世界で3番目の国土を誇る、アメリカ。私が住むカリフォルニア州は、日本の1.1倍の大きさで、「ちょっとそこまで」の距離が車で1時間ほど。

そんなどでかい国に住む筆者が、今年は念願のイエローストーン国立公園を目指す「1カ月キャンピングカーの旅」へ出かけてきました!

トータルの走行距離は5,300マイル(約8,500km)と、日本列島を往復するよりもはるかに長い移動。びっくりするぐらいガソリン代がかかりましたが、今回の旅で、アメリカをますます好きになっちゃいました。

裏目標!「1日1トレッキング」

今回旅の相棒に選んだのは、キャンピングカー。

実は私は地面の匂いを嗅ぎながら寝るテントキャンプが好きなのですのが、夫は残念ながらインドア派。「きれいなトイレ・バスがないと嫌だ~」という夫をねじ伏せるため、購入したのがキャンピングカーでした。

夫も車好きということがあり、キャンピングカーで出かけるのは楽しい様子。しかし、山歩きやトレッキングは未だに渋々。

そんな夫のダイエットも兼ねて、今回の旅の裏目標として掲げたのが「1日1トレッキング」。もちろんそんな目論見は夫には話さず、いざ旅へ出発~。

目的地#1:ザイオン国立公園

アメリカらしいワイルドな景色が続く、ユタ州とアリゾナ州。その一帯は「グランドサークル」と呼ばれ、アウトドア好きの聖地のようになっています。

その中のひとつ「ザイオン国立公園」は巨大な岩と渓谷美が特徴ですが、一番の魅力は個性的でスリルあるトレッキングコースが揃っているところ。

1日目

1日目は、川の中を濡れならが歩くトレッキングコース「The Narrows(ナローズ)」へ。

夏場でも水温は9度ほど。拷問と思えるほど冷たく、初めは1分も水に足をつけられませんでした。しかし、だんだんと感覚がマヒし、腰の位置まで浸かれるように!

水アクティビティーの相棒は、いつもKEEN(キーン)のサンダルでしたが、今回はTeva(テバ)のサンダルを持参。

ただ、今回のように流れが速く、水の中が見えずらい場合は、つま先がカバーされ、ソールがしっかりしているKEENのほうがよかったとちょっと後悔……。

2日目

2日目は往復8.7キロのトレイル「Angels Landing(エンジェルス・ランディング)」へ。日帰りにしては距離があるので、夫には「4キロほど。3時間ぐらいかな」と嘘をついて連行。もちろん、上級者向きコースとは伝えず……。

つづら折りの坂を上り、最終地点は鎖場。鎖前には「落下は自己責任。今まで9人落下しました」とう看板が置かれ、夫は「落ちたくない」とリタイア。

やむを得ず、ひとりで岩の峰を目指します。

岩の上は意外に広く、ビキニ姿で日光浴をしている人も!日本では登山時の服装・装備は似通っていますが、アメリカはよくも悪くも自由。こんな鎖場でもサンダルやジーパンで来ている人もいて、すれ違う人を見るだけでも楽しめます。

3日目

3日目は、コーラルピンク(サンゴ色)砂丘へちょっと立ち寄り。サンゴ色って……どんな感じ?と思って。思った以上にオレンジでしたが、砂がサラサラで気持ちよし!

さあ、次の目的地へ向かいます。

目的地#2:ブライスキャニオン国立公園

標高が高く、光が少ないためアメリカでも屈指の天体観測地「ブライスキャニオン」。岩柱フードゥーがずらりと並ぶ姿は圧巻!

1日目

レンジャーおすすめのトレッキングコース「Mossy Cave & Waterfall(モーシー・ケーブ& ウォーターフォール)」へ。滝の裏まで歩けてマイナスイオンをたっぷり吸収。

夕方は、これまたレンジャーおすすめの夕日スポット「Rainbow Point(レインボー・ポイント)」へ。

確かにきれいでしたが、よくよく日の向きを考えると「日の出スポット」。次の日王道の「Sunset Point(サンセット・ポイント)」で夕日を見ましたが、そっちのほうがきれいでした。やはり、何事にも「百聞は一見に如かず」ですね。

2日目

ブライスキャニオン国立公園で1番の人気トレッキングコース「Queen’s Garden & Navajo Loop(クーンズ・ガーデン&ナバホ・ループ)」へ。

距離は2.2キロと、さほどありませんが、フードゥーの間を進む『インディ・ジョーンズ』のようなアドベンチャー気分が味わるトレイルでした。

目的地#3:エスカランテ国定公園

ブライスキャニンからキャピトル・リーフの間にあるエスカランテ国定公園。その中の「Zebra Slot Canyon(ゼブラ・スロット・キャニオン)」のトレッキングへ。

標識のない8キロのコース。砂漠の中、30分ほど迷子になりましたが無事到着!

ゼブラ・スロットは岩の間に水が溜まり、その狭い場所を歩くのが魅力と聞いていましたが、水が汚い……。イッテQ的に言うと「水が死んでいる」状態。私はかまわず入りましたが、夫は入らず写真係になっていました。

その後、「ゴブリン・ヴァレー州立公園」へ立ち寄り。

かわいい形の岩たちは絶好の写真スポットでした。

目的地#4:キャニオンランズ国立公園&デッドホースポイント州立公園

暑いエリアは早朝活動。ということで早朝、写真家も集うキャニオンランズのサンセットポイント「Mesa Arch(メサ・アーチ)」へ。

日の出を見ながら、カップラーメンを食べて腹ごしらえした後は「Grand View Point Overlook(グランド・ビュー・ポイント・オーバールック)」を目指してトレッキング。

道中、ビジターセンターで「オフロードで谷底に下れる道がある」と言われ、早速行ってみることに。

レンジャーのお姉さんに「絶対4×4(四輪駆動)じゃないと行けないからね」と念を押されましたが、その意味を途中で理解。

わが家のジープ君でも進めない難関スポットが……。後から来たオフロード用に改造されたクールな車に乗ったお兄さんたちに、タイヤに石を敷くなど砂でスリップしないよう手伝ってもらい、どうにか完走。

4×4車でも、オフロードのイロハを知っておかないといけないと、軽く考えていたことに反省しました。

目的地#5:アーチーズ国立公園

早朝「Delicate Arch(デリケート・アーチ)」トレッキングへ。

アーチーズ国立公園は名前の通りアーチ型の岩がポコポコある公園ですが、その中でもデリケート・アーチは、歩かないと行けない場所に。神秘的で一見の価値あり!

「イエローストーン国立公園」へつづく…

ここまでは順調に「1日1トレッキング」を遂行。

今回、砂地や岩場で活躍してくれたトレッキングシューズはVASQUE(バスク)のモノ。7年前、パタゴニアへ1週間トレッキングに行くとき雪でも滑りにくいモノを探して手に入れました。

年月が経てば経つほど革の色合いが渋くなり、いい味を出しています。ソールが厚くてしっかりしているので、砂場でも滑りにくいところがお気に入り!

次回は旅の後半・念願の「イエローストーン編」をお届け。このまま、「1日1トレッキング」は遂行できたのか……?

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