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ショーンKさんの話題で盛り上がっていますね。
そんな中、小田嶋 隆さんの記事が最高に面白いです。
彼にみなさんが騙された理由
彼はとんでもないものを盗んでいきました。私の自尊心です。ああ悔しい。この結言に吹きました。
本文では、コメンテーターとしての能力と詐欺師としての能力は同じものだと冷静に分析しています。
だから、要はショーンKさんはコメンテーターとしての能力は素晴らしいものなのでしょう。そこまで認める分析をしているのに、悔しい気持ちに変わりはなく自尊心が傷つけられるとか、つまりは詐称だった経歴でショーンKさんを評価していた自分が悔しいのでしょうね。
英語は非常に上手だそうですし、コメンテーターとしても優秀なようですから、ぜひニコ動などに活動の場を移して、それらの高い能力を活かしてほしいです。
今の時代、別に詐称しなくても、能力が高ければニコ動や youtube で才能を開花させていく道があるのですが、まだまだ知られていませんから、ぜひ第二第三の小林幸子さんとして復活する有名人が出てきてほしいです。
さて、わたしは、ショーンKさんは知りませんでした。なので悔しく思うこともできないのですが、もし知っていたとしても悔しがったとは思えません。
なぜかというと私は肩書きとか、その人の過去とか全然気にならないからです。一番身近な存在である、今の奥様や過去につきあった女性についても、過去とか気になりません。例えばどこの学校に行ってたとか。流石に今の奥様との付き合いは長いので知ってますけど。
小田嶋さんは悔しいというのですから、気になるということでしょう。でも、どうして気になるのでしょう。
気にするのは、気にすることでなにか得なことがあるからだと思うのですが、それが何か良く分かりません。
今回のショーンKさんに悔しがっている人は、是非、なんで騙されたことに悔しいのか、つまり、なぜ自分がショーンKさんの肩書を気にするのか、分析してみるといいのではないでしょうか。で、あんまり得じゃないと思ったら、やめたほうがいいと思います。
私には想像の世界なので、よく分かりませんが、たとえばお医者さんがみんなすごいかと言えば、そうではないですよね。お医者さんは誰にでもなれるものでもありませんが、新しいお医者さんにかかるとき、お医者さんが私のことを、私の病気をちゃんと理解して適切な処置を取ってもらえるのか不安になります。「お医者さんのいうことだからまるまる信じる」というわけにはいきません。
ショーンKさんが持っていると言っていた MBA にしても、それを本当に持っていれば、その人がビジネスについて語ることはなんでも正しいのかと言えば、そんなことはありません。
ショーンKさんは知らなかったので、直接言えることがありませんが、以前東大の助教だったけど、いろいろ捏造だったので、学位を取り消されたアニリール・セルカンさんという方がいて、まだバレてない頃に一度招待講演を聞いたことがあります。挨拶くらいしかしたことないですが、かなり仲の良い知り合いの知り合いで、おお、初めて講演が聞けると楽しみに伺ったことを覚えています。
ですが、研究の話はほとんどなくて「少年よ大志を抱け」的な若者向けメッセージが多くて、「ふーん」と思ってました。
その「ふーん」というのは、別にそういう人は東大にもいます。全く詐称してない人だって、なんか研究いまいちかなー、という人がいるのです。東大の先生だからって、全員研究がすごいわけではないのです。でも、そこは東大ですから、なんらかの能力は長けていて、たとえば「少年よ大志を抱け」的な若者向けメッセージが上手だったりするわけですw
ですから、セルカンさんが、研究の話ほとんどしなかったことについても、ま、それでもこれだけしないのも珍しいな、とも思いましたが、あ、そういう能力の人なんだなという意味で「ふーん」と保留したわけです。
その後捏造が発覚し、さすがに天下の東大での大規模な捏造で、発覚した時はびっくりしましたが、「あー、まー、そうだよねー」くらいで、「騙された」とか「彼はとんでもないものを盗んでいきました。私の自尊心です。ああ悔しい。」とかもありませんでした。
東京にいてすっごい大企業と仕事してた時も、全員すごいわけではなかったし、アメリカ西海岸でベンチャーにいた時もいろんな人がいたし、今地方に住んで、すっごい過疎なところに行ったら行ったで、ものすごい人がいたりします。肩書とか学歴とかあんまり関係ありません。というとまた違うんですけど。
このコラボの時代、いろんな人と組んで仕事をする上で、お互いどういう能力を持っているかは非常に重要で、だって足りないところがあったら、誰かがそれをなんとかカバーするか、他に人を呼ぶかしないといけません。そういう意味で、肩書とか経歴とかは、ある能力を持っているかを示唆するという点でとても重要ですが、それが保証にはなっていません。
もし、あるメンバーがそれを持っていることになっているのに、持っていないことでプロジェクトが失敗してしまったら、メンバーだけでなくその人も大損失です。それは本人が気づいてないことだってあります。
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