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余白があるのに暖かい。薪ストーブとアンティーク家具で彩る、猫と人が寄り添う暮らし(宮城県宮城郡)|みんなの部屋
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余白があるのに暖かい。薪ストーブとアンティーク家具で彩る、猫と人が寄り添う暮らし(宮城県宮城郡)|みんなの部屋

2021-09-29 14:00
    宮城県は仙台市から少し北に移動した位置にある宮城郡。少し車を走らせると大規模な運動公園から商業施設まで、住環境としてバランスのいいエリアに、今回ご紹介する鈴木さん夫妻の住まいはありました。

    お名前(職業):鈴木さん(歯科衛生士)、ご主人(会社員)、つくねちゃん(猫)
    場所:宮城県宮城郡
    広さ:3LDK
    リノベーション費用:非公開
    築年数:30年
    住宅の形態:戸建てリノベーション
    間取り図:

    編集部作成

    インテリアやアンティークの家具にはもともと関心があったと話す鈴木さんが、自分たちの住まいを検討する中で選択肢のひとつに考えていたリノベーション。

    魅力的な物件との出会いからスタートした住まいづくりには、ご夫妻と愛猫のつくねちゃんにとっても暮らしやすい家を、という思いが詰まっています。

    そんな鈴木さん一家だからこそ完成した、住みやすくこだわりのインテリアが光る住まいについてお話を伺ってきました。



    お気に入りの場所

    季節によって変わる飾り棚

    リビングの一角に用意されていたのが、SNSで見つけたことをきっかけに購入されたと話す小さな飾り棚。お部屋に彩りを与える大切なワンポイントになっています。

    「お店はもうなくなってしまっているのですが、購入できてよかったインテリアです。なかなかない棚の形と、アンティークのような雰囲気がお気に入りで、季節の植物などを飾って楽しんでいます」(鈴木さん)

    イメージ通りにつくれた造作洗面台

    白がベースカラーになっている洗面台は、住まいづくりの中ではじめから明確なイメージを持っていたスペースのひとつ。理想通りの空間だからこそ、綺麗に使い続けたいという思いがありました。

    「SNSで集めた情報を元にイメージを膨らませて完成させた空間で、大理石風のカウンターがお気に入りです。蛇口は、Toolboxで購入した、指紋が付きにくい塗装のものを使っています。こだわりの空間だからこそ大切に使い続けたいですね」(鈴木さん)

    ご友人との時間も楽しめるダイニング

    キッチンと連結したダイニングは、ご主人やつくねちゃんにとってはもちろん、ご友人を招いてもくつろげる空間です。

    「山形県のTIMBER COURTさんという家具屋さんで、キッチンとのサイズを合わせてつくってもらった造作テーブルとお気に入りの照明との組み合わせが気に入っています。ここで友人たちとお茶をするのが楽しいですね」(鈴木さん)

    4人がけでも十分なスペースが取れたり、キッチンでつくったものをそのままダイニングまで運べたりと、とにかく使い勝手のよさそうな空間になっていました。

    ずっと使ってみたかった薪ストーブ

    玄関土間スペースに設置されていた薪ストーブは、ご主人が絶対に家に置きたかったと話すこだわりのアイテム。この薪ストーブがリビングでの時間を快適にしているのだそう。

    「暖炉ではなくて、薪ストーブが欲しくて。これまでも使ったことはなかったのですが、ぜひ置きたいと思っていました。無骨な感じが男らしくて気に入っています」(ご主人)

    「自由に家づくりをさせてくれた夫の、唯一の希望でした。この分予算オーバーでしたが、入れてよかったと思えるアイテムです。夫とふたり、薪ストーブを囲んで炎を見ていると癒されます。寒さの厳しい東北の冬も、昔より好きになりました」(鈴木さん)

    天井を躯体現しにしていることもあり、真上のフロアの寝室にも冬場は床暖房のような暖かさが生まれるのだそう。コストはかかるものの、火を眺める安らぎと住まいを広く暖める暖房効果は、住み始めて数年経った今も設置してよかったと思えるものになっていました。

    この部屋に決めた理由

    生活環境の整った土地でのリノベーション

    賃貸から持ち家までを検討される中で、工務店選びまではトントン拍子に話が進んだという鈴木さん夫婦。元々関心があったリノベーションも視野に入れ、住環境から絞り込んでいったそう。

    「新築で土地を探していましたが、希望のエリアでは費用面での条件が合わず、リノベーションも視野に入れて探していきました。この土地は周りに自然が多く、少し出れば商業施設もあるので、通勤、通学にも便利そうな住環境であったことが決め手になりましたね」(鈴木さん)

