PANDAPIA BLOMAGA
20150301
“パンダの頭数”最新調査結果発表速報!
2015年2月28日、第四回「全国パンダ生息状況調査」の結果が中国政府から発表されました。中国国内のパンダが居る自然保護区に調査隊が入り、野生パンダの生息状況をつぶさに調べたのだそうです。このような自然保護区に入り込む大々的なパンダの調査は過去3回行われ、四回目の今回の調査は通称「四調(スーティァオ)」と呼ばれ数年に渡って行われた様です。
結果によりますと、中国国内の自然保護区には合計1864頭の野生パンダが生息している、との事です。
ちなみにこれが「国家林業局の発表」と紹介している政府のHPの原文です。…
http://www.gov.cn/xinwen/2015-03/01/content_2823605.htm
気になる調査方法は…自然界で野生パンダの姿を見つけるのは人類にはほぼ不可能なので(笑)調査はパンダが齧った竹の痕跡、木に残った毛、出産する時の巣穴、うんこなどでパンダの生活範囲と頭数を判断するのだそうです。
ちなみに第三回目の調査が行われた2003年よりも、野生パンダは268頭増えました。生息地は四川省、陝西省、甘肅省で、三回目の調査よりも11.8%増え258万平方キロメートルになったそうです。
中国では1960年代に最初のパンダ保護区が出来て以来増え続けており、2014年までに自然保護区の総計は67箇所になっています。
中国の森林保護現状をちょっと紹介…
中国では1990年代後半に森林伐採が原因と見られる干ばつや洪水が相次ぎ、2000年には黄河と長江の上流域での商業的な森林伐採が全面禁止されています。また、耕作地を森林に戻そうと言う計画が1999年にパンダが生息する四川省、陝西省、甘肅省で先行的に導入され、今では全国規模に展開されています。
筆者は2015年2月中旬に都江堰の「野性化訓練センター」のこれから「自然へ帰すプロジェクト」に使用すると言う山を視察しに行きましたが、そこでもかつて耕地だった様な地形が見て取れました。森林に戻りつつありました。
以上!パンダの頭数の速報でした!