お金が勝手に増えない時代が来た(その2)
ミライ: お金が勝手に増えない時代が来たシリーズ、その3です! 「お金が勝手に増えない時代」では、預金に金利がつかないに始まって、社会の隅々までそれを前提とした世界に変わっていくといいます。
前回はほかにどんなことが変わるのでしょうと言うところまでだったのですが、うーむ。
フツクロウ: ホ?どうしたミライ。
ミライ: 納得行かないというか。お金余りなんて、ずっと前から言われていることですし、今急激に「増えない」時代になってるといっても、こう実感が沸かないというか。
フツクロウ: ホッホッホ。いやいや、これを見て見るんじゃ、ミライ。
最近の原油価格の推移じゃ。どうかの。
ミライ: どんどん下がってますね。
フツクロウ: じゃな。1本1本は毎日の変動を表しておるが、その変動の量はどうじゃ。
ミライ: うーん、去年に比べて、だんだん大きくなっているような。
フツクロウ: ホの通りじゃ。2月を見ると、1日2ドルくらい変動することがしょっちゅうある。30ドルくらいにもかかわらずじゃ。これを去年の11月頃、45ドルくらいの頃に換算すると、3ドルの変動ということになる。その頃の3ドルの変動はどれくらいじゃ。
ミライ: うわ。大きい。そんなに大きく変動している日ないですね。
フツクロウ: じゃろ。それが今はしょっちゅうじゃ。めちゃめちゃ激しく変動しておるんじゃ。
ミライ: なぜですか。
フツクロウ: 他に稼ぎどころのないお金が、短期的な取引になだれ込んでおるんじゃないかの。最近の円はどうじゃ。121円くらいから、何日でいったん110円台に落ちるなど、極めて大きな変動をするだけでなく、毎日の変動幅も非常に荒々しい。
日経平均も、去年の上海総合株価指数かというような動きじゃ。
だったのが、くらいになった後、いったんマイナス金利発表で121円あたりに戻ったが、その後たった何日で110円台
ミライ: ほんとだ。これがずっと続くんですか?
フツクロウ: ホウじゃの。さすがにこれだけの不安定相場が永遠に続くわけではないじゃろうが、お金が余っているという状況は変わらんから、しばらく落ち着いても、何か材料さえあれば、また乱高下が始まるというという繰り返しになるんじゃないかの。
問題は乱高下が止まるきっかけがないということじゃ。
これが、以前のようにバブルを繰り返す時代であれば、バブルが弾けた時に、そういうだぶついたお金がある程度消えてなくなっておったんじゃがの。良くも悪くもそれで市場が沈滞し不活性化する。
しかし、乱高下自体はそれによって市場から巨額のお金が消えるわけではないからの。乱高下が収まっても、相変わらず大量のお金が市場でどこかに投資先はないかとチャンスを伺っている。