§5「マークする」

 

いよいよ第2章の最終セクション。このセクションの最後には、

コラムとして~捲らせる交渉は、未来交渉ではないのか?!~

も記載している。

カタンのルールのグレーな部分をどのようにコミュニケーションで攻略していくか、ぜひともマスターして頂きたい。

 

中盤の戦略で最後に触れておきたい大切なことは、中盤は毎回「マーク」することである。

§1の推定ポイントでも触れたが、中盤から一気に10ポイント取られたらおしまいだ。

 

従って、中盤以降は、毎ターン、1行動でもしたらそのプレイヤーの推定ポイントを正確に把握しよう。

 

また、ロンゲスト・ラージェストを争っているプレイヤー(ロンゲストの場合は特に一気に道を捲られることがある)の手持ち資源を出来る限り把握していく。

 

この中盤のマークに心をしっかり配れる者が真の強者となるのだ。

 

マークの仕方で行うべき項目を、おさらいしておこう。

 

    他のプレイヤーが建設をしたら必ずそのプレイヤーの推定ポイントを把握する。

    ロンゲスト・ラージェストのライバルはその称号に必要な資源を追う。(ロンゲストなら木・土。ラージェストなら麦鉄羊。)

    交渉をする場合は、そこでどんなメリットが相手に行くかを考え、序盤の交渉より繊細なWINWINを意識する。

    交渉は、自分より推定ポイントが低いプレイヤーには大胆に。高いプレイヤーとは絞る(これは他のプレイヤーが交渉をしている時にも意識せねばならない)。

 

また、これは上級者テクニックの章で細かく触れるが、中盤戦はできれば2~3着につける。競馬でいう、「差し」の戦略が望ましい。敢えてその順位につけられるような開拓を序盤~中盤で選択をして、自分が狙われないようにしながら進めていく戦略が一番勝率がいいはずだ。(中盤トップにいて、ターゲットとなりそこから進まなくなってしまうカタンは、よく経験があるだろう・・・。)

ここで言う、敢えて2~3着につけるというのは、わざと無駄道を作るなど、わざとミスをするということでは断固ない!

出目の確率、資源力、チャンスカードを上手く引く、トップと敢えて大胆な交渉をするなどして、着順の調整を意図的にやるのだ。

この技術は、トッププロレベルにならないと身に付けられない超上級テクニックなので、上級編で触れていくとしよう。

 

マークしやすい位置から、しっかりとマークをし、ミスなく中盤を終えて、終盤に向かおう!!

 

 

〇コラム

~捲らせる交渉は、未来交渉ではないのか?!~