いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に退屈な内容を書き始める記事[S]です。 

 今日、なぜか去年の北極の氷に関する記事がfacebookで回ってきました。

 地球は寒冷化に突入した!北極の氷がこの1年間で60%も増加!寒冷化は15年間続く可能性!世界は再びマウンダー極小期の時代へ 

 去年は一昨年に比べ北極の氷が60%も増えたという指摘です。うん、なんか聞いた気がします。

 それでは今年はどうだったのか?調べてみました。

 調べてみたら、北極の氷の面積については、 『北極圏海氷モニター』というサイトで2002年中頃からの毎日のデータが手に入ります。すごい。

 まずはそのサイトに表示されているグラフから。
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 一昨年の2012年に最小の面積が記録されています。そこで、各年の最小面積を取り出してグラフにすると次のようになります。
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 今年の氷はほぼ前年と同じだったようです。このグラフを見るとV字回復しているようにも見えますし、引き続き見ていかないとよく分からないような感じもします。

 また、最小面積は変化が大きいですが、最大面積の方はあまり違いがないように見えます。
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 グラフの縦軸の倍率は合わせてあります。こちらは、ここ10年以上安定しているようで、今年もほぼ去年並みです。(2002年の最大のデータはありません)

 あと、面積値だけでなく氷の平面図もデータベース化されています。毎年極小付近9月14日の氷の様子を並べてみました。
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 2012年にかなり縮小している様子がはっきり分かりますし、その後2013,2014といくらか回復していることもわかります。

 続いて極大付近 3月1日の氷。

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 こちらはそれほど大きな変化はなく、それよりなぜ起こるのか北極点付近のデータ欠損する部分の変化の方(特に2012年)が気になるくらいです(苦笑

 以上、退屈にいろいろデータを並べました。

 これだけでは、最初の記事の焦点、寒冷化に向かっているのかいないのかさっぱり分かりません。とりあえず、急激な温暖化には歯止めがかかっているくらいは考えていいのでしょうか?