岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/05/06

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2019/04/21配信「【風立ちぬ】完全解説・堀越二郎を誘惑する3人の悪魔」の内容をご紹介します。
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2019/04/21の内容一覧


雑談「NHK朝ドラ『なつぞら』が面白い」

 次の雑談なんですけど、今、NHKの朝のテレビ小説でやっている『なつぞら』って、みんな見てますか?
 僕にとっては『あまちゃん』以来、久しぶりに見てる朝の連ドラなんですけども。今進行中の十勝編が面白過ぎるんですよね。

 今、3週目が終わったくらいなんですけど。1週目、2週目というのは、戦後すぐの子供時代を描いていて、子役の演技がうまくて面白かったんです。で、今週やってたのが3週目で、来週から4週目の高校生時代編、たぶん、いよいよ演劇部編に突入するんですけど。
 もうここまでで面白過ぎるんですよね。
 特に、開拓民として出てくるじいさんを草刈正雄がやってるんですけど、いわゆるハインラインの小説に出てくる「なんでも出来ちゃうすげえじいさん」みたいな感じなんですよね(笑)。
 ちょっと人当たりがキツい感じの人で、農協との関係がこじれてて、今そういう人間関係が面白くなっている最中なんですけども。

 別に、ここまでだったら普通の連ドラだから、僕も「これ見た方がいいよ」とは言わないんです。
 だけど、主人公の「なつ」っていう女の子は、後に東映動画に入社してアニメーターになる人なんですね。モデルは女性アニメーターの奥山玲子さんという、『魔法使いサリー』でキャラデザと作画監督をやった、高畑勲や宮崎駿の先輩にあたる、もう本当に業界の伝説、レジェンドなんです。
 『母をたずねて三千里』では、キャラクターデザインと作画監督補佐をやったという、本当にやり手のお姉さんであって。おまけにね、東映動画労働争議という組合問題が起こった時にも、中心になって活躍して「女性アニメーターの地位を上げた」というふうに言われている人なんです、

 つまり、今『なつぞら』っていうNHKの連ドラでやっている農協と開拓民の対立とか、もしくはそういう対立を演劇で表現することで解消を目指すという展開自体が、今後、東京編に舞台が移った後に、アニメ会社に入ってから起こるであろう東映の労働争議とか、その労働争議の中で『太陽の王子ホルスの大冒険』というのを作って労働問題とか社会問題を解決しようとした高畑勲達のチャレンジとシンクロするように絶対に作ってるはずなんですね。
 でなかったら、十勝で農協と開拓民の話というのを延々とやるはずがないんですよ。それがクライマックスに待っているからこそ、今「労働者とそれを管理するもの達との対立を、アニメとか演劇とかに繋げることが出来ないのか?」というドラマを見せている。今、その伏線を張っている最中なんですよ。
 「これを見せた後で、最後に『ホルス』が出てきたら、そりゃあすげえ面白いな」と思って見てるんですけどもですね(笑)。

 まあ、たぶん、これから5月の連休が終わった頃か6月くらいに、アニメ会社に勤めることになるんでしょうけども。
 いったい高畑勲は誰がやるのか? 宮崎駿は誰がやるのか? もうメチャクチャ楽しみなんですよね。

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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