NHKに

 超絶 凄ワザ!

という番組があります。

 このシリーズ全部見ているわけではないのですが、前回は「直径わずか0.5ミリという極細の針で、ぶ厚いアルミ板を貫通せよ」というテーマで2チームが争うというものです。

 針をまっすぐ突き立てて押し込むだけで、貫通するどころか、どれだけ小さい力で突き抜けるかを争うことになったのですが、すごい。最後はそんな力で突き抜けるの???というような小さい力で突き抜けるようになってしまいます。

 放送の中での口調が趣深く、アルミを「割く」ように貫いていくそうです。従来のドリルとは違う原理であり、この技術将来的には何かに応用されていく気がひしひしとします。見てると「へー、こんな形で!!!」と思うようなのも登場し、金属を「割く」ということはどういうことか、このバトルをきっかけに一気に研究されるようになるかもしれません。
 すぐに何に使えるかは分からないけど、これは将来きっと役に立つでしょう。その予感に視聴者は興奮し、この番組はきちんと役割を果たしました。


 アメリカなどを見ているとロボット技術にがんがん軍事予算が使われるなど、科学技術の発展の上で軍事予算は大きな役割をしているように見えます。一方日本の防衛費はあくまでも防衛のためであり、その使用用途は限られます。科学技術に携わる人の中にはアメリカが羨ましい人もいることでしょう。東大発のロボットシャフトがアメリカの軍事予算によるコンテストを目指したように。

 しかし、すなわちそれは将来人を傷つける技術に使われるという諸刃の剣です。ほんと残念です。

 でも軍事予算なんて前世紀の考え方です。そんなもの結局人を傷つけるだけです。だから、「針をアルミに通せばいい」のです。もちろん、その予算だけではアメリカの軍事予算にはまったく及びませんが、だったらたくさんやればいいのです。

 たとえばいわゆるクラウドファンディングですよね。国家予算は、誰も文句を言えないような「無難」なものにしかお金を出せません。クラウドファンディングは、「これに出したい!」と思う人が出すのですから、圧倒的に多様な取り組みにお金が出ることでしょう。

 これにもとても期待しています。

 人工流れ星、夢かなう? 衛星から「もと」を落とす計画 - 朝日新聞デジタル  

 流れ星の「もと」を積んで人工衛星を打ち上げ、指定された時間と場所に流星を落とそうというビジネスを始めようという話です。