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空間の余白を作り、心地よく暮らす工夫を散りばめて。映像クリエイターが衣食住を楽しむ1DK(三鷹)|みんなの部屋
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空間の余白を作り、心地よく暮らす工夫を散りばめて。映像クリエイターが衣食住を楽しむ1DK(三鷹)|みんなの部屋

2020-09-16 14:00
    都内でも水と緑が豊かで、公園も多い三鷹市。

    暮らしをテーマにYouTubeに動画投稿を行っている映像クリエイター・奥平さんのお部屋は、都心へのアクセスのよさを残しつつ、静かな住宅街の中にありました。

    お名前(職業):奥平眞司さん(映像クリエイター:OKUDAIRA BASE
    場所:東京都三鷹市
    面積:1DK 33㎡
    家賃:48,000円
    築年数:築35年
    住宅の形態:アパート

    今年、書籍『OKUDAIRA BASE 自分を楽しむ衣食住:25歳、東京、一人暮らし。月15万円で快適に暮らすアイデアとコツ』も発行された奥平さんの趣味は“暮らし”。

    それもお金をかけた高級な暮らしや、ものを少なくするミニマリストのような暮らしではなく、「楽しく、無理せず、頑張らない」をモットーに、自身が自然体に過ごせる心地いい暮らしを追求しています。

    そんな奥平さんの生活のベースとなるお部屋へ、暮らしの工夫をうかがいに行ってきました。

    お気に入りの場所

    好きな料理を十分な広さで楽しめるキッチン

    奥平さんと言えば、毎度、動画でも出てくる美味しそうなご飯が印象的。こだわりの食事は、こだわりの空間からできているそう。

    「料理が好きなこともあり、キッチンに関しては調理から食事まで十分なスペースが欲しいなと考えていました。

    そのため、物件選びの際のキッチン確認はもちろん、同じスペースの真ん中に台を設置してアイランドキッチン型にできるだけの十分なスペースのある物件がいいなと思っていたんです」

    「料理器具もこだわりのものを集めたので、見えないように片づけるよりは、棚の上に置いて、見せる収納としていつでもすぐに使えるようにしています」

    作業に集中しやすいワークスペース

    自宅では主に動画作成やデザインなどの仕事をしている奥平さん。生活空間と同じである自宅だからこそ、集中できる空間を意識したとのこと。

    「ワークスペースは、住まいの中でも一時期は場所が転々としていたのですが、視界に他のものが入ると集中しづらいこともあって、壁しか見えない角のスペースで落ち着きました。横の窓から光が入ってくるので、それも気分が整っていいですね」

    外側からは見えないものの、内側から見ると頭上に本棚が。作業に関する本なども、机の上や棚など同じ目線の高さに置かないということが、より集中するためには重要なんですね。

    この部屋に決めた理由

    角部屋で明るく広い間取り

    地元に住んでいた頃に、現在の住まいを物件サイトで発見。引っ越す1年前から東京を訪れるたびに、周辺や外観を下調べしていたという奥平さん。その頃はひたすら誰も住まないことを祈っていたそう。

    「理想のエリアと予算で、角部屋であることはすごく好印象でした。サイトの写真でも窓が大きく光が十分に入りそうで、暮らすイメージが湧きやすかったんですよね」

    「また現在ではDIYで変わってしまったところもありますが、部屋、キッチンが広く、ベランダがついているのも決め手になりました。

    特にキッチンは窓がついていて、朝食の準備から食事中まで朝の光を楽しみながら過ごせるところがとてもいいです」

    残念なところ

    来客時に気を使わせてしまうユニットバス

    築年数が35年というお住まい。壁や間取りはDIY等で変えられても、やはり気になるのは変えられない水回り。

    「壁や床は入居する前にリフォームがされていてよかったのですが、お風呂など水回りは変えることが難しかったようで……。ユニットバスなのは、お客様に気を使わせてしまうかなと思っています」

    お気に入りのアイテム

    エスプレッソが好きで辿り着いたコーヒーメーカー

    「大学時代にコーヒーをよく飲むようになり、エスプレッソにハマっていった中で、吉祥寺で見つけたのが直火式エスプレッソコーヒーメーカーのALESSI pulcinaでした。

