「東京らしさ」とは何だろうか。

あらゆる文化や歴史が蓄積された東京において、都内各地に隠れている「価値」を発見していくプロジェクトがある。その名も「東京ステイ」。


ロフトワークやまちづクリエイティブ、東京R不動産などからメンバーが集うNPO法人「場所と物語」が、「ステイ」という滞在体験によって東京のさまざまな場所に眠る物語を掘り起こそうというプロジェクトだ。

ちなみにここでいう「ステイ」とは単なる宿泊という意味ではなく「旅人と住人の中間の視点を持つ滞在体験」を指す。本プロジェクトは「都市に潜在する、経済的指標だけでは捉えがたいオルタナティブな価値を見つめ、言葉を紡ぐ」ことを目指しているという。

今週末の3月11日(土)、「東京ステイ」の活動報告会を含めたイベント「『東京の物語にチェックインする』 東京ステイ トークセッション&ワークショップ」が開催される。

2016年に行われた都内約20ヶ所のリサーチ報告及びトークセッションを開催し、任意参加でフィールドワークも行う。

会場となるのは、大森・平和島エリア。

<大森・平和島について>
平和島は昭和14年頃から埋め立てが始まった人工島(現在は陸続き)。かつて捕虜収容所があった経緯から平和への祈りを込めて「平和島」と名付けられたという。

平和島競艇場があり、近くには大井競馬場もある。競艇場には温泉、パチンコなどのある複合型レジャー施設「BIGFUN平和島」(京急グループが開発。元「レジャーランド平和島」)が併設されている。平和島温泉は羽田空港へのシャトルバス、機内販売のお得プランなど訪日外国人向けにもアピールしている。

物流センターや倉庫が立ち並ぶ工業用地の先には、東京都中央卸売市場の一つである大田市場や埋立地に雨水がたまり野鳥が集まるようになって生まれた野鳥公園、海苔の特産地だった大森の干潟・砂浜を再現した海浜公園など自然に触れることもできる。

大森・平和島エリアの有名どころを羅列しただけでも、この情報量。フィールドワークを通しさらに追求していくと、もっといろんな発見があるに違いない。

東京の隠れた価値を発見するひとつのきっかけとして、本イベントに参加してみてはどうだろうか。

【開催概要】
日時: 2017年3月11日(土)10:00~19:00
   第一部(フィールドワーク):10:00~14:30
   第二部(トークセッション&ワークショップ):14:30~19:00
会場: BIG FUN平和島(東京都大田区平和島1-1-1 3F「Red & Blue Tokyo」)
http://www.big-fun.jp/access.html
料金:500円(ワンドリンク付き)/当日受付にてお支払いください
申込: https://goo.gl/forms/8V0e1nUEwagYL4fv2
 ※通し(第一部・第二部)参加、または第二部のみ参加のいずれかお選び下さい。
 ※お預りした個人情報は主催者から本事業のご案内のみに使用し適切に管理します。
定員:100名
主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、NPO法人場所と物語

【登壇者】
■NPO法人 場所と物語メンバー ※50音順
石神 夏希(株式会社ロフトワーク)、今田 素子(株式会社インフォバーン)、岩岡 孝太郎(株式会社ロフトワーク)、小田 雄太(株式会社まちづクリエイティブ)、神本 豊秋(株式会社再生建築研究所)、河野 慎平(合同会社ワンダフォーブリッジ)、小松 平佳(一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)、下田 寛典(ぺピン結構設計)、林 厚見(東京R不動産)、林 千晶(株式会社ロフトワーク)、吉里 裕也(東京R不動産)…他

■ゲスト(予定) ※50音順
神野 真実(株式会社ロフトワーク)、田中 開(The OPEN BOOK)、湊 三次郎(梅湯)、森 司(アーツカウンシル東京)

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