「子どもとの時間を、心の底から楽しむには、どうすればいいんだろう。」と考えて最近ためしていること。
にインスパイアされました。
子育ての話ではありますが、広い意味でコミュニケーションの話題であり、今後未来に向かって、コミュニケーションがより大切になりこそすれ、いらなくなることはありません。
周りの子育て先輩たちには、「今だけだから、楽しみ」と耳にタコができたほど聞かされているわけですが、実際子供なんてかわいいこともあるけど、手がかかりすぎて大半の時間はうっとおしいのです。
でも、「今だけだから」ということで、なんとか「子どもとの時間を、心の底から楽しむには、どうすればいいんだろう。」と10年前から悩み続けました。
その結果わかったことは、ほとんど一言につきます。「相手のペースに合わせる」ということです。
ヒトはなぜイライラするか。それは自分の思った通りにならないからです。ご飯ができたのに、子供が席につかない。せっかくおいしくできたから、できたてを食べてほしいのに。
でも、そんなときにイライラするのは、たいてい一部の望みがあるときです。たとえば晴れて欲しかったのに雨が降ったからといって、イライラしても天気は変わりません。イライラするだけ丸損ですから、天気が悪くてもイライラするより、具体的に対応しようとします。
子供にイライラするのは、「本来自分が期待しているように動くべきだし、もしなにか魔法のような方法が見つかって、それをすれば今すぐ子供が期待通りに動くかもしれない」と心のどこかで淡い期待を抱いているからです。
もちろん、その期待を元に「しつけ」を続け、子供達は次第に大人のように行動できるようになるわけですが、それには結局20年とかかかるわけですから、しつけつつも、毎日今日のところは「子供は思ったようには動かない」と思っている方がはるかに精神的に楽です。そうしていれば、たまに「あ、昔に比べたら成長した!」と思えて、楽しいことでしょう。
とはいえ、日常でそれはとても難しいものです。なぜなら、イライラの一番の原因は時間だからです。保育所に連れて行こうとしても準備が進まない。それは、じゃあ朝早く起きればいいというものでもありません。なにが困るかというと、日によってどれだけ時間がかかるかわからないことです。1分で靴を履いてくれることもあれば、10分かかっても靴を履いてくれない、そんな一つ一つ、時間がかかるときにはどれもベラボーにかかる中、結局毎日全部で何分かかるかが読めません。しかし、時間は限られています。イライラしないわけがありません。
そんな「必ずしなければならないこと」でイライラすることは避けようがないとして、でも、「子供との時間を楽しむ」ときには、積極的にこのイライラから逃れることができます。
それが「相手のペースに合わせる」ことです。
たとえば近くの公園に遊びに行く、として、じゃあ、玄関で靴で遊び始めたら、「早く靴履いて」なんて急かすことなく、逆にいつも靴の何に惹かれているのか、ゆっくり観てみるといいでしょう。極端な話、それで遊びの時間を使い果たし、公園に遊びに行かなくてもいいのです。
行きの道でも、途中で立ち止まることがあれば立ち止まって、子供の興味があるものに、親も興味を示して、子供が満足するまで、そこにいればいいでしょう。
公園でも子供のやりたいことに合せて遊びます。そんなことをしているうちに、もし親自身がなにかしたくてしかたなくなったら、砂場で大きな山を作りたくなったら、誘って一緒に作ってもらうのもいいでしょう。子供になにかをさせるために提案をするのでなくて、自分がやりたいからつきあってなら、子供も違う興味を示すでしょう。
東京にいたころ学んだことは、まだ子供が幼いころ、結局うちの子供は近くの公園とかが一番好きということでした。がんばって特別なものがある場所に電車に乗って遠くに行くのは、ものによっては子供も好きなものもありますが、こちらが思うほどのってこないし、なにしろ行き帰りは時間に追われるために子供を追い立てなければならず、それが親子双方にとって負担になりました。疲れ果て、近所の公園を増やしていったところ、なんだ結局その方がいいのかと学びました。
子供が、小五と小二になった今、