    古民家風のリノベーションができるのではとイメージが湧いたという住まいは、1階を躯体現しに改装。家の建設当初から残っている足跡など、味わいのある住まいになっていました。

    「吹き抜けを設けたいという思いもあり、2階との兼ね合いでつくった空間も、開放感を出す上で効果的でしたね。梁をつくねが渡ることが多く、急遽DIYで台座もつくりました。つくねにとっても住まいを楽しめる空間になっていると思います」(ご主人)

    残念なところ

    機械音までもオープンに吹き抜けてしまうこと

    壁や扉を極力無くし、開放感のある空間になった一方で、住む中で気になってしまったと話すのが洗濯機や乾燥機などの機械音。

    「人はもちろんつくねのことも考え、空間として行き来がしやすいよう、トイレと寝室以外は布を仕切りにしたのですが、それにより悩んでいるのが音問題です。気になり出すと無視できなくなってしまうので、夜間や集中したい時には、その音に悩まされてしまいますね」(鈴木さん)

    造作のものが多いのに、標準規格に合わせてしまったこと

    住みよい住まいにと、造作家具を多く取り入れたにも関わらず、おふたりにとってベストなサイズにできなかったのも後悔ポイントのひとつ。

    「主人の身長が高いにも関わらず、標準の高さで作って低くなってしまった洗面カウンター。使い勝手を考え、広くしたかったシンクなど、細かく確認できていなかったのが残念でした。住まいづくりも長引く中で、後回しにせず、しっかり自分たちに合わせてつくることにこだわれればよかったですね」(鈴木さん)

    お気に入りのアイテム

    住まいに合ったアンティークのインテリアたち

    アンティークのインテリアが好きだったと話す鈴木さん。リノベーションした住まいの中にも複数、愛着のあるアイテムが使われていいました。

    「古いインテリアが好きで、いくつか住まいの中で使っています。食器棚は一目惚れで、家が完成する前に購入してしまったものです。最初は少し色味が住まいと異なるかなと思いましたが、他のインテリアの存在もあり、違和感もなくなりましたね」(鈴木さん)

    「オンラインで購入したG-PLANのネストテーブルはリビングと寝室で大活躍しているインテリアです。花台にもリビングテーブルにもなり、使わない時にはコンパクトに収納できるので重宝しています」(鈴木さん)

    光に癒される照明

    ダイニングテーブルを照らすflameの照明「madeleine」は、住まいにある照明の中でも特にお気に入り。憩いの空間に欠かせないアイテムです。

    「この住まいに住む前から、絶対使いたかった照明でした。ぼんやりとした暖かい光にいつも癒されています。わが家の顔とも言えるアイテムですね」(鈴木さん)

    見た目も可愛い水切り籠

    キッチンスペースの中でお気に入りだと話していたのが、鳥井金網工芸の水切り籠。洗い物の数が多くない時には、サッと乾かしておける便利なアイテムです。

    「使い勝手がいいのはもちろん、使わない時はフックにかけて乾かしておけるし、出していても見た目がおしゃれなので気に入っています」(鈴木さん)

    暮らしのアイデア

    余白を残す空間づくり

    住まいを見渡しても余白が多く、空間を広く使われているのが印象的な鈴木さんの家。暮らしの中でも、余白をつくることは意識されているのだそう。

    「日々眺めているSNSの住まいでも、余白のある暮らしが好きで、自分の住まいもそうありたいなと思っています。主人も物を多く持つタイプではないので、基本はウォークインクローゼットとキッチン収納で収まる範囲のモノしか持たず、表にも出ないようにしていますね」(鈴木さん)

    これからの暮らし

    お庭から住まいの景観を変えていきたい

    お部屋の環境は十分に整えられた中で、次に楽しみたいと話していたのがお庭。

    「住宅地なので近くに学校やスーパーがあり、とても便利なのですが、それと引き換えに妥協してしまったのが景観です。そのため住まいから見える景観だけでも整えていけたらと、お庭改造計画を進行しています」(鈴木さん)

    お庭には薪ストーブ用の薪のストックや、プロの知見も借りながら植物の数も増やしているようです。

    また、驚いたのがリメイクされた物置。前の家主さんが使っていたスチールの収納庫に扉と下地を新たに打ちつけて大改造。まるで小さなカフェのような佇まいが、お庭の景観をより暖かみのあるものへと変えていました。

    将来的には、現在勉強されている米粉マイスターの資格を活かして、さらに住まいに人が訪れ、一緒に楽しめる空間づくりを進めていきたいと話される鈴木さん。

    愛猫のつくねちゃんと、住み心地のいい住まいから暮らしを楽しむ取り組みを続けられる中で、今後どのようにお部屋が変わっていくのか、今後も目が離せません。

    Photographed by tsubottlee

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