ここのところ、倉庫から引っ張り出してきたような台に新台の札をぶっさしてるホールってけっこう目立ちますね。
 先週は、「CR地獄少女 弐」を新台で導入しているホールがあって、「CR地獄少女 宵の伽」すらないのに、前作って……なんて思いつつも、懐かしさとスペックの良さから打ってタコ負けしてきましたよっと。
 大型店でも、あえて旧台を導入することで稼働を伸ばしてるホールがあったりしますね。当時は良いスペックとは言えなかったような台でも、今見ると良スペックに見えて、若者なんかは飛びついて打ってたりしますが、これがまたとんでもなく回らなかったりしてまして、当時を考えれば勝てないのって明白だったりします。
 そういうのってホールの苦肉の策なのかもしれませんけど、個人的にはやめてもらいたいですね……
 大型店に足を踏み入れてみると、朝イチからお客さんが座っているのは「ぱちんこCR真北斗無双」「CRルパン三世 消されたルパン」「ぱちんこCR聖戦士ダンバイン」「CRサイボーグ009」なんて、このあたりだったりします。
 それでまた、とんでもない爆発をしてるのもこのあたりの台。
 店側もそういった台をウリにするのは当たり前で、新基準の新台になんて見向きもしないお客さんがすごく増えています。
 そりゃそうです。そっちのが勝ちづらいですからね。
 店もお客さんがついてる無双を締めたら悪評が広がるため、締めるに締められず、回収するのは新台から、という流れ。
 そりゃあ、新台にお客さんが寄り付かなくなるのも当たり前で。
 それをホールは、新台の出来が悪いからとメーカーのせいにして、多くのメーカーがどうにもいかなくなってるっていうのもまた現状、業界が良くならない要因のひとつかなって思ってます。
 もちろん、スペックが悪くても稼働するシンフォギアのような台がたくさん生まれてくれれば別なのでしょうが、ヒット作なんてそうホイホイ生まれるわけでもないですからね。
 旧台を魅せ、新台から回収する。
 スペックの良い旧台でお客さんをつける。
 こういったホール側の体制が変わらないと、来る旧内規撤去のXデーに、どんな悲劇が訪れるか、恐怖でしかないですね。
 業界をよくするには、メーカーだけでなく、もちろんホール、みんなが手を組んでやっていかなければならないってことでしょう。
■次郎の色んな意味で注目の一台
・三洋「P咲-Saki-阿知賀編」
 咲の続編なわけですが、気になるのは現在情報が出回っているスペックではなく、高継続バージョンを用意しているというウワサ。
 演出的にも継続率が高ければ面白そうな雰囲気だったので、三洋の力の入れ具合に期待してたりします。
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。