人工知能使えば動物に意識があるか確認できるのではないか、そんな妄想が思い浮かびました。

 きっかけはこの記事。

 「自分は死んでいる」と思い込んでいるコタール症候群の患者の脳スキャンをしたらどうなる?

 「「自分は死んでいる」と思い込んでいるコタール症候群」という病気をこの記事で初めて知りました。

 その患者の脳をスキャンしたところ次のようなことがわかったそうです。
この患者の脳は“デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)”と呼ばれる安静時の前頭葉と側頭葉の活動が大幅に減っていることが明らかになった。DMNは通常の場合、安静時に活動がアップする脳の領域で、人間が“自我”を感じる部分ではないかと言われているものだ。
 人間なにもしてない時も、脳みそは休まず、脳内ツイートをぶつぶつつぶやいておりますが、その活動が大幅に減っているというのです。

 まだ一人しかスキャンしておらず、それが本当にコタール症候群特有なのかは、今後のさらなる調査が必要だそうです。

 それはそれとして、でも妄想するには十分なきっかけでした。

 今人工知能に意識を持たせるにはどうすればいいかという研究が盛んだそうですが、私は、外部とやりとりしていないときにずっと今までの経験を反芻させてればいいのではないかと考えています。人間の脳内ツイートを真似るのです。

 今の人工知能は入力のあるときだけ動いていますが、そうではなく常に動かすのです。自分で自分に話しかけて。そうすると、そちらが「普段」の時間になり、入力があり対応するのは「特別」な時間になります。

 そのこと自体が既に「意識」を持っている状態ではないかと思うのです。

 なにも使ていないとき脳内ツイートが発生する理由は簡単です。人間使わない機能は退化します。脳みその「考える」部分も使わなければ衰退してしまいますから、衰退しないように「常に」使い続けるようにしているのです。

 つまり、衰退しないように「常に」脳内ツイートをするようになった結果、「意識」ができているのではないでしょうか。

 さて、意識があるのは人間だけでしょうか。人間は言葉を持ちましたから、なにもしていないとき、ブツブツ脳内ツイートをつぶやいていますが、人間は言葉だけで考えているわけではありません。その辺は以前「右脳バランス編」で考えました。

 右脳は言葉で考えませんから、言葉ばかりで考えると左脳ばかり使うことになりバランス悪いので、たとえば瞑想で脳内ツイートを止めると、バランスが取れるみたいなことを考えました。

 では、人間以外の動物ではどうでしょう? ここで言う脳とはいわゆる外側の大脳新皮質の部分を意識していますが、他の動物も持っていますから、維持するために、安静にしているときも、なにかしら「自家発電」していることでしょう。そういう意味で、彼らもまた「意識」を持っているかもしれません。言葉は持っていなくても、脳内画像ツイートみたいなことがずっと起こっていてその結果意識を持っているのではないでしょうか。