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    岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【イベント情報】ミノフスキー粒子とリラルな戦争との関係」

    2019-06-18 07:002時間前
    216pt

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/06/18

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。
    サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています(2018年12月1日より新サイトに移行しURLが変更されました。これに伴い、ログイン画面も変更されています。詳しくはメール末尾の注意事項をご覧ください)
    (※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)

    今日は、岡田斗司夫のイベント・メディア情報をお届けします。

    まずは、6/4放送分のハイライトから。


     もともと、富野監督が『ガンダム』を作った時に「嫌だ」と言っていたのが、当時のロボットものにあった”ウソ”です。
     1979年、『ガンダム』が放送された当時、最新の戦争というのは米ソ冷戦、別名“ボタン戦争”でした。
    (中略)
     見えない敵をレーダーで補足して撃ち、それが当たると、敵は自分の見えないところで爆発して消えていきます。
     勝敗は、敵に出会う前に決まるわけです。

    「敵を戦闘機の照準の中に入れて、撃て~」というような、いわゆる僕らが知っている飛行機同士の戦いというのは第1次大戦のものなんですよ。

     ところが、『ガンダム』がオンエアされることになった時、スポンサー筋の玩具会社とかが望んでいたのは、そうじゃない。当たり前ですけど、もっとわかりやすい19世紀までの”英雄の時代”の戦争とか戦闘をやって欲しかったわけです。

     決して、ロボット同士がお互い地平線の向こうからミサイルを撃ち合って、敵がやられたかどうかはレーダーの中に映る“ブリップ”といわれる光点がフッと消えることでわかる、みたいなしょーもない戦いを見せてもしょうがないわけですから。

     そこで富野さんは、“ミノフスキー粒子”という設定を発明して、『ガンダム』という世界の中の戦争を一気に19世紀まで押し戻すことに成功したわけです。

     ミノフスキー粒子というのは、まあ、レーダーや通信電波が使えなくなってしまう宇宙空間の煙幕みたいなもんです。

     これ以上の説明は、「ミノフスキー粒子」で検索したら、いくらでも細かい話が出てきます。そこに書いてあるのは、基本的には疑似科学であって、例えば「ガンダムの続編のこれでは、こういうふうに応用されている」みたいなことがいっぱい書いてあるんですけど。
     ただ、『機動戦士ガンダム』の中では、ミノフスキー粒子というのは、いわゆる煙幕みたいな使い方をするんですね。

     これによって、宇宙船というのは、基地と連絡が取れなくなります。いわゆる電波妨害ですから、通信ができなくなるわけですね。その結果、戦艦同士の戦いも、一気に帆船時代の戦いに戻ってしまう。

     通信が使えちゃった場合、宇宙戦艦がすぐにお互い通信できたり、本国と連絡を取り合えてしまって、お話としてなかなか進みにくいので、一気に戦艦同士がお互いに通信できないような状況に持っていくわけですね。
     もちろん、レーダーもあまり使えないので、攻撃手段として誘導ミサイルを使えない。イコール、モビルスーツで近くまで行って、強い武器で敵を叩くという、19世紀っぽい戦いに出来たんです。
     ロボットアニメの作り手にとっては、誠に都合のいい設定です。

     『ガンダム』は、このミノフスキー粒子という設定で、ロボット戦争を19世紀の英雄の時代までいきなり引き戻すことができたんですね。
     もちろん、他のロボットアニメも英雄の時代っぽいことをやってます。でも、それは、まあゴジラのところでも話したんですけど、もう何も考えずに巨大ロボットを、まるで怪獣みたいに扱ってるだけなんですね。
     でも、『ガンダム』というのは、もうちょっと現代の技術というのをちゃんと取り入れたものにしたかったので、こういったミノフスキー粒子というのを考えたんです。

