今回は軽い話題をダブル[W]で行ってみようと思います。2つ目。
不審電話、音声警告で撃退=「録音します」で10分の1に―悪質勧誘対策・消費者庁(時事通信)
「通話を録音します」。発信者に音声で事前警告する通話録音装置を固定電話に設置することで、金融投資の押し売りなど悪質な電話勧誘を大幅に減少させられたことが消費者庁の調査で分かった。これいいですね。以前
着信のとき操作を教えてくれる携帯電話
というのを紹介しました。
携帯電話が着信したときの操作を覚えられない祖母のために、母が「電話が鳴っています。電話機を開いて、黄色いボタンを押してください」と着信音に吹き込んだことを紹介している話なのですが、これは、実の娘が吹き込んでいるところに素晴らしい効果があると思います。
一方この「録音します」の件は、ぜひ無機質な合成っぽいのがいいですよね。淡々と。そのうちの高齢者の操作に関係なくとにかく録音しているという揺るぎなさ。もう音声の録音なんて何時間でもただ同然でできて、その警告を付ける費用があればできることは間違いなく、つまりブラフでもなんでもないことが明確です。
一旦録音してしまえば、後はなにか問題あれば、高齢者の周りのもっとしっかりした大人や警察などが芋づる式に対応できる訳で、これはかける側はかなり辛そうです。で10分の1ということですごい効果ですけど、逆に10分の1の人は豪傑ですね。
調査としてはっきり分かったのは「金融投資の押し売りなど悪質な電話勧誘」とありますけど、振り込め詐欺にも効果ありそうです。
さらに高齢者に限らず、もう普通に全部録音しちゃっていいよと導入する家増えるのではないでしょうか。固定電話に限らず携帯だって。メールとかLINEとか記録が残る通信手段にすっかり慣れているので、電話の録音に特に困ることもない気がします。
地味〜な話題ですけど、こういう技術がくまなくできていくことが、ものすごい最新デバイスができること以上に、IT技術が社会の隅々まで広がっていくために大事なことではないでしょうか。