世論の壁 飛べぬ零戦 鹿児島の飛行計画 スポンサー相次ぎ撤退
鹿児島県で零式艦上戦闘機(零戦)を飛ばす計画が、高い壁にぶつかっている。昨冬、米国から修復した機体を運び、今夏にも公開飛行のはずだったが、安全保障関連法案の国会審議をめぐって揺れる世論が風向きを一変させた。「戦争肯定」とのそしりを受けることや、中韓での不買運動を恐れて手を引くスポンサーが相次ぎ、資金不足に陥った。

 零戦の話は昔聞いていましたが、その後こんな苦境に陥っていたんですね。飛ぶ姿は見てみたいですが、確かに時期が悪いです。

 ところでこういう話を読むと、日本ってお金持ちいないなあと思い知らされます。

 昔住んでたアメリカとか、とんでもない金持ちがいて、しかもたくさんいるので多様性もあります。そんな中の一つゲッティ美術館に行ったことありますけど、1日では全く回れないあまりの規模に唖然としました。

 この零戦の話にしても、お金持ちがたくさんいれば、そりゃ保守の人だっているでしょうし、記事中飛ばす費用3000万円ってあって、そんなのお金持ちにしてみれば大した額じゃないわけで、これアメリカだったら世論なんか気にしない個人がポーンと出すような話に思います。先日武蔵が発見されたのも、米マイクロソフトの共同創業者で資産家のポール・アレン氏によるそうですし。

 とはいえ、こんな風に話題になったので、これから日本でも、この事業を支援する篤志家が現れる可能性はあります。

 でもだとしたら、私たち世間を通さない、金持ちだけの世界というのはあんまりなさそうです。もし、そんな世界があったら、こんな零戦なんてすごいネタ、そのルートを通じて、そういうのが好きな金持ちに伝わらないはずがありません。