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この冬は自宅でアロマウォーターを「蒸留」しよう! 好きな香りでお部屋を満たす冬ごもり、最高だな…
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この冬は自宅でアロマウォーターを「蒸留」しよう! 好きな香りでお部屋を満たす冬ごもり、最高だな…

2019-12-03 22:30
    無印良品のアロマディフューザーの売り場を通りかかったとき、あることを思いつきました。

    自分で蒸留器を買ってアロマウォーターを作れば、好きな香りを組み合わせたファブリックミストやフレーバーウォーター、化粧品なんかがいつでも好きなだけ作れて最高なのでは……?

    その後帰っていろいろ探してみたところ、まさにそれを実現してくれそうな蒸留器を発見したので、店舗を取材してみることに。

    清澄白河の「理科室蒸留所」

    やってきたのは、家庭用蒸留器『リカロマ』を販売している、清澄白河の「理科室蒸留所」。

    蒸留に関係する商品を購入できるほか、実験器具のような設備で作られる水出しコーヒーをはじめとした様々なドリンクも楽しめます。

    店内ではリカロマだけでなく、アロマオイルや保存瓶など蒸留に関係する様々なものが販売されています。

    家庭用蒸留器「リカロマ」って?

    今回お話を伺ったのは関谷理化株式会社の関谷さん。関谷理化は代々続く理化学ガラスの卸問屋だそう。


    家庭用蒸留器『リカロマ』は、「理科室蒸留所」で取り扱っているオリジナルの家庭用蒸留器。

    必要最低限のパーツでできていて洗いやすく、収納もしやすく、見た目にも美しいのが特徴です。

    IHヒーター、水・氷・蒸留したい材料を用意すれば、お家で簡単に蒸留ができるんだとか!

    現在販売されているリカロマは2種類。

    「家庭用蒸留器リカロマmini」(税込27,500円)

    シンプルな要素で構成されたリカロマmini。

    一度に100mlほどのアロマウォーターを作ることができるそう。

    「家庭用蒸留器リカロマhome+」(税込58,850円)

    リカロマhome+には溶けた氷が外に出ていく機構が付いています。

    サイズはリカロマminiに比べ少し大きめで、一度に200mlほどのアロマウォーターを作ることができるそう。

    リカロマで楽しむ蒸留のやり方

    今回教えていただいたのは、生姜を使った蒸留です。理科室蒸留所では高知県の農家さんから仕入れた生姜を使っているんだとか。

    生姜は季節のハーブや好きな柑橘の皮に変えてもOK!

    リカロマの蒸留の仕組みはいたってシンプル。

    IHコンロで暖められた水が蒸気となって生姜を通過し、氷で冷やされて再び液体に戻り外側のビーカーにたまっていきます。

    まずは準備

    まず、蒸留したいものと400mlの水をリカロマの中にセッティングします。

    「慣れてきたら蒸留するものによって水の量を調整してください。」

    「ここで1つ注意が。蒸留するハーブや柑橘は農薬が使われてないものを選ぶ必要があります。」

    蒸留すると農薬の成分が濃縮してしまうこともあるんだとか……注意です。

    上部に氷を入れます。ここまでの準備ができたらIHコンロのスイッチをオン。

    「IHコンロを使うのは、温度差によってガラスが割れるのを防ぐためです。」

    理化学ガラスは熱に強い特性を持っていますが、120℃以上の温度差には弱いため、ガス火から下ろしてすぐに冷たい大理石の板に置いたりすると割れてしまうことがあるようです。

    透明なガラスの中で沸騰している水の様子が生き物のようで、思わず見入ってしまいます。

    加熱され気化した液体は氷で冷やされ再び液体に戻り、ポタポタと少しずつ外側のビーカーにたまってきました。

    氷に塩をかけるとさらに効率よく冷やすことができます。

    氷が溶けてきたら、適宜追加します。

    透明な液体が

    今回使用したリカロマhome+は、元の水の量400mlに対し、200mlほどの蒸留した液体が取れればOK!

    「色素成分は重くて沈んでしまうため、蒸留した液体は透明になります。」

    蒸留するものにもよるそうですが、ここまでの所要時間は約40分でした。

    ソーダにしてみる

    甘くないジンジャーソーダ:400円

    理科室蒸留所で提供されている『甘くないジンジャーソーダ』、見た目はただの炭酸水ですが、口に含むと濃い生姜の香りがして、とても不思議な気持ちに……。

    「リカロマの使いみちは本当に様々で、蒸留を日常に取り入れている人の話を聞くといつも発見があります。

    蒸留した水やオイルを使うだけでなく、蒸留した後のヒノキをお風呂に入れてヒノキ風呂みたいに楽しんだり……。

    それぞれの生活のなかで試行錯誤しながら自由に使われていますね。」

    関谷さんご自身は、ノンアルコールのジンを作ろうと試みたそうですが、そちらはまだ成功していないとのこと。

    シンプルで扱いやすいからこそ、色々試したくなってしまうのもリカロマの1つの魅力かもしれません。

    使いやすく美しい家庭用蒸留器を

    もともと、大学や企業の研究機関に向けた理化学ガラス製品のみを取り扱っていた関谷理化。

    そんな企業が、家庭用の蒸留器の開発に取り組んだのはなぜなのでしょうか?

    「職人さんの高い技術力を持って作られる理化学ガラスには、普通のガラスとは違った特性があります。

    蒸留器を作ったのは、そのうちの一つである『耐熱性』を活かせると思ったから。

    お客さんから『シンプルで扱いやすい蒸留器が欲しい』というリクエストをいただくこともあって……。」

    理科室蒸留所には、実験室のような本格的な蒸留の設備もある

    「すでに市販されている蒸留器は複雑な仕組みをしていて洗いづらく高価。家庭で使うのに適したちょうど良いものがなかったんですね。

    そこで、アロマのプロの方と理化学ガラス職人さんが一緒になって、なるべくシンプルで使いやすく美しい蒸留器を考えた結果できたのが、『リカロマ』です。」」

    理化学ガラス職人を夢のある仕事に

    「理化学ガラス職人の世界は現役世代が80代、若手世代で60代。

    職人の仕事はなかなか日の目を見るようなものじゃないというのがあって、若い人が夢を持って業界に入ってきづらいんですよね。

    だったら理化学ガラスの職人の技術を使って、一般の人が親しみやすく魅力的に感じられるものを作って販売しようと考ました。

    それが、理化学ガラスを生活に溶け込むインテリアとして提案する店舗『リカシツ』の始まりです。」

    「『リカロマ』の開発をきっかけに、「リカシツ」から蒸留に関するところだけを切り離してできたのが、ここ『理科室蒸留所』ですね。

    お店は、理化学ガラス製品を販売したりその魅力を発信するための場ではあるんですが、そこにきたお客さんからもらったフィードバックを新しい製品に生かす、お客さんと職人さんたちとの直接の交流の場にもなっているなと感じています。

    『リカシツ』や『理科室蒸留所』の理化学ガラス製品を手にとって使ってもらうことで、『職人ってこんなことができるんだ』ということを広く知ってもらえると嬉しいです。」

    お家で蒸留してみる冬

    アロマオイルやフレーバーウォーターも簡単に買える便利な世の中。

    でもだからこそ、あえて自分で作ってみるのも楽しいんですよね〜。

    そんな贅沢ができるのは、寒くてなかなか外に出る気にならない冬だからこそ。

    家にこもって、ハーブや柑橘の無限大の組み合わせを試したり、素敵な香りでお部屋を満たしたり……。

    そんな冬ごもりはどうですか?

    [リカロマ公式サイト]

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    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2019/12/572566/
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