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モチベーションは楽しんで身につけられるのか
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モチベーションは楽しんで身につけられるのか

2014-11-29 00:30

     bpcc14で、出張型学習塾「ブランチ」のビジネスプラン作成のお手伝いをしたので、未来の教育の形がマイブームなわけですが、今日も、ゲームで学ぶ英単語RPGスマートフォンアプリ 英語物語というアプリを教えてもらいました。まだちょっと試しただけですが、文法もあるし、発音も出るし、普通に楽しめる RPG だし、なかなかよさそうです。 dragonboxえいぽんたんに続きこれもなかなか良さそうです。

     これからもこの手のアプリはうじゃうじゃ出てくるでしょうから、単純な暗記とか、方程式解くみたいな単純な手順の習得などは、どれか熱中するアプリに当たれば、努力と思わないうちに習得できることになります。素晴らしい時代になったものです。

     さて、学習者本人が意欲を完全に失ってしまっているような場合、そういったゲームならやってくれて、ちょっと単語を覚えられたりするかもしれません。それで学校のテストの点があがったりして、勉強への意欲を取り戻してくれると進めば満点ですが、いつもそんなわけにもいかないでしょう。

     なにしろつまるところ「勉強してなんになるの?」というモチベーションの本質的なとこはなにもしてませんから、勉強がほとんど手に付かないときのきっかけとしてはいいと思いますが、その先どのように本格的な勉強につなげていくのかというのは、またもう一つの大きな課題です。

     勉強へのモチベーションを高められるようなワークショップみたいものはできるのか。遊んでいるうちに勉強へのモチベーションが高まるようなアプリはできるのか。そういったことが今とても気になっています。

     もちろん、もともとできる子系なら今でもそういうワークショップあると思うんですけど、そうじゃなくて、学校の勉強についていけなくて、自分は落ちこぼれとすっかり自信をなくして意欲を失っているような人にも効果が期待できるようなものができるかということです。

     たとえば、この手の話を考えるときはいつもこれを思い出します。

     子供の「どうして勉強しなきゃいけないの?」→ 勉強することの具体的で直接的で切実なメリットを説明 

     すごく参考にしています。

     でも、これって、勉強で自分がどう得するかという視点ですから、自己肯定感が低い子にはこれを説明しても響かないんじゃないかと思うのです。

     ちょっとすぐ手が出ないので、昔良く言ってたことを蒸し返してみます。

     理系離れが問題になって、理科の楽しさを知ってもらおうみたいなイベントが良く行われるようになりましたが、それはあくまできっかけであって、それだけでは理系離れ対策としては不十分だと思うのです。

     今社会にはうんざりするほど課題があって、特に自然環境やエネルギー関連はほっといたら地球が壊れるような問題目白押しです。ですから、社会としては、若い人にはどんどん理系科目を勉強してもらって一人でも多くがこの問題に取り組まなければなりません。

     ですから楽しい実験で興味を持ってもらったら、次は正面切って言えばいいと思うのです。「私たち社会は、あなた達を必要としています。多くの環境エネルギー問題を解決するには、もっと多くの理系が必要です。地球のために理科を勉強して、その分野に進んでください」と。

     エコツーリズムを企画する時、初心者向けには、単に森林浴しましょう、ガイドが案内します、みたいなのでいいと思います。でも、さらに、間伐をするようなツアーとか、森林整備に貢献するようなツアーも組んで、最初のツアーに来た人で協力してくれる人を巻き込んでいくような仕組みも作れます。

     なので、子ども向けに講義は作れると思うのです。自分の住む街を良くするには、あなた達の力がいると。道の駅で地元の材料使って大福作るにしても、原価計算がちゃんとできないと、たとえ売れても作れば作るほどしんどくなってやめることになりますと。算数をきちんとまなんでおいてくださいと。国語理科社会も同じように、地域活性のためにどう役立つか説明できるでしょう。昔の国全体の均一なサービスでは解決できないことが残っていますので、国や県が解決するのは困難です。そこのことを良く知っているそこに住んでいる人が取り組む必要が出てきていますと。
     地域活性だけに縛ってあげてはかわいそうなので、自分の行きたい所にいって、そこの問題を解決してくださいと加えると良いでしょう。ポイントは、どこかの優秀な人が解決してくれるわけではなく、自分たち一人一人が解決を担う人材なんだと知ってもらうことです。

     と、講義はできたとしても、でも、それをただ聞くだけなんて、1年に1回で十分ではないかと思います。
     
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