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プロの目線でフルリノベされた1LDKには、リペアの技も光っている(福岡県 久留米市)
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プロの目線でフルリノベされた1LDKには、リペアの技も光っている(福岡県 久留米市)

2019-05-25 12:30
    家族がずっと一緒に居たくなる家ってどんな家なんだろう?

    見た目や雰囲気だけでなく、機能性もあると嬉しいところですが、難しいよなぁ……。

    そんなモヤモヤへのヒントをくれたのは、福岡県久留米市にお住いの生島さんご夫妻。

    インテリア関係のお仕事をされている到さんが物件決定から構想まで、じっくり練って作られたお住まいに伺ってきました。

    生島到さん:インテリア関係(デザインからプロモーションまで)
      陽子さんご夫妻
    場所:福岡県久留米市
    面積とLDK:75平米 1LDK
    家賃:5万(ローン返済)
    リノベーションにかかった費用:800万円
    築年数と住宅の形態:鉄筋コンクリートマンション1F

    お気に入りの場所

    機能性を重視してセルフデザインした洗面所

    到さんは、大学時代からいつか自分が住む家はフルリノベーションして作ろうと決めていたといいます。

    工事自体は3ヶ月ほどで行われましたが、計画は半年ほどかけてしっかり練りこまれたのだとか。

    「その中で、特に考えて作ったのが洗面所です。

    妻の家事が楽になるよう、ランドリーコーナーは洗濯から、干し、収納までの導線が最短でラクになるよう意識しました。」

    「壁には、森田の物干しロープを付け、反対の壁には収納スペースを用意することで、1ヶ所にいながら1回転で全部できてしまうんです。移動がない分、とってもラクですよ」

    陽子さんも、「リビングの雰囲気とはまた違った、明るく清潔感ある空間で気持ちよく1日がスタートできるスペースになっています」と満足気。

    しかも、外側に取り付けられた姿見によって、パッと見ただけでは全く洗面所に見えないんです。

    私も教えてもらうまで全く気づきませんでした……。

    書斎も兼ねた、土間スペース

    書斎としての機能も兼ね備えた土間スペースの壁には、シューズやバッグなどがズラリ。

    「仕事で集中して作業するときはここを使っています。

    僕の分と、最近は子育てであまり使えていないのですが妻の分のスペースもあります。

    将来は、子どもとここで勉強したりするのかもしれませんね」

    この部屋に決めた理由

    子どもを最優先に考えた部屋選び

    お二人が部屋を決める時に何よりも重要視したのは、マンションの1階であるということ。

    「妻からも、子どもの安全面を考慮して1階に住みたいというのは強く言われていたので、ここはブレなかったですね。

    子どもをベビーカーに乗せて帰ってくるときは、段差が少ないので本当に良かったと思いますね」

    リノベーションによって一面が全て窓になり、1階でありながら日当たりも抜群なこの部屋。

    庭へのアクセスも良好なのことを考えると、子どもにとっては理想的な環境と言えるのかもしれません。

    残念なところ

    子どもが、ついつい境界線を忘れてしまう土間

    「玄関からリビングまで段差を極力無くそうと考えて作った結果、子どもがついつい裸足で出て行ってしまうことも……。

    リビングまで足跡だらけなんてことがちらほらありますが、これもまた今しかない思い出になるのかなと考えるようにしています」

    お気に入りのアイテム

    食事をする気にもならなかったダイニングテーブル

    「夫は、リサイクルショップから使えるものを見つけてくるのが本当に上手なんです。

    このダイニングテーブルも、最初に買ってきた時には、『コレを使って食事なんか絶対にしたくない!』と思うほどボロボロでした。

    ですが、『必ず使えるものにするから』という強い言葉を信じてみたら、今では、『これしかこの家に合うものはない!』 そう思えるほどの素敵なテーブルになりました」

    リサイクルショップで雨ざらしになっていたテレビラック

    ダイニングテーブルのように、到さんのリペアによって美しく生まれ変わった家具は他にもあります。

    例えば、このテレビラックは、リサイクルショップの軒先で雨ざらしの状態のまま1,000円で売られていたものなのだとか!

    「カッコいいと思えたものは、必ず使えるようにしようと想いを込めて修繕するようにしています」

    どの家具も、ボロボロの状態を想像できないほどお部屋に馴染んでいて、素直にカッコイイと思えるものばかりですね。

    こだわりのキッチンにも合う山善のケトル

    「キッチンをマットブラックにする家って中々ないと思うのですが、この色合いにこだわりたかったんです。

    ただ、その色合いにピッタリのキッチン用品が見つからないこともあって……」

    「その時にネットで見つけたのが山善のケトルです。

    一目惚れでしたね。実際に壁の色合いにもあって、コーヒーを淹れるときにも絵になるので、今では外せないキッチン用品の1つです」

    置きたくなかったハンモック

    「住み始めの頃は、ハンモックってなんだかベタな家具だという印象で、全然置く気がなかったんです。

    でも、お店で座った瞬間に、想像を絶するような心地よさで……。その場で即決しました」

    暮らしのHow ToやTIPS

    本物にこだわりたいという想い

    「最近はプリントで木製風の商品も多いですが、木材の家具なら必ず本当の木が使われているものを選ぶようにしています。

    リサイクルショップで探すときも、それだけは大切に守っていますね」

    騒音も外気も見事に防いだ2枚窓

    住み始めてから気になったものに、家のすぐ近くを走る道路の騒音。

    一面の窓はお気に入りだからこそ、どうにかしたいと考えたときに作ったのがこの2枚窓だったそうです。

    「普通の2枚窓にするのではなく、間に空気がしっかり溜まるスペースを作るように心がけました。

    おかげで防音材の効果をきちんと果たし、全く音が聞こえなくなりました。

    しかも断熱効果もあってエアコンもほとんど使わなくて良いんです」

    収納スペースは最小限に

    「収納スペースがあると、ついついそれに頼ってしまうからと、あえて作らないようにしました。

    そのため、奥にあるクローゼットのみなんです。 100均のボックスを使って、区分けだけしっかりしていますよ」

    これからの暮らし

    決め手だった庭に手を付けていきたい

    「ようやく室内もまとまって、家を選ぶ際に決め手の1つでもあった庭に手をつけようとしていた矢先に、建物の修繕が入ることになり……。

    秋頃には終わりそうなので、人工芝を敷いて滑り台を作ったり、夏にはプールなんかも置けるようにしたいなと思っています」

    家族のスタイルを住まいに落とし込んでいきたい

    「今は夫婦2人で考えたものを住まいに表現していますが、これから子どもが成長していくに連れて、子どもの好みも取り入れながら家族のスタイル作り上げていきたいと思っています。

    壁も今は家具が生えるように白を貴重にしていますが、一緒に色を塗って変えたり、レンガを付けたりしても面白いかもしれません」

    「家を綺麗に使い続けるというよりは、もっと子どもに壁に落書きをしたり、床を傷つけるほど遊びまわったりして欲しいなと思っています。

    そうした痕跡が思い出になると思っているので……」

    今もこんなに素敵なのに、まだまだ完成していないという生島さん家族のお住まい。

    お子さんが大きくになるに連れてどんな風に変わっていくのか、“ここから先”が楽しみです。

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