今業界を騒がせているのが、スロットの「ルパン三世 世界解剖」です。
スロット5.9号機の大きな縛りとも言える「有利区間」、すなわち一撃最大出玉を3000枚に抑えるという規制を受けない仕組み。
それゆえに、純増5枚、天井搭載など、近年のスロットの流れを断ち切るかのようなスペックで登場とのこと。
いったい規制とはなんだったのか。
これは、ようは規則の解釈の捉え方によって実現できたもので、「通常時がボーナス中だから規制には当てはまらないよ!」なんていう、いわゆる規制の裏を付いたスペックだということ。
ここまではご存知の方も多いかもしれませんが、このルパン三世の登場により、さらに規制を強化する……ではなく、逆に有利区間の撤廃など、スロットの規制緩和のウワサが出てきているらしいです。たしかに、こんな台がドンドン出てくれば、規制でぐるぐるになった他の機種を打つスロッターはいなくなるでしょう。
どういった理由からそのような話が出てきているのかはわかりませんが、新たに規制を追加すると困る、そもそものスロットのゲームが破綻する、そんな理由があったとでもいうのでしょうか。
兎にも角にも、スロットにはこんなちょっと良いニュース(?)が出てきているのは事実。
では、ぱちんこはどうでしょうか。
そもそもスロットとぱちんこは、大きく違う部分があります。それは、スロットはサブ基板で出玉に関する抽選を行って良いとなっていますが、ぱちんこのサブ基板は主に演出の抽選に使われ、出玉にかかわってはいけないようになっています。
そのため、スロットのような規則の穴をつく、そういったマネができなくなってしまっているわけです。
それに加え、時間あたりの出玉制限があります。実射で計測される出玉スピードは誤魔化しようがなく、今後どう頑張っても平均的な出玉スピードがガクンと落ちるのは間違いありません。
要するに、スロットよりも、もっともっと雁字搦めの規制がかけられることになっています。
これには各メーカー、スペック設計専門の担当者も頭を抱えているようで、口を揃えて「海は超えられない」「海が一番出る」「海を打つのが一番」なんて言うわけです。
そして、この規制の絶望感を同じように感じているのがパチンコ店。
京楽の「CRぱちんこウルトラセブン2」は、そのスペックの甘さも手伝って、規制前最後の爆発台になると予測したパチンコ店から注文が殺到し、予定販売台数を超える5万台の受注が入っていると聞きます。
しかし、どんなに強固な壁だとて、小さなほころびってものはあるはずなのです。その、小さな規制の穴……それを見つけたメーカーが今後勝ち残っていくような気がします。
まだまだ真相はわかりませんが、その穴を見つけたスロットのルパン三世によって、スロットが大きく変わることになるかもしれません。
ぱちんこにも、その穴を見つける努力が必要な時期が来ているような気がしますね。
というわけで今週はこの辺で。
また来週お会いしましょう。