いつもとちがう水曜日、ミラフツネタではないけど、前回の続きで気楽な話題の[S]です。
破壊的イノベータだからといって、煽りはもう流行らない の続きです。
実績のある破壊的イノベータが、しかしインタビューで煽っていたので、かっとして京都のこと調べたら、実は京都すごかったです。
ちょっと調べるだけで、京都はとても戦略的に観光客を増やしてることが分かりますし、今後間違いなく外国人を増やしていくであろうことが簡単に推測できます。元記事の人がこれを知らないわけがないので、やっぱり煽ってんだなあと思わざるを得ません。残念です。
問題になったのは、京都の観光客が全体5162万人中で、うち外国人宿泊者数は113万人で 2.2% と驚異的な低さです。確かに問題といえば問題です。
まず、国内外を含めて年間5162万人の観光客というのは世界的にみても、おそらくトップクラスです。各観光都市の国内外含めた観光客数というのは、一つにまとまっていないようで、単純には比較できませんが、たとえば以下のようになっています。
パリ: 全体 3230万人、うち外国人 1550万人(2013年)。市の人口 225万人(2011年)
ニューヨーク: 全体 4870万人、うち外国人 970万人 (2010年)。市の人口 841万人(2013年)
京都: 全体 5162万人、うち外国人 113万人(2013年)。市の人口 147万人(2010年)
東京: 全体 5億600万人、うち外国人 681万人(2013年)。23区の人口 914万人(2014年)
これ、東京のデータって本当なんでしょうか。ビジネス旅行も含んでるのかなあ。
この他でパリやニューヨークに匹敵しそうなのはロンドンなんですが、すぐ出て来なかったので調べてません。中国やインドにも国内観光客が多いとこありそうですよね。
いずれにせよ、元の記事で数字を出さずに書かれた「京都は世界一の観光スポット」というのも、東京を省けば、これまた嘘ではないのです。国内だけで世界トップクラスの観光客が来るのですから、今まで外国人が手薄でも当然といえば当然です。
しかし、京都は手を緩めません。調べてたら、こんなデータが出てきました。まずはこれ。
(京都観光総合調査平成25年より)
2003年は月の繁閑差が3.3倍だったのが、10年後の2013年には1.2倍に。そのかいあって、観光客数はほぼ順調に伸びています。