半年ほど前に手に入れた色鮮やかな1台で街を駆け抜ける様子は、とても軽やかで都会的でした。
名前(職業):HIROMIさん (Hair Stylist)年齢:29歳
愛車:ブルーノ
価格:およそ5万円
自転車歴:およそ6ヶ月
全体の色合いに一目惚れ
どこかレトロな佇まいと、ビビッドな色使いが特徴的なHIROMIさんの自転車は、“小さな旅”がコンセプトのブランド「ブルーノ」。
半年ほど前に購入したそうですが、その理由は?
仕事で自転車が必要になったので購入を決めました。
最近はできるだけ電車に乗りたくない気持ちもあったので、運動にもなるし、できる限り行けるところは自転車で行こうと思って。
中目黒の商店街にある中古自転車屋で購入しました。たまたま友人に自転車が欲しいと話していたら、中目黒のお店を紹介してもらいました。その流れで一緒に行って、ピンときて即購入しました。
色使いが断然かわいくて、全体のバランスも気に入ってます。
たしかにフレームの爽やかなミント色と、タイヤのビビッドな赤色が素敵で、一目惚れする気持ちも分かります。
もう既に完成度が高い印象ですが、これからなにかパーツを付け足すなど、カスタマイズを楽しむ予定はあるのでしょうか?
これだけで完成されている気がして、特にパーツを追加したいというのもないんです。こだわりのパーツを付けると、それだけで盗まれたりしそうで……。このままでも十分色が派手だし、これでいいかなって。
「この自転車に乗っていてかわいい服」を選ぶ
この自転車と出会ってから約半年ということですが、自転車のある生活になってから、何か変化はあったのでしょうか?
自転車に乗るようになって、この自転車の色合いに合わせて服を選ぶようになりました。とにかく「この自転車に乗っていてかわいい服」を想像して、カラーリングやスタイルを考えます。
以前は革靴を履くことが多かったのですが、最近は走りやすいのもあって、スニーカーを履くことが増えました。基本的にはパンツスタイルなのですが、裾をロールアップすることも多いので、靴下とスニーカーの色も気にしています。
髪色からネイル、靴下、スニーカーのカラーまでこの自転車にぴったりで、本当に自転車とのコーディネートを楽しんでいるのが分かります。
逆に、なにか自転車に対して抱えるストレスはあるのでしょうか?
カゴがないので、バッグが悩みどころです。小さめのショルダーバッグもいいけど本を入れるとはみ出ちゃうので、最近はこのトートバッグがお気に入り。
原宿にあるインテリアショップ「HAY」で買いました。自転車に乗るときは基本これか、リュックです。自分的にはリュックよりもトートバッグの方がしっくり来るので、いつもはこのトートをリュックみたいに背負って走ってます。
毎日の生活をちょっと変えてくれる存在
月の半分ほどは自転車で仕事に向かっているというHIROMIさん。普段どんな場所を走ることが多いのでしょうか。
サロンのある代官山や、よく仕事で用事のある世田谷公園付近を走ることが多いです。
特に自宅から代官山のサロンまでは40分ほどで、とにかく坂道が多いのが大変です。日中は人通りや交通量も多いので、空いている道を探しながら走っています。
人気エリアである東横線沿いは坂が多いことで有名。それに加えて代官山は、ショッピングを楽しむ人々も多く、道も広くないので自転車で思いっきり走るのは大変そうです。
しかし、そんな中でも毎日自転車で通勤するのは、やはり楽しいから。普段は電車ですっと通り過ぎてしまう街も、自転車で風を感じながら駆け抜ければ新しい発見がたくさんあると言います。
自転車を乗るようになって、より街のことが分かってきました。細かい道にも詳しくなったし、このお店いいな、とふらっと入ることもあります。
朝活にもハマっていて、仕事の前に近くのカフェでお茶をすることも多いんです。
電車で移動していたら知らなかったであろう、街の隅々まで覗くことができるのが、自転車のいいところ。
仕事への移動や、朝の時間だって、有意義なものにしてくれるんですね。
Photographed by Kaoru Mochida
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