     しかし、ストーリーが進むにつれて、『ガンダム』の中でも、戦争の描き方というのが変わっていきます。

     例えば、第12話「ジオンの脅威」では、新兵器の投入による戦争の変化を見せています。いわゆる、第1次大戦における戦車みたいなものを出しているわけですね。

     イギリスのベルファスト攻防戦では、“水中モビルスーツ”というのを登場させた。これもやっぱり新兵器の投入であり、ここら辺は第1次大戦っぽい描き方なんですよ。
     しかし、それがジャブロー防衛戦とか、ジオンの宇宙要塞ソロモンの攻略戦においては、第2次大戦のノルマンディー上陸作戦のような、いわゆる事前準備が全てを決めるというような戦争の描き方をしています。
     そして、ソロモンを落とした後、ジオンの新兵器“ブラウ・ブロ”とか“エルメス”による超遠距離攻撃というのは、当時、最新だったベトナム戦争や米ソ冷戦時代の出会わない戦闘、お互いが見えない距離から撃ち合う戦争というのを見せている。

     こんなふうに、ロボットアニメしか見ない子供達に「現実の戦争というのはこうだ!」というふうに教える。
     「ロボットアニメでもここまで表現できるんだ!」という視点で、ストーリー展開の中で、19世紀から現代戦におけるまでの現実の戦争の進化というのを、徐々に徐々に出していってるんです。
     こういったものを、ストーリーの話数の展開によって見せていったところが、教育的に見た場合の『ガンダム』というアニメが果たした役割であるんですよ。

     ジブリとか宮崎駿のアニメって、自然とか日本の民族文化というのを教えようとしますよね?
     あれと同じように、実は富野アニメって、歴史とか戦争というのを視聴者に教えようとする、そういう教育的な部分があるんです。

     もちろん、ジブリアニメは宮崎駿の自分勝手な哲学ですし、富野アニメは富野由悠季の自分勝手な哲学なんですけど。
     でも、それぞれの哲学なり歴史観というのを、本編の中に上手く入れ込みながらやっているというところが、ちょっと面白いところでもあります。


    明日夜のニコ生は
    20:00~ 「機動戦士ガンダム完全講義」 です(いつもの火曜日ではなく、水曜日配信です)。

    6月19日(水) 20:00~ 「機動戦士ガンダム完全講義〜第12回」 

    お楽しみに!

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    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。

     
  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「宮崎駿の傑作『ルパン三世 死の翼アルバトロス』の見どころを解説!」

    2019-06-17 07:00
    216pt

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/06/17

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2019/06/02配信「大人の『ゴジラ』映画の楽しみ方を、「自分の本質は特撮にある!」と語る岡田斗司夫が魂で解説」の内容をご紹介します。
    岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。
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    2019/06/02の内容一覧


    『ルパン三世 死の翼アルバトロス』の見どころ

     今、YouTubeでTVアニメシリーズ『ルパン三世Part2』の第145話「死の翼アルバトロス」が無料公開されています。

     今日は、ちょっとこれについて話してみようと思うんですけども。

     「死の翼アルバトロス」というのは、1980年の7月に放映された宮崎駿監督・絵コンテの作品です。
     『カリオストロの城』が公開されたのが79年の12月ですから、この「死の翼アルバトロス」というのは、TVシリーズでありながら『カリオストロの城』をやった半年後に作られた宮崎駿のルパン作品ということになります。
     この『カリオストロの城』というのは、もう何回も話している通り「東宝が始まって以来の赤字になった劇場アニメ」です。今でこそ名作とか、面白いアニメと言われてるんですけど、当時は本当に記録的に劇場に人が入らなくて、大赤字だったんです。
     「このおかげでアニメ界から干された」というふうに、宮崎駿本人も言ってます。そんな、仕事がなくなることになった作品なんですね。

     しかし、そんな大赤字の『カリオストロの城』を作ったスタジオと、当時『ルパン三世』のテレビアニメをやっていたプロデューサー達との間には契約があったので、このスタジオに仕事を回さなきゃいけないということになった。
     そこで、宮崎駿のところにも「2本やらないか?」という声が掛かった。というか、まあ、スタジオも仕事に困ってたので、2本だけ仕事を受けることになったんですね。
     その時に、宮崎駿が大揉めに揉めながら作ったのが、この「死の翼アルバトロス」と最終回の「さらば愛しきルパンよ」なんです。
     ありがたいことに、今、YouTubeで、全編かなりいい状態の映像で無料配信されてますので、皆さんもぜひ見てください。

