次郎ね、同世代の方ならわかってもらえるかと思うんですが、バリバリのファミコン世代なんです。
 小学校低学年の頃にファミコンが発売され、学校の友達なんかと遊ぶことなんてなく、学校が終わって家に帰ったら、休日も、夏休みも、常に友達はファミコンでした。
 どんなに難しいゲームもクリアまでめげずに頑張る。当時は今じゃ考えられない理不尽なゲームが山ほどありました。
 
 そんなファミっ子キッズの強い味方が“ファミ通”こと「ファミコン通信」。
 今ではWebでスマホゲームなんかの情報を届ける媒体になりましたが、当時はまだ月刊誌でした。
 オヤジに毎月買ってもらうファミ通が愛読書で、隅から隅まで読み漁りました。
 もちろん、ファミコンゲームの攻略記事も読み漁り、理不尽なゲームをクリアしたときの快感ったら、今で言う脳汁モノであります。
 余談ですが、当時のファミ通、読み物が充実しておりまして、小学校低学年にはちょっと難しい文章の小説や記事なんかが多くて、そういったものが今の次郎がこういった文章を書かせていただくことに繋がってるのかなと思ってます。
 大前提、ゲーム好きってのがパチンコやスロットのゲーム性にバシっとハマったってのもありますが。
 
 そんなこんなで次郎が言いたいのは、ファミスロを作ってきたユニバがついに登場させた「Pナムココレクション」です。通称ナムコレ。
 出るって聞いたときから楽しみにしていた台で、前もって出ていた試打動画とかを見て、懐かしい演出……いや、一番は“音”でしょうか。ピコピコしたファミコン独特の音に心を弾ませ、登場を今か今かと待ち望んでいたわけですよ。
 
 いざ出てみて、演出は……まあいいでしょう、ドット画とファミコンっぽい映像、あの音楽、あっさりした演出。次郎はいくらでも打ってられます。
 ただ、出玉ですよ、出玉。あのアタッカー周り……玉取らせる気、あります? それとも、不具合か何か?
 
 4回セットの大当たりで700発くらいしか出なかったんですが。
 どうやって勝てと?
 
 玉はアタッカーに到達する前にアウトに呑まれていく。
 増やしたくないスペックっていうなら仕方ないです、でもね、一番気持ちよくなれるところで客にストレスを与えるってのは問題外ですわ。
 
 で、家に帰ってから全国のホールデータを調べてみて唖然ですよ。
 出玉率85%って。スロットの設定1にも到底及ばない。しっかり1000円あたり20回転ほど回ってこの数字ですよ。
 
 次郎と同じように、ファミコン世代のファンって多いと思うんです。その人たちは、今パチンコを打ってくれる世代。まさにターゲット設定もドンズバだと思う。
 ただ、明らかに勝てないような台にしてくれたのはどうしてなんだと。
 
 4回リミットを4機(ゲームの残機)に見立てたアイデアも素晴らしいと思う。
 小当たりラッシュでスコアが増えていくのも面白いと思う。
 あのアタッカー周り、増えない小当たりラッシュで台無しっすよ、すべて。
 
 個人的にはユニバの台って演出面は面白いと思っていただけに、こういうことがあると非常に残念になってしまいますな……
 新台の中でも抜けて……どころじゃない、圧倒的に勝てない台に仕上がっていました。
 
 ということで、幼き頃はファミコンだけが友達だった次郎から言わせてください。
 作り直してください。
 ……ごめんなさい。そこまでは言いません。次回作はお願いします、本当に。
 
 それか、KPEあたりがコナミのファミパチ出してくんないですかね。
 
 
 
■次郎の色んな意味で注目の一台
・京楽「Pぱちんこキン肉マン3」
 
 版権としては超がつく一流だと思うんですが、パチではいまいちな印象がぬぐえないキン肉マン。
 とりあえずあの騒がしいRTCだけはいまだに印象に残ってる。
 
 では、今週はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。