しかし、一般的なレンズはマグカップほど……大きいものだとタンブラーくらいの大きさがある。自動でピントが合うのは便利だけど、いまいちフィルム写真のような質感が出ない。
それに、プラスチックとゴムでできた普通のレンズは、部屋の雰囲気と相性が悪いような気もしてしまう。
こちらはロモグラフィー社が発売するレンズセット「Neptune Lens」。この写真でもわかるように、ひとつひとつのレンズはショットグラスくらいの大きさだ。
「Neptune Lens」がこのコンパクトさを実現させた秘密は、カメラにくっつく「ベースレンズ」と被写体を写す「フロントレンズ」を分けたということ。通常はひとつのレンズにその両方がくっついているので大きさがかさばってしまうのだが、ベースは共通でいいよね、ということで切り離してしまったのだ。
右手前がベースレンズで、奥の3つがフロントレンズ
レンズを交換するときもベースはそのままにして、次のレンズを付ければいい。レンズ交換をするときにカメラにゴミが入ることもないし、持ち運ぶときは小さなレンズを持っていくだけで問題なし。
実際に筆者がレンズを借りた時、通常のレンズがひとつ入るサイズのケースに、ベースレンズと3つのフロントレンズが入っていたのでその小ささは言うまでもない。
肝心の写りもばっちり、まるで映画のような質感
写りはというと、さすがロモグラフィー社の底力。甘い背景ボケも、遠くまでピントを合わせた細密な描写もばっちりだ。映画のような写りは「そうそう、こんな風に撮りたかった!」と思わせてくれる渾身のクオリティ。
ロモグラフィー社らしい遊び心でボケの形を変えられるプレートなども付けて、35ミリ、50ミリ、80ミリ3つのレンズとひとつの共通のベースレンズを6万円代から2017年6月13日(火)までこちらのクラウドファンディングサイトで購入することができる。気になる方はお早めにチェックしてほしい。
今まで引き出しにしまいっぱなしだったレンズも、これなら、お部屋にさりげなく置いておいてもインテリアとしても一役買ってくれそう。ちょっと本格的な写真を撮ってみたいという人は、この機会に手に取ってみてはどうだろうか。
Neptune Lens [Motion Gallery]、[ロモグラフィージャパン]