     これに関する裏話について、宮崎駿や大塚康生側からの「当時はこういう状態だった」という話は、今まででだいたい出尽くしているんですね。
     だけど、そうじゃない、ルパン三世側を作っていた現場スタッフ側からの文句というか、宮崎駿に対する恨み言というのが、いろんな本で見つかり始めているんです。なので、また今度、何かの時に話してみようと思います。

     今のうちに言っちゃうと。具体的にどういうことが起こっていたのかと言うと、アニメの制作現場は製造ラインというのを組んでるんですね。
     TVシリーズを作る時というのは、現場が混乱しないように「監督はこの人、脚本チームはここ」と決まっているんです。なので、もしやりたいアイデアがあったら「演出や監督の人は、まず、脚本チームに発注して、脚本チームから上がってきたものが違うと思ったらリテイクを出して~」というように、社内で対話しながら作るシステムでやらないといけなかったんです。
     ところが、宮崎駿は決まっていた脚本家チームに発注せずに、まず、自分でやり始めちゃうんですね。
     で、後に脚本家チームに発注したら、出されたものにあれこれ文句を言う。脚本家たちが「書き直しなのかな?」と思ってリテイクの準備をしていると、いつの間にか、宮崎駿が勝手に別の人に脚本を発注したりする、と。
     「それでは会社の仕事にならない!」と言っても、なんかもう、ズルズルそれを現場で続けられてしまったというような。
     これ、アニメ界にはよくある話なんですけど。こちら側からはあんまり語られないんですね。

     この「作品の品質を上げるために、いいものを作るために、システムを破って会社のみんなに迷惑をかけるのは良くない」というのは、実は宮崎駿が手塚治虫を批判する時に使った言い方なんですね。
     「アニメ業界全体で労働運動みたいなことをして、みんなの待遇を上げなきゃいけないのに、自分が『鉄腕アトム』をテレビでやりたいからといって、そんなルール違反をやりたがって!」というのが、かつての宮崎駿が言っていた、手塚治虫に対する文句なんですけど。
     『ルパン三世』の時には、宮崎駿本人が、それを本当にやっちゃってるという。

     ここら辺、いろんな記事を見たり、ブログとかを読んだりすると「宮崎駿はやはり老害だ!」って書いている人がいるんですけど。
     とんでもない! この時の宮崎駿は若手ですから! 宮崎駿は老害ではなくて、昔から迷惑なヤツなんですよ!
     昔から「頑固で迷惑なヤツで、おまけになのに才能がある」という、困ったヤツだったわけなんですね(笑)。

     ちなみに、アルバトロスを作った時に、宮崎駿がどうやって他の回の3倍以上の作画枚数を使って好きなように作ったのかというと、「トップと直に交渉する」ということをしたんですよね。
     宮崎駿は、トップの偉いさんと直に交渉して、どんどん自分に有利な条件とか手に入れたんです。
     この交渉術は、実は庵野秀明にも引き継がれていて。庵野秀明も、やりたいことをやる時は、直にトップと交渉するというようなことをやるので、間に挟まれる樋口真嗣が苦しむことになるんですけど(笑)。
     そこら辺も、本を読んでて、ちょっと面白かったですね。

     さて、「死の翼アルバトロス」の見どころなんですけども。
     基本的には「『カリオストロ』でやり残したことを全部やる」というのが、アルバトロスの何だろう、目標なんですよ。
    (模型を見せる)

     これ、小さいんですけど、アルバトロスの模型です。アルバトロスの模型って、良いのがなかなか出てないので、これを使わざるをえないんですけども。
     こういったアルバトロスという巨大な飛行艇が出てくる話で、『カリオストロ』でやり残したことを全部やる。

     例えば、この巨大飛行艇アルバトロスと、ルパン達が乗っている小さい飛行機との空中戦。
     その小さい飛行機がアルバトロスの胴体にドーンっと突き刺さって、ルパンたちが中を走る。
     これらは、実は、『未来少年コナン』の巨人機ギガントと小型機ファルコで、そっくり同じことをやってるんですけども。それらは全部、『ルパン三世カリオストロの城』の中でやりたかったことなんですね。

