岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/03/30
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、過去記事から「恋愛相談」の特集をお届けします
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お勧め記事一覧
質疑/年上女性をモノにするには?
「僕は、今、通常の高校には類を見ないような」
「特殊な高校に通ってます。高校3年生にあたる年上の女性を好きになってしまいました」
「彼女は知的好奇心旺盛ですが、退屈を感じやすく、退屈な瞬間を恐れており、パートナーにはまず面白さ、やさしさ、男らしさ、何か熱中できるものがある人がいいそうです。また、金は欲しくないそうです。僕の場合、このうち2つに欠損があります。まず、面白さです。僕はある程度、ユニークな経歴を持ち、それに伴ったのか、ユニークな視点もある程度は持っているような気がします。ですが、僕はそもそも同世代の会話が食い違う。友達の家に行っても、親と話してたり、そのような言語空間から」
(中略)
「次、男らしさ、2回ほどですが、これまで女性とおつき合いさせていただく機会がありました。ですが、2つとも告白は受動的なものであり、こちらから男らしい態度をしてません。他の別の相談者いわく、品が良すぎる、もっとワイルドにだそうです」
ここまででこの人の、高1ながら、自慢ぷんぷん感。
「ちょっといい高校に行ってます」とか「今まで2回向こうから告白されました」みたいになって。
すみませんね、Twitterでわざわざ僕に、ダイレクトメッセージをくれたのに、ちょいと眠いから、ディスり気味になってますけども。
なかなか君のイヤな感じが出て、いいと思うよ。
「岡田さん、どうすれば自分の良さをコミュニケーションを通じて提示できるのでしょうか」
アハハ、おまえ、自分に良さがあるという前提で話してるな。
男はそれくらいでいいと思うけどな。
「彼女をモノにするには、どうすればいいでしょうか」
はあ、あのね、マジで答えるけども。
系というのかな、システムというふうに翻訳するんだけども、系をもう少し、広く考えてみたほうがいいですよ。
たとえば、同じ高校生という系の中で考えると、高1だけども、高3の女の子っていうのはすごく遠く感じたり、高く感じたりすると。
次に、高校生という系の中で感じると、自分がいる高校は他と違ってユニークな高校だというふうに考えちゃうんだけども、系を広くとって考えちゃうと、何を言っても10代の子どものたわごとっていうふうに思うことはできるわけだ。
それはべつにあなたがそんなことを考える必要ないんだけども、引いた視点で考えると、何を言っても10代の子どものたわごとだから、高3の君の好きな女の子もたわごとしか言ってないし、君が言っているのもたわごとしか言っていないというふうにまず考えてみようよ。
ハブ酒と『ロッキー』のジョーク
『ロッキー』って映画ですよ。
みなさん、『ロッキー』見たことありますか?
『ロッキー』の1、『ロッキー』1ってまあ面白いんですけども、安っぽい映画なんですよ。シルベスター・スタローンがめちゃくちゃ若い頃、何をやっても中途半端で、ハリウッド役者としても、監督志望なんですけど、シナリオライターとしても中途半端な奴が、もうこうなったら俺自身を書くしかないと言ってロッキー・バルボアというのを主人公にして、種馬、イタリアン種馬とあだ名のついているボクサーを書いたんですね。
それで『ロッキー』の1をみていたら、そしたらエイドリアンって有名なヒロインを口説くシーンがでてくるんですけども、このエイドリアンがまたいい感じで不細工というか、小ブスなんですよね。
小ブスっていうのは、あとで撮り方によってどんどんキレイになっていくんですけども、最初に出てくるときはほんとになかなか小ブスな感じでいい感じなんです。それがペットショップですっごい地味で、客と目を合わさないように働いていて、そこにロッキーが毎日のように行ってむちゃくちゃ口説いているんですよね。
これがなんかチャーミングというか、イタリア人の男が女を口説くっていうのはこれくらい真剣にやるんだなって、その口説き方がしょーもない冗談を毎日、言いに来るんですよ。
ロッキー、カメを飼って、そのカメのエサっていうのがドライ、乾燥虫みたいなやつなんですね。
「このあいだよう、カメのエサ、ここで買ったんだけどよう、それでカメにエサやったらよう、そしたら蚊とかハエが入ってるじゃんか、蚊は喰うんだけどさ、でもさ、ハエが入っててさ、ハエを飲み込めなくなってのど詰まらせちゃったんだよ。俺、しょうがねえからさ、どうしたと思う? カメのさ、首、トントンって叩いてやったらさ、カメが鞭打ちになっちまったんだよな」っていうふうに言って「どうだ? おもしれーだろー」っていうふうにエイドリアンに言って、そこまで聞いてこれ、ジョークかぁって思って。
「どうだ? おもしれーだろ」っていいよね。
もう日本人はさんざんお笑いとか見てるから、こういう下手なジョークの言い方って忘れてるけども、何か言ったあと「どうだ。おもしれーだろー」っていうのって、僕、今後使おうかなって思って。
すべり芸でもなんでもないんだけど、で、まあまあ、ロッキーはこれを毎日毎日考えていると、友達になんであんなことをしてるんだって「いやーいいんだよ、毎日ジョークを考えるのは、頭のトレーニングにもなるしな」って、またエイドリアンに「また来るぜ」って言って、ほんとに毎日毎日そこに通ってるんですね。
そこまでして口説いているのは誰かっていうのは、ロッキーにはポーリーという友達がいて、これもまぁ中年のおっさんなんですけども、その中年のおっさんの妹なんですね、エイドリアンっていう女の子は。
で、ポーリーに頼んで、無理やりデートさせてもらおうと思って、感謝祭にポーリーの家に行くんですよ。
その親友の中年のおっさんの妹と同居してるから、そしたら妹はロッキーが来るとは全然知らないんですよ。ポーリーは何も考えずに来い来いって
「えー、妹にちゃんと言ってくれたのか?」
「あー、言った言った」
じつは言ってないんですよ。
言ってないんですけど、来い来い、一緒に飯を食おうよ、妹も会いたがってるよ、イタリア人だから、超いい加減なことを言うんですけども、ロッキーがついていって、そうか、じゃーとか言って嬉しそうについていって、行ったらもうエイドリアン、ブチ切れで「なんで、この人、来てるのよ!」
普段ひとこともしゃべらない、もうほんとに口がきけないんじゃないかと思うくらいペット屋で大人しい女の子がブチ切れで、兄にガンガン怒鳴ってて、兄が「そんなこと言うんだったらなー」とか言って、ちゃんとね、感謝祭に七面鳥を焼いてくれてるんですよね、妹が。
それをポーリーがガッとつかんで、こんな七面鳥なんか食えるかーって窓の外にバーンって捨てちゃうんですよ。
そしたら、エイドリアンがうわぁーって泣きだして、七面鳥の足をつかんでボーンと捨てた時に七面鳥の足だけが残っちゃって、七面鳥の胴体が全部消えて、ポーリーは立ったまま七面鳥の足をガンガン食って「泣くなー」って言って、エイドリアンはわーって泣いてて、ロッキーはどないしたらええねんって感じで、ものすごい気まずい雰囲気なんですよ。
弱者への対応でわかる「女のクズ」
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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