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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『もののけ姫』、冒頭10分が示す王子の物語とは?」

2018-10-29 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/10/29

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/10/21配信「新しい見方が発見できる!『もののけ姫』を見る前に、知っておくべき大切なこと」の内容をご紹介します。
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    2018/10/21の内容一覧


    タイトルのバックに表示される絵の意味

     では、さっそく「『もののけ姫』を10倍面白く見るための冒頭10分を完全攻略」という話を始めたいと思います。
     これが『もののけ姫』のタイトル画面です。
    (パネルを見せる)
     こんなふうに「もののけ姫」という文字が大きく映るんですけども。このタイトルの後ろには、何か模様が描いてありますよね?

     これは何かというと「土面」なんです。縄文人達が身につけていたと言われる、縄文時代の遺跡から発掘された、土を軽く焼いて作ったお面みたいなもの。
     実際は、こんなお面です。
    (パネルを見せる)
     Googleで「土面」と検索すると、こういう参考画像がいっぱい出てきます。

     タイトル画面のバックには、こういった土面の模様が表されているんです。
     これは、絵コンテにも「土面に朱色で塗られた模様である」と書いてあるんですけど、パッと見ただけでは、なかなかわかりにくいですよね。
     なので、今回は一応、このタイトル画面から「もののけ姫」という文字を抜いた画像も用意しました。
    (パネルを見せる)
     これがその模様なんですけど。
     これでも、何が描いてあるのかよくわからないですね。なので、わかりやすくするために、ちょっとなぞってみましょうか。……すみませんね「そんなの、あらかじめ書いとけ!」っていう話しなんですけど。
    (パネルにマジックで書き足し、線を強調する)
     こんな感じかな? 見やすくなってればいいけどな。こういう感じなんですね。

     これ、何かというと「一つ眼の怪物に角が何本も生えている」という絵なんですよ。

     この土面に描かれているのは、縄文的な模様であると同時に「一つ眼の怪物に「シシ神」の頭が付いている」という絵なんですよね。
     『もののけ姫』のクライマックスで、シシ神という、生と死を司る、猿みたいな顔したシカみたいな神様が出てくるじゃないですか。「その冠を被っている一つ眼の怪物」なんですよね。
     つまり、タイトルのバックに表示されるこの模様は、アシタカの物語を後世に伝えるためのものなんです。

     「一つ眼」というのは何を表しているかと言うと「鉄を作る」ということなんです。
     かつては、いわゆる山の民と呼ばれる者たちが、鉄鉱石とか砂鉄を採ってきて、それを炉に入れ融かして鉄を作っていたんですけど。そういった作業をする人達は、片目で熱い熱い炉を見続けることになるので、みんな目が潰れちゃったそうなんです。
     そのおかげで、日本各地には「山に一つ眼の怪物がいる」という伝説が残っているんです。そういった一つ眼の怪物の伝説というのは、すべて、近くに鉄鉱石が採れたり、砂鉄が採れたりする地方なんだそうですね。
     そういうふうに、日本には「鉄の民というのは必ず片目」というルールがあると思ってください。

     そして、この絵は「片目が潰れた鉄の民」を表現していると同時に、「森の神様を殺して、その角を譲り受けた」ということも表しています。

     これについては後半で詳しく説明しますけど、実は『もののけ姫』というのは『風の谷のナウシカ』の復讐戦なんです。
     『風の谷のナウシカ』で、ファンタジーとして描いた物語とまったく同じ話を、宮崎駿がもっとリアルに作った作品なんですね。
     なので、この2つの作品は、わりと対応するように作られているんですよ。

     例えば、『風の谷のナウシカ』のオープニングでも、本編での主人公のナウシカ自身の活躍が伝説となった未来に描かれたタペストリーが写った後で、そんなタペストリーに描かれた絵とダブらせるようにして、ナウシカが初登場するんです。
     そして、『もののけ姫』のオープニングというのも、土面に描かれたアシタカの伝説とダブらす形で、アシタカが初登場するようになっているんです。
     つまり、『ナウシカ』と『もののけ姫』は、まったく同じ構造で本編のヒーローを紹介しているんですよね。
     まあ、『ナウシカ』の時は、すごくわかりやすいタペストリーからの主人公の登場になっているんですけど。なんせ『もののけ姫』は「『ナウシカ』はちょっと子供っぽ過ぎた」という反省の元に作られているので、ここらへんはメチャクチャわかりにくいんですけど。

     『もののけ姫』では、本編で描かれるアシタカの物語がふるさとの村に伝わって「我らが王子の冒険を称える図案」として、残っているわけですね。
     つまり、物語が終わった後も、アシタカはタタラ場に残りました、と。そして、タタラ場の仕事を継いだので、当然、片目は失明したのだと思われます。その結果「一つ眼のアシタカ」というような名前になったんでしょう。
     この土面に描かれた図案は「一つ眼のアシタカ王子が、シシ神を倒し、その角を受け継いだ」という意味なんです。

     こういった土面に込められた意味が、なぜわかりにくいかというと。皆さんの予想通り、これはもうすべて鈴木敏夫が悪いんですよ。
     鈴木敏夫が、この作品を『もののけ姫』というタイトルにしてしまったからなんですよね。
     宮崎さん自身は、『もののけ姫』ではなく、『アシタカせっ記』というタイトルを考えていたんです。この「せっ記」というのは宮崎さんの造語で、「〇〇伝説」みたいな意味だと思ってください。つまり「アシタカの伝説」みたいなタイトルだったはずなんです。
     「アシタカの伝説」という触れ込みで見始めれば、みんなも「主人公はアシタカという男なんだ」と思って物語を追い掛けて行ったと思うんですけど。でも、途中で『もののけ姫』にされちゃったんですね。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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