    デザイナーのMichele De Lucchiさんがもともと好きで、このpulcinaは“ヒヨコ”という意味なんですが、なんだか妙に愛着が湧いてしまいますね」

    使い勝手のいい片手鍋

    「柳宗理さんももともと好きだったのですが、このミルクパンは普通の鍋と少し異なり楕円型になっていて……。

    蓋の位置を変えることで、蒸気の調整やパスタ等の湯切り、また、おたまを入れたままにしておくこともできるのでとても使い勝手がいいです」

    素材はステンレスで、お湯が湧くのも早いそう。このサイズだとひとり暮らしや一品作るのには丁度いい大きさですね。

    見た目も可愛い南部鉄器

    コーヒーはもちろん、お茶も好きだと話す奥平さん。お茶専用はこの南部鉄器とのこと。

    「友人からプレゼントとしてもらった空間鋳造のeggですが、名前の通り卵形のデザインが可愛いんですよね。

    お湯を沸かしたり、白湯を飲むために使われることもあるみたいですが、自分はお茶用に使っています。鉄瓶のため、直火でも使えますし、鉄分も取れるようなので実用性も高いです」

    暮らしのアイデア

    アイランドキッチンにDIYすることで料理がしやすく楽しく

    「少し広すぎるくらいの台を用意することで、通常の調理はもちろんのこと、ピザや麺など生地を練ったり、人を招いて食事したりと、使い勝手がとてもよくなります。動画の撮影においても、さまざな角度から撮ることができるので便利ですね」

    奥平さんに淹れていただいたコーヒーは、味も香りもとっても美味しい一杯でした

    物を妥協して買わず、あるべき位置に戻す

    今では、こだわりのアイテムと整ったお部屋で暮らされている奥平さんですが、実家に住んでいたころの自室は物が散乱していることが多かったそう。

    「昔は部屋に物がたくさんあり、散らかってしまって、それを見て気分が萎えてしまうのが嫌でした。そのため、自分が大切にしたい、納得いくものだけを購入することを意識しています」

    「またスマホやイヤホンなど日常的に使うものは、帰宅後あるべき場所を決めて置くように習慣づけた結果、部屋が散らかることがなくなりましたね」

    どうしても視界に入ってしまうコード類は、姿見の後ろなど、視界に入らないところにまとめて収納されていました。こうした工夫をすることで、お部屋がすっきりと整っているんですね。

    「ものを購入するときは、欲しいアイテムで画像検索をして、気に入ったデザインのものを見つけた後、サイトの商品レビューやYouTubeで他の方が使われている動画を確認。部屋に置いた感じや耐久性なども見た後に、しっかり納得してから購入するようにしています」

    ストーリーのある家具を選ぶ

    学生時代はリサイクルショップで働いていたという奥平さん。吉祥寺を中心に、何軒か行きつけのショップを回ることも多いそう。

    「家具は古いものが好きなので、ヴィンテージショップやリサイクルショップに行くことは多いです。

    食事や来客用にも使っている書類を入れた台も、おばあちゃんの着物入れだったものを利用していたり、ハンガーも昔のクリーニング屋さんで使われていたものを使用したりしています」

    スペースは詰めすぎずに、少し余裕を持たせる

    決して物が少ないわけではないはずなのに、まったく散らかって見えないお部屋には、奥平さんが大切にしている意識が関係していました。

    「デスクやクローゼット、キッチンもそうですが、少しゆとりを持たせることを意識しています。全て埋めてしまうと、どこか気が詰まってしまうので、目に入るところは意識的に、空間の余白を作るようしていますね」

    これからの暮らし

    より広い環境で理想の生活を

    この秋で4年目を迎える今の住まいでは、しばらく模様替えやDIYで気分転換をしながら住みたいとのこと。

    目指すは次の住まいでの暮らし。

    「次に引っ越すとなったら、庭がついている部屋で、本格的な家庭菜園をしてみたいです。バーベキューもできたらいいですよね。

    また、より広いスペースで自由にDIYができる部屋もいいかもしれません。いまのお部屋と同じくDIYは続けていきたいと思ってます」

    自身の理想の暮らしをはっきりと持ちながら、常にその暮らしを楽しく磨かれている奥平さん。

    考えたことをすぐに行動に移し、発信される中で、これまで想像もしなかった新しい発見や出会いの機会がたくさん訪れているそう。

    次は暮らしの中で、どんな取り組みをされて、どんな発信があるのか。動画もお部屋の変化もワクワクが止まりません。

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