いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。
この連休中だったと思うのですが、facebook でこのまとめ
シンプルに生きよう!今日からあなたもダウン・シフター - NAVER まとめ
を誰かが紹介していて、それに対してある人が「ダウンシフトで生活するにはパワーがいるよね!」といった感じのコメントをされててびくっとしました。
今日もう一度読もうと遡ったのですが見つけられず……。facebook ってどうやったら検索できるのでしょうか。
さて、ダウンシフトとは、次のような意味とのことです。
東京から地方の SOHO にした私もまさにダウンシフトしたと言えます。「ダウンシフト」(downshift)とは、生活のペースを下げて、ゆとりある生活に切り換えていくことを指します。元々は「車のギアを1段下げる」という意味のダウンシフトが転じて、「生活のギアを切り替えること」つまり「少ない消費と少ない収入で充足感を得る暮らし方を自発的に取り入れること」、「収入が減っても、ストレスの多い仕事を辞めて、よりシンプルで幸福が感じられる生活に切り替えること」や「出世競争、競争社会(rat race)からの離脱」といった社会的行動の意味で使われ始めました。
そういうことをするということは、「ダウン」という言葉が示す通り、厳しい競争社会(rat race)から「降りて」、ゆとりある生活に切り換えていく、つまり、なんだか、のんびりすることのような印象です。
でも、その人は「パワーいるよね!」とコメントしたわけです。
言われてみれば、確かに……。もちろん都会で厳しい競争社会を生き抜くのは大変なことですが、そしてたくさんの人がそうではなくダウンシフトな生き方をしたいと思っているかもしれません。でもそう思う人がなかなかダウンシフトできないのはなぜか。それはまさにダウンシフトの生活にもバワーがいるからではないでしょうか。rat race もパワーいるけど、ダウンシフトな生活もパワーいるのです。
そういう風に考えたことがなかったので、とりあえず心当たり書いてみます。
・基本的にお金を使わない工夫をすることになる
にわたまですが、地方だと収入が少ないので、その分自分でやることになります。都会ではばんばん分業して、その分互いにお金のやり取りをするわけですが、地方ではその逆が起こるわけです。ちなみに成熟した社会では分業が進みますが、過渡期ではその逆が起こると言われます。地方が注目される遠因です(参考:ノマドと複業化)
・家事が増える
地方に引っ越して、止めた家電が二つあります。ガス乾燥機と食洗機。それぞれガスの種類が変わったとか、とりあえず置く場所がなかったとか、とりあえず使わなかっただけで、復活させるために、ガスの種類を変える見積取ったりとか、行動もしていたのですが、結局止めてしまいました。ま、そこまでしなくてもいいかとか。
ガス乾燥機と食洗機によって家事の一部をお金で解決していたのを、それをまた人の手に戻したわけです。それは生活のレベルが下がっているのかもしれませんが、家事は軽い運動と考えるとどうでしょう。家事を主に担当しているうちの連れを見ていると掃除や自転車での近所への買物など全部あわせれば結構な運動量です。でももしそれがなければ、運動しないと運動不足になります。
私もささやかに手伝いますが、洗濯物干すのも、食器洗いも、座り続けて仕事をしている身としては、体がほぐれて気分転換になります。
家事をお金で極力時短して、その時間でさらにお金を使ってジムなどで運動するために、あるいは気分転換にスタバにいくために、もっとかんばって働いてお金を稼ぐという方法もありますが、家事で運動や気分転換の一部をまかなってお金を使わず済ますという方法もあるわけです。
で、後者には後者なりのパワーがいります。皿を洗うという能力でもありますが、家事はいやだからといってなくならないといううっとうしさもあります。今日だけ食洗機というわけにいかないのです。ないですから。
・遊びに工夫がいる
都会には遊びがたくさんあります。よりどりみどりです。人気のスポットは並ぶしお金もかかるけど、その分刺激的で楽しいです。でも地方にはそこまで楽しいものは準備されていません。しかもその準備されたスポットは、並ぶくらい人気だからといって、都会ほどすごい体験ができるわけではありません。恐らく都会の人が地方に行って、「お金を使って」遊ぼうとしたら、そのつまらなさにすぐに絶望するでしょう。
それは地方に住んでいる人にとってもそうで、だから遊園地とかいつつぶれてもおかしくないような危うさです。
では、地方は退屈なのか?