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今晩クローズアップ現代で、国連のSDGsが取り上げられていました。
国連70年② "誰も置き去りにしない"世界を目指して
国連は、設立70年の今年、新たな野心的な目標を掲げる。その名は「SDGs=Sustainable Development Goals(持続可能な発展目標)。」先日国連が壮大な野心を採択というニュースは聞いていまして、とても気になっていたのですが、なかなか調べられなかったので、クローズアップ現代でまとめられて本当にいいところにという感じでした。
"誰も置き去りにしない"ために、SDGs では持続性を掲げています。それらの項目はこれからゆっくり見ていこうと思っていますが、番組ではあるモデルケースを紹介していました。
詳しくは明日にでも上記のリンクのとこにアップされると思うので、詳しくはそちらを見ていただくことにして、記憶でざっと書くと、ある地域に支援で井戸を10000本掘ったが、壊れて使えなくなってしまったものが増えてしまった。そこで、あるNGOが女性を修理屋さんとして育成、3年育成して、その人たちが井戸を直すことで、遠いところへ水くみに生かされていた少女たちが学校に行ったり働いたりできるようになった。さらに、修理屋さんたちは、他の女性を修理屋として育成するようになり、持続的に井戸を維持することができるようになった。そんな感じでした。
かつて途上国の支援がいかに失敗してきたかというのは、あげればきりがないですが、ここに来てようやく支援がどうあるべきかというのが見えてきたのではないでしょうか。
その地域が持続的に活動できるような支援が必要なのです。
修理屋さんの育成をしたのがNGOというのも印象的です。
しかも、これは偽善ではありません。もし、こうやって順調にこの地域が発展したらどうなるでしょう。日本のアニメ見始める人が出て、しかも増えていったりするのではないでしょうか。一方でこの地域の特性を生かした商品が生まれて、それを私たちが楽しんで、つまり私のたちの生活もより豊かになるかもしれません。
"誰も置き去りにしない"活動は偽善ではありません。日本だって「儲かる」話なのです。ですから、こういう支援はばんばんすればいいでしょう。番組の中で日本の支援の紹介もされていました。昔は無駄になる支援もたくさんありましたが、支援もだんだん上手になっています。
ちょうどインドネシア高速鉄道で日本負けたみたいなニュース出てますけど、こういう熾烈でしかも一個取れる取れないが極めて大きい案件は、国の政治的な巧拙とかまで問題になる過酷な競争ですが、じっくり支援して、豊かになったら、日本の製品もちまちま売れ始めてなんていう日本経済活性の方法なら、国の力に頼ることなく、みんなでいろいろできます。そういえば教育関係のコンテンツも需要があると聞いたことがあります。
20世紀なんかだと、たとえば途上国でコーヒーみたいなのばっかり作らせて、それを輸出することでお金を稼がせるけど、コーヒーしか作らないから、それ以外のものはそのお金で外から買ってくるしかなくて、ちっとも豊かにならない、なんてやりかたがされていました。せっかくお金が手に入っても、その地域でぐるぐる回ることなく、すぐ外に出て行ってしまうからです。それだと日本のアニメを買ってくれるようにはならないでしょう。地域を支援するのであれば、まずはその中でお金がぐるぐる回るよう支援しないといけません。
そのような支援が地域を豊かにするし、その方が周りもどんどん活性化することになるわけです。
つまり、このSDGsというのは、壮大な理想論のようにも見えますが、世界の経済活動活性化への一手なのです。
理想に近づけば、それだけ経済活動に参加する人が増えて、それだけ世界の経済活動が活発化する、そういう極めて現実的な実りを伴う理想なのです。
それにしても、最近は拒否権のせいで何も決められないという印象しかない国連でしたが、国という枠組みを超えた、世界経済への施策を打ち出せたというのは、今後国連の力は大いに伸びることでしょう。
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