して、口に出して歌ってはいけない」ということです。歌詞は露骨ですから、聴き取られれば当然トラブルになります。曲もそこそこ有名ですから、歌詞は聞こえなくてもメロディーで気付かれるかもしれません。相手が団塊のオヤジだからといって油断してはいけません。小学生以上の子供がいれば、子供を通して知っている可能性もあります。

 決して、口ずさまない。それさえ守れば、このメソッドは貴方の人生の強力な懐刀です。もし歌い出したら、3行と言わず、飽きるまで歌いましょう。だんだんなんで怒ってたのかもあやふやになります。

 前回の1日に16時間心の中で何を考えるかが人生を分かつで、ポジティブに考えるための方法をいくつか紹介しましたが、これもそうです。ネガティブな怒りなど、「しねばいいのに」でさっさとうやむやにして、建設的に解決する方法を考えましょう。

 それにしても、この曲もつくづくボーカロイドの産物だなと思います。人間が歌うとどうしても皮肉っぽくなってしまうかと思いますが、あの「バカイト」(ほめてます)が歌うとどこまでもイノセントです。

 そして、これを携えた日本人。もともと温厚で、外国人からすれば、怒りをぶつけてもへらへら笑っている日本人は不気味でしょうが、これからは怒りをぶつけても、へらへらどころか、ふんふん何か口ずさんでいるわけですから、不気味倍増です。日本人ならまじ世界を平和で征服できるんじゃないかとさえ思えてきます。

 これからの日本人の活躍が楽しみです(おおげさ)。

 いつもとちょっと違う水曜、今回は短い記事[S]でしたが、結局長くなりました。

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