     この「本当は、どういうことがやりたかったのか?」というのは、2018年3月18日のゼミの後半で語っています。

     「『カリオストロの城』のクライマックスでは、本当は、こういう巨人機が出てきて、ルパン達が乗っているオートジャイロと空中戦やるはずだった」という話なんですけど。
     それはすでに、2018年3月18日のゼミの後半で語っているので、そっちの方を見てください。

     『カリオストロの城』でやりたかったことの1つ目が、それですね。

     『カリオストロ』でやり残したことの2つ目は、「正義の味方としてのルパンを語りたい」ということです。
     実は、宮崎駿は『ルパン三世Part2』という企画に大反対だったんですね。

     前シリーズであるPart1の前半では、あらかじめ準備されていたのは「金持ちでオシャレな泥棒が、次々と華麗な犯罪を行う」というような設定だったんですけども、視聴率は振るわず。その結果、シリーズの後半から宮崎駿・高畑勲コンビが入ることになりました。
     TVシリーズ『ルパン三世 Part1』の後半では、主人公のルパン三世は、なんかちょっと貧乏くさくなって、車もベンツからフィアットの小型車になったんです。
     なぜかと言うと、この時期のルパンというのは、もう贅沢をやり尽くしているので、金をバブルに使うことに飽きていて、「むしろ、こじんまりとした生活でやっていこう」というふうになってきたから。
     宮崎駿はこの路線変更をすごく気に入ってたんですね。

     ところが、この第1シーズンの『ルパン』は視聴率が悪かったため……まあ、それが原因で高畑宮崎のところに演出が移ったんですけども。それでも視聴率は上がらずに、打ち切られてしまいました。
     その数年後の1972年、『ルパン三世 Part2』が始まったんですけど。この時にも、宮崎駿は、Part1後半のルパンに対する思い入れが強かったんです。
     どんな思い入れかというと、「もうルパンは泥棒とかをしなくていいんじゃないか?」と。
     そういう「悪いことするヤツがカッコいい」という時代は、もう古い。そうじゃなくて、もっと社会の悪者達、戦争とか組織犯罪とかに対して盗みを働くようなルパンでありたいと、正義の味方としてのルパンを描きたかったんです。
     この辺が、この「死の翼アルバトロス」の中では、原爆を憎むルパンとして出てくるんですね。

     まあ、そんな正義の味方としてのルパンというのが、この「アルバトロス」の中でも主軸になっています。
     例えば、ルパンのセリフに、「原爆っていうのは、小さく作るのが難しいんだぜ」というのがあります。
     これ、どういう意味かというと。

     これは「アルバトロス」の中に出てくる悪役ロンバッハ教授が、自分の原子爆弾を取り出すシーンなんですけど。
    (パネルを見せる)

     これは、細長い筒型の原子爆弾です。プルトニウムではなくてウランを使った、いわゆる広島型原爆なんですね。
     原爆というのは、確かに小さく作るのが難しいんです。本来だったら、原子爆弾というのは、ウラン235なら46キロくらい、プルトニウム239なら10キロくらい集めると、自然に爆発させることが出来るんですね。
     だけど、そんなに沢山、核物質を集めるのは大変だし、爆弾としても使えない。なので、タンパーといわれる反射材で、核物質全体を覆って、中で反射させるんです。これによって、ウランだったら15キロ、プルトニウムだったら5キロくらいで原子爆弾を作ることが出来るんですね。
     広島型の原子爆弾でのウランの反応質量は、800グラム程度じゃなかったかと言われています。

     ロンバッハ教授の核爆弾というのは、この形状から、明らかにウランを使ったガンタイプです。
    (パネルを見せる)

     ここに、その図解を載せています。
     ガンタイプというのは「半球系にしたウランの塊を2つ、タンパーの両端に置いて、片一方に爆薬を置き、これを爆発させることによって、強制的にガーンと2つをくっつける」という仕組みでできています。
     この2つのウランの塊がすごい速さでくっついたからといって、臨界量にはまるで達しないんですけども。その瞬間に、2つのウランの中央にあるイニシエーターという装置が中性子を発生させることによって、臨界反応を起こさせるというふうになっています。

