将棋界の電王戦が大興奮の中、ついに囲碁でも電王戦が始まりました!

 通常の19路盤ではなく、実力差が小さくなるとされる9路盤を使っての対戦でしたが、結果はプロの4戦全勝。初戦こそ、平田智也三段、相当緊張したみたいで悪手を何度か放ち、形勢二転三転、辛くも勝ちでしたが、平田三段の第二局、張豊猷八段の二局はまったく問題なく人間の勝ちでした。

 9路盤で読みが楽な分互角とされていましたが、最初の数手でコンピュータが疑問手を出してしまい、それを咎めたプロがそのまま勝ってしまうという、やっぱりまだまだ実力差があったという結果でした。

 【囲碁】プロがソフトに圧勝「第1回囲碁電王戦」 - MSN産経ニュース

では、
「Zen」開発チームの加藤英樹代表(60)は「真剣に研究されると歯が立たない。九路盤では10年以内にプロに追いつくようにしたい」と話した。
とのことで、10年はおおげさかと思いつつも、まだかなりかかるかなとは思いました。まあ、でも、何度もやれば、そのうち1回勝つこと自体は、すぐにでも起こるかもしれないですね。

 ちなみに、こちらでは、

 「囲碁電王戦」プロ棋士が圧勝 NHKニュース  
「Zen」の開発チームの代表で、人工知能研究者の加藤英樹さんは「プロ棋士にもミスがあったが、チャンスを生かすことができなかった。これまではコンピューターが打つ手の意外性で人間と戦ってきたが、研究を重ねられて通用しなくなってきたようだ。ソフトに改良を加え、来年こそは勝ちたい」
と、なんか違うニュアンスのコメントが掲載されているので、ご本人はどう考えておられるのかよく分かりませんが。(これらのコメント放送内にありました??)

 それにしても、将棋の方はコンピュータの方があまりにも強くなってからの対戦でいきなり人間がぼろぼろに負けてしまいましたが、囲碁はプロ圧勝から始まりましたので、これから、じりじりの人間が追い込まれるのを見られるのかと思うと、超ドMな期待が高まります。

 また、イベントとしても今後とても楽しみです。今回くらいあまりにも大きな実力差が続くと退屈かもしれませんが、より分かりやすい9路盤で手に汗握るイベントというのは、囲碁に詳しくない人に楽しんでもらうには、これ以上ないコンテンツだと思います。

 初めてのイベントで、進行や解説もおっかなびっくりでしたが、コメントやアンケートで視聴者の反応が得られることについては、解説 武宮正樹九段、聞き手 大澤奈留美四段共に大変驚きと共に楽しんでおられました。とくにアンケートで1/3が初心者と分かったときは、そんなに見てくれてるんだ!とびっくりしてました。

 なので、ルールの説明とかしようかという流れになりそうだったのに、ならなかったのは少し残念です。局面の解説も、ぜひ、これはこれで取られちゃいますねで終わらず、たまには最後取られてしまうとこまでやった方が、絶対初心者にうれしいと思います!!!

 9路盤だと1時間くらいで決着がついてしまうのも初心者には楽しいと思います。今日のところは、開始数手で、「あ〜、これはプロの勝ちですね」的な発言が飛び出してしまって、ちょっとモノ足りませんでしたが。