ミライ: こんにちは! 珍しいですね。今回は、フツクロウさんから声がかかりました。
フツクロウ: ホッホッホ。未来からのメッセージが届いたからの。それを紹介しようと思っての。
ミライ: 未来からのメッセージ!? そんな特技があったんですか!?
フツクロウ: ホッホッホ。たまにの。
ミライ: ほえ〜人語を操るフクロウ、侮れないですね。
フツクロウ: ホッホッホ。
ミライ: で、そのメッセージとは。
フツクロウ: ホウじゃの。それは、未来では普通の、
「お金が勝手に増えない時代」が来た
ということじゃ。
ミライ: 「お金が勝手に増えない時代」。でも銀行の預金だってもう全然増えなくなってずいぶん経ちますよ。
フツクロウ: ホッホッホ。まっことその通りじゃ。が、それはまだ序章。本当に増えなくなった時の景色はもっと違ったものじゃよ。
ミライ: もっと違う景色……。
フツクロウ: ホウじゃ。今回はそれをきっちり話しておきたいんじゃ。
ミライ: ごくり。は、始めても良くってよ。
フツクロウ: ホッホッホ。緊張せんでよいぞ。じゃが、未来からのメッセージは、たった一言じゃ。
ミライ: 一言。
フツクロウ: ホじゃ。それは、
今社会は、持続的な社会へ、急速に変化している
ということじゃ。
ミライ: 「持続的」と「急速」。たった一言といえ、なんだか矛盾した2つの言葉が入っていますね。
フツクロウ: ホの通りじゃ。現代社会は変化が激しいとかよく言われるの。
ミライ: はい。
フツクロウ: それは今もそうなんじゃが、今急速に変化しようとしている先は、今までのように変化の後にさらに成長、その成長の後にさらに変化という無限の加速社会ではなく、持続的な社会というある意味変化の少ない社会に変わっているんじゃ。
ミライ: 変化の少ない社会に急速に変化している。
フツクロウ: じゃな。同じ変化の激しい社会じゃが、変化の先は変わってしまっているというのが、未来からのメッセージじゃ。
ミライ: むむむ。それだけじゃわけわかんないです。
フツクロウ: ホッホ、そうじゃな。たとえば、さっきできてた預金を取り上げよう。もともとは銀行に預ければ利子がつくもんじゃの。
ミライ: はい。だって借りたら利子もつけて返さなくちゃいけないですし。
フツクロウ: ホウじゃな。その利子の一部は銀行が取って、残りを預金している人に分配するわけじゃ。
ミライ: ええ。
フツクロウ: じゃが、貸した金が必ず返ってくるわけではないの。成長する会社もあれば、潰れてしまう会社もある。金を貸すということは、必ず儲かるというわけではない。
ミライ: そうですね。どこにお金を貸すかは、とても大事ですね。