     ルパンが「これはよく出来てるぜ、点火プラグだ」と言っているのは、おそらく、この中性子イニシエーターと爆薬との時差を作るためのプラグのことだと思います。
     このイニシエーターというのは、爆薬を爆発させ、ウラニウムが1つになった瞬間に中性子が出なきゃダメなんですよ。そして、爆薬が爆発してから、ウランの半分の塊がもう片方にぶつかるまでには、数万分の1秒のズレがあるはずなんですね。
     つまり、「火薬に点火してから、数万分の1秒後に中性子を発生させる」というのが、点火プラグの役割になるんですね。
     まあまあ、ルパンが感心するほどの仕掛けなのだから、わりと複雑なものなんだと思います。

     これが、宮崎駿がやろうとした「正義の味方としての、原爆を許さないルパン」ですね。

     アルバトロスでやろうとしたことの3つ目は「ルパンは貧乏であるべき」という美学です。金にうんざりしたルパンというのをやりたい、と。
     第1シリーズでも、まあ、初期の段階ではベンツSSKに乗ってるんですけども、後期に入ると、小型車のフィアットに乗り換えることになります。
     『カリオストロの城』でルパン達がフィアットに乗っていたのは、そういったこだわりからですね。

     さて、「死の翼アルバトロス」冒頭でのルパン達というのは、その中間期なんですね。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【イベント情報】『攻殻機動隊』2話 徹底解説(後半) 解説 ウクライナ旅行中のため録画放送です」

    2019-06-16 07:00
    216pt

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/06/16

    おはよう! 岡田斗司夫です。

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    今日は、岡田斗司夫のイベント・メディア情報をお届けします。

    【ニコ生】

    今夜のニコ生ゼミは、月1でやっている『攻殻機動隊』。漫画版『攻殻機動隊』を1コマごとに細かく解説していくという講座をお届けします。

    今回は、漫画版『攻殻機動隊』第2話解説の続きです。
    単発読み切りを第一話としているので、連載開始の初回が、第2話となります。
    この第2話を、4回目5回目の解説でずっと語ってきましたが、やっとこの6回目7回目で、最後まで語り通します。
    最後まで皆さん見ていただければと思っています。

    今回は、録画です。
    これを放送している最中、僕はウクライナから帰ってきている途中です。
    一応『攻殻機動隊』解説の初めの部分に、新たな解説を前説としてちょっと入れようと思っています。前説はこれから撮りますが、当日はこれも録画になります。

    運がよければ、裏放送(有料放送)終了後、ギリギリ間に合って、生でのご挨拶ができるかもしれません。
    そのときは、ヘロヘロで飛行機がしんどかったとかグチを言う僕をご覧いただけるかと思います。


    今週の岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話は

    6月19日(水) 20:00~ 「機動戦士ガンダム完全講義〜第12回」 


    ちなみに、前回のニコ生岡田斗司夫ゼミ#285は、
    「「南キャン山ちゃん結婚」「なつぞら」「進撃の巨人」など時事ネタ+アスペルガーを天才にする脳治療レポート!」
    でした。

    表放送
    00:00 先週のお詫び・今週の『なつぞら』
    15:25 『進撃の巨人』
    24:40 南キャン山ちゃん結婚
    32:10 ジブリパーク
    38:00 『ひとの気持ちが聴こえたら』
    43:32 『アルジャーノンに花束を』
    56:15 『ひとの気持ちが聴こえたら』のまとめ
    01:11:45 「ホモデウス」録画
    01:18:50 「ホモデウス」録画ここまで・有料の内容
    裏放送
    01:21:44 ウクライナ旅行
    01:27:38 『人の気持ちが聴こえたら』まとめのつづき
    01:52:10 今後の展開
    01:53:42 岡田斗司夫の考察
    放課後
    02:06:10 『アラジン』
    02:11:12 『結婚不要社会』『底辺への競争』

    【YouTube無料動画】

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