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『2年通い続けてくれた決して買わないお客さん』
という記事がすごく印象に残っています。
もう2年くらい経つだろうか?という始まりで買ってもらうためにいろいろ手を尽くそうとするという話で、結末はぜひリンク先を読んでほしいのですが、そうやって、お店に何も買わない人が2年間通うのを受け入れられるっていう心意気をぜひ自分も持っていたいと思うのです。
1人の男性がうちに通うようになって
なにしろ
一度も購入していただい事が無い
私はこんな風に店舗を持っていないけど、こういう心意気は持っていると自分では信じたいです。私が関わる大部分の人は、直接自分の収入とは関係ないけど、だからといって収入になりそうかなりそうにないかで付き合う距離を測ったりしないし、一方でそういう人の中には一緒にプロジェクト起こす人もできれば、いわゆるお客さんになる人もいます。
私はSOHOな上、やっていることも多種にわたるので、お付き合いのある方と仕事での関わりが絶対起こらないと言い切れる人はいません。でも、普段どれくらい頻繁にコミュニケーションしているかと、なにかしら仕事での関わりができるかは、私の人生ではほとんど相関がないです。というか、仕事で関わる人の数は、そうでない人の数に比べて圧倒的に少ないですし。ですから、普段の付き合い方を収入にかかわりそうかそうでないかで変えることはありません。
でも、この人の話のように、もし店舗があってもそうなるだろうかと、すごく考えさせられたのです。この人の店はそうならなさそうですが、あんまり緩すぎると、まったくお客でない人が一日中たむろする可能性があるわけですから、まあどんなに「せっかく店に来てくれたんだから」と思おうとしても、どこかに限界がありそうです。
じゃあ自分が今の環境でそういうことになるかというと、つまりなんかさばける以上にネットで絡んでくる人がいるとしても、ぶっちゃけ「既読スルー」すればいいだけですから、店にたむろされるよりははるかに対応が楽です。
つまり私の環境の方が、収入に関係ない人とお付き合いするのがはるかに楽で、逆に店舗がある方はより厳しい環境にあります。
ということで、その話を読んだ時、自分としてはその心意気を持っているけど、実際に店舗持っていたらどうなんだろうなあ、自分には無理かなあといろいろ考えさせられたわけです。
しかし、逆に考えれば、こういうことになるから「店舗」はどんどん重くなっているとも言えます。だって、ネットの店舗なんて、買う気なくてもばんばん訪れるわけじゃないですか。それこそ何十回と訪れることだってあるかもしれません。そして、その先に実際に買うことだってあるし、いつまでも買わないこともあるでしょう。しかも私たちネット消費者は、そんなことを意識しているかも微妙です。このサイト何度も来てるけど、買ったことないなあ、悪いなあ、という思いにまで至ることはなかなかありません。
たとえば昔でいうところの本屋、今でいうところのコンビニくらいは、私たちもきがねなく立ち寄れる場所です。仮に何かを買う予定がなくても立ち寄れます。買う予定がなくても、立ち寄ったら何か買うかもしれませんし。
こんな風に考えていくとこれからの店舗の作り方というものも見えてくるかもしれません。
気軽に立ち寄れるようにする。なにか定期的にコンテンツが変わって繰り返しくる意味を持たせる。どっぷり居座れるのは防ぐ。なにか簡単に買えるようにする(なので自販機が流行るのかもしれませんね。でも、できれば自分の店舗に関係のあるもので)。
これってスーパーなんかまさにこんな感じですよね。
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