業界は米騒動ならぬ、沼騒動で盛り上がっていますね。
 高尾の「P沼」が、まったく出ていないという話で持ちきりの先週でした。

 新装初日に1回も大当たりが出なかったホールがツイッターで謝罪したり、10台に1台もプラスの台がないデータが公開されたり、これぞまさしくカイジに出てくる沼! と言っていい完成度。まさしく本物の再現。
 というのは言いすぎですが、決して甘い台ではないというのがわかりましたね。せっかく先週のコラムで設定判別の特集をしたってのに、なんてこったい。

 新装初日のデータも、出玉率が85%程度で、まあ普通のホールではさらに低い……70%くらいしかないんじゃないでしょうか。まれに見る勝てない数字というのを叩き出していました。
 逆に甘デジのシンフォギアなんかは出玉率が100%を超えてて、お客さん側の勝ち、というデータが出ていましたね。ホールが長く使っていこうという気持ちの表れでしょうね。

 さて、この沼騒動について、次郎はひとつ言いたいんですよ。
 中にはツイッターで「調整が終わるまで打たないでください」なんて大当たりが出なかったことについてのお詫びをしているホールもあったりしましたが、これって別に高尾が悪いわけじゃないですよ
 明らかにホール側が悪いでしょうに。
 うまいことネットを使って辛いとか、また高尾か、なんて言ってたりしますけど、辛く使ってるのはホールだということをお忘れなく

 大当たりが1回も出ませんでしたって言いますけどね、じゃあどんだけ釘締めたんですか、と。じゃあ設定はいくつなんですか、と。
 高尾も初期出荷時点でそんな調整をしているわけがないんですよ。ホールが回収しようとしてるから出ないんでしょうに。
 それをメーカーに責任転嫁しているようなこの空気感、次郎は違うと思うんですがね。

 もちろん、以前「今日もカツ丼」が出すぎたっていうこともあって、ホールも警戒せざるを得なかったってことはあるかもしれません
 それでも、高尾があれだけ自信を持ってリリースさせてきた機械、どうしてハナから回収しようとしてるんですかね……

 まあ次郎も沼で負けましたけど、アイデアは面白いなと思いましたよ。
 でも、ホールが出す気がなければ、なーんにも面白くない台に成り下がるってなもんですよ。

 ネットなどで高尾が悪く言われる流れってのがあるかもしれませんけど、それは違うのでは? と次郎は声を大にして言いたいですね。

 そんな先週の沼騒動でございました。


■次郎の色んな意味で注目の一台
・SANKYO「P蒼穹のファフナー2」
 2009年、いろんな意味で話題になり、いろんな意味ですぐにホールから消えてしまった伝説の1種2種タイプが帰ってくる。
 もちろんV入賞チャレンジのゲーム性はそのままに、1種2種の火付け役となったSANKYOがどう料理してくるのかってのは見ものです。


 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。