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本場・徳島に引けを取らない盛り上がり。東京で「阿波おどり」を愉しむ
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本場・徳島に引けを取らない盛り上がり。東京で「阿波おどり」を愉しむ

2017-08-18 18:00
    特有の二拍のリズムに合わせて、威勢のいい掛け声と共に踊り歩く阿波おどり。日本三大盆踊りのひとつで、徳島を発祥として400年以上つづく伝統芸能だ。

    現在では全国各地で阿波おどり大会や祭りが開催され、その数は東京だけでも約20ヶ所。首都圏は、本場徳島の次に阿波おどりが盛んだともいわれている。今では本場徳島に引けを取らないほどの規模となった、東京の代表的な阿波おどりを紹介する。

    東京高円寺阿波おどり

    東京高円寺阿波おどり
    東京高円寺阿波おどり

    徳島に次ぐ規模を誇るのが「東京高円寺阿波おどり」。踊るため、観るために、全国から人が集まる。

    初回開催は昭和32年。現在の高円寺パル商店街振興組合に青年部が誕生し、商店街の活性化のために開催した「高円寺ばか踊り」がはじまり。「徳島に阿波おどりという踊りがあるらしい」という誰かのひと言がきっかけで、“阿波おどりのようなもの”を踊り商店街を歩くお祭りだったようだ。

    数年後、徳島県の木場連(連=阿波おどりのグループ)から手ほどきを受け、昭和38年には「高円寺阿波おどり」と名称が変更された。その後、年を追うごとに規模が拡大し、現在では約1万人が踊り、約90万人が見物に訪れる大イベントになっている。

    東京高円寺阿波おどり
    東京高円寺阿波おどり
    東京高円寺阿波おどり

    61回目となる今年は、8月26日(土)、27日(日)の17時~20時に開催される。高円寺駅と新高円寺駅周辺の商店街及び高南通りの8演舞場で、高円寺阿波おどり連協会所属の30連に加え、徳島連や首都圏、都内各所の連、のべ169連が盛大に踊り歩く。

    下北沢名物阿波おどり

    下北沢名物阿波おどり
    下北沢名物阿波おどり

    高円寺に次いで有名なのが「下北沢名物阿波おどり」だろう。

    戦後急速に発展した下北沢では、昭和39年に下北沢商店街振興組合が結成され、40年に下北沢一番街と名称がつけられた。その翌年、こちらも高円寺と同様に商店街の活性化とために阿波おどりがはじまった。

    下北名物として地元に定着するだけでなく、全国区にもなりつつある。

    下北沢名物阿波おどり
    下北沢名物阿波おどり
    下北沢名物阿波おどり

    第52回となる今年は、8月18日(金)、19日(土)に開催。普段は若者で賑わう下北座沢一番街本通りがメイン会場となり「下北沢ひふみ連」「下北沢やっとこ連」などの地元連と都内周辺地域の連、のべ24連が参加する。

    18:30から20:00まで商店街を踊り歩く流し踊りが行われ、20:00から20:30までは決められた場所で組踊りが行われる。

    なぜ徳島以外でも阿波おどりが盛んになったのか?

    東京高円寺阿波おどり

    もともとは徳島の伝統芸能だった阿波おどり。なぜ全国各地で踊られるようになったのだろうか。高円寺阿波おどり振興協会の富澤さんが答えてくれた。

    昭和32年に高円寺で始まる前に、阿波おどりを地域行事で取り入れているところは徳島県以外では無かったのでないかと思います。盛んになったのには、3つの要因があると思います(富澤さん)

    昭和35年/東京高円寺阿波おどり

    ①踊りながら進行できるという形態

    現在阿波踊り大会を開催している場所の多くは商店街。昭和30年代に入ると多くの商店街では、集客を狙ったイベントの開催を考えるように。昭和32年に高円寺の商店街で始まった阿波おどりの評判を見聞きした各地の商店街の面々が、高円寺の指導や影響を受けながら徐々に拡大していったという背景がある。

    東京高円寺阿波おどり

    ②入りやすく奥行が深い芸能としての魅力

    「手を上げて足を運べば阿波おどり」と言われるように、誰でも見よう見まねで踊れて間口が広い一方、奥行も大変に深く、長い年月をかけても完成をみることがない。そのためオリジナリティを持った熟練の踊り手は憧れの存在として評価される。

    東京高円寺阿波おどり

    ③鳴り物と踊りの一体感

    鉦、笛、三味線、締め太鼓、大太鼓からなる阿波踊りの鳴り物(楽器隊)も踊りと並び阿波踊りの特長。連によりリズムや構成にバリエーションの幅が大きく、趣向に遭った連を探すのも楽しみのひとつ。よい踊りのために鳴り物も精進することで、踊りや鳴り物といったパートを超えた一体感が魅力となり観客を引き付けるのでは。

    東京高円寺阿波おどり

    あくまでも富澤さんの私見ということだが、聞いてみるとなるほど! と思うことばかり。

    開催する側、踊る側、観る側、一度経験した人はみんな、クセになってしまう魅力が『阿波踊り』にはあるのかもしれない。

    東京都内の阿波おどり

    都内各地で開催される阿波おどりをチェックしよう。

    これから開催するもの

    8/18(金),19(土) 第52回 下北沢名物阿波おどり

    8/19(土),20(日) 三鷹阿波おどり

    8/26(土),27(日) 第61回 東京高円寺阿波おどり

    8/26(土) 第45回東京大塚阿波おどり

    9/22(金),23(土) 初台阿波踊り

    開催が終了したもの

    7/1 第4回小岩阿波おどり大会

    7/16 白金阿波踊り2017

    7/22,23 第39回小金井阿波おどり大会

    7/29 第25回きたまち阿波踊り

    8/5,6 第52回中目黒夏まつり

    8/5,6 第50回なべよこ夏まつり

    遠く徳島を起源とし、今や夏の東京の風物詩となった阿波おどり。この熱気はきっと、ライブでないと伝わらないはず。ぜひ、近くで開催されるお祭りをチェックしてでかけてみよう。もしかすると来年は、踊り子たちの仲間入りをしているかもしれない。

    東京高円寺阿波おどり]、[下北沢名物阿波おどり
    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2017/08/394744/
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