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神奈川県は、多摩川を挟んで電車一本で都心に出られる川崎市。ファミリー層の多いまちの最寄駅から10分ほど歩いた住宅街に、木村さんご家族の住まいはありました。
お名前(職業):木村朋子さん(保育・福祉関係)、お子さん3人場所:神奈川県川崎市
広さ:2LDK / 57.15㎡
家賃:93,000円
住宅の形態:築46年 団地
間取り図:編集部作成
前にも住んだことのある神奈川へ引っ越し、お子さん3人と暮らす木村さん。男の子3人兄弟は取材中も元気いっぱいです。
お子さんがいるとモノが増えがちで部屋を整理するのは大変かと思いきや、住まいはスッキリ整っています。
そんな木村さんのモノ選びからレイアウトのルール、収納を見直すときのポイントについてお話を伺ってきました。
■目次1. この部屋に決めた理由
2. お気に入りの場所
3. お気に入りのアイテム
4. 残念なところ
5. 暮らしのアイデア
6. これからの暮らし
この部屋に決めた理由
外観とのギャップ「物件の内見をする中で、賃貸サイトに載っている写真と実際の印象にギャップがあることが多かった」という木村さん。サイトの情報から住まい探しをする難しさも感じていたといいます。
「キッチンが綺麗ですごくいいなぁと思っていた物件が、実際に訪れてみるとキッチン以外がすごく古かったりしたことがありました」
「今の住まいはサイトで見た際には外観から古そうな感じだったのですが、いざ訪れてみるとリノベもされていてすごく綺麗になっていて。いいギャップがあったので入居を決めました」
お気に入りの場所
部屋づくりを変えるきっかけになった明るいリビングリビングスペースは大きな窓が2つ並んだ明るい空間になっていました。この明るく開放的な空間をきっかけに、お部屋づくりも変わったのだそう。
「前の住まいではドライフラワーやアンティークなど落ち着いたアイテムが多かったのですが、この住まいになって明るいお部屋に合うようにフレッシュな植物や白系の家具など使うものも変わっていきました」
植物はキッチン周りを中心に、お子さんが小さいこともあり、誤って倒すことがないように手の届かない場所で楽しんでいます。
また倒れやすかったり、割れやすかったりするインテリアは接着剤をつけて固定されていました。
「リビングの多くのものは、子どもがぶつかって倒れないようにしています」
またリビング全体を見渡した際に印象的なのが、楽天で購入されたという収納ボックス。
お子さんがつくった作品や文房具、書類などが幅広く収納されています。
「ボックス内の収納にはなるべくお菓子の箱や袋を活用して、収納用品はすぐ購入せず、ほんとに必要か吟味してから購入するようにしてます。
収納するものをとにかく表に出さないことでスッキリと見せるようにしていますね」
お子さんがいると、どうしてもモノが増えてしまいがち。大型のアイテムや植物の土など、お部屋の中に置くとスペースを取ってしまうものは、ベランダの収納庫を有効活用されていました。
「思ったより広く、一時的にも保管できるスペースがあるのは本当に助かります。この空間があることで室内は生活のために最大限、有効活用できていますね」
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洗面スペースは、よくある白の独立洗面台からガラッと印象が異なるものになっています。現在の住まいで暮らすまで、DIYの経験はなかったという木村さんが、ご自身のイメージでつくられた思い入れのあるスペースです。
「見た目と使いやすさを改善したくて、自分でつくってみました。初めてだったので今となってみればつくりが甘いところも多々ありますが、ひとつひとつの工程に思い出がありますね」
木材の色合いで空間に柔らかさを、有孔ボードを使うことで収納面での機能性を向上。イメージに合わせて独学で進めたとのことですが、初めてとは思えない仕上がりになっていました。
お気に入りのアイテム
birbiraのフラワーベース各所に置かれていたのがbirbiraのフラワーベースです。
「昔からイベントに足を運んでは、住まいに迎え入れて数が増えていきました。顔のデザインのものが特にお気に入りで、リビングだけでなく、玄関やキッチンでも使わせてもらっています」
お子さんの作品たちフラワーベースと同様に、住まいの各所で見つけられたお子さんの作品たち。
ものづくりが好きだというお子さんがつくられたもののなかから、木村さんのジャッジで合格が出された納得のものだけが住まいでは飾られています。
「最近は少し落ち着いてきましたが、学校でも家でもいろいろなものをつくってくるので、“いいと思ったものだけ住まいに飾る”ということを子どもにも伝え、プレッシャーをかけています(笑)」
スイッチのない部屋でも使えるペンダントライト築年数の古い住まいにありがちな、スイッチのない照明に合わせて購入されていたのがペンダントライト。
「最初は電源のオンオフに面倒くささも感じていたのですが、今となってはその動作も気に入っています」
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残念なところ
構造の違いや古さからくる使いづらさリノベで綺麗な内装は手に入れたものの、どうしても変えられない元の構造の不便さは、どうしても気になってしまうのだそう。
「水回り、特に浴室は衝撃的でした。壁面が浮き出てきてしまって、修理を呼んだのですが、構造上完全に綺麗にすることができなくて、排水溝の掃除しづらさとともに気になるポイントです」
「また靴箱も取り出しやすさを意識してなのか棚板が斜めになっており、収納できる数に影響が出てしまうところが難点です。見た目は綺麗なのですが、こうした構造の隙間から出る虫の対策など、築年数の関係で大変な部分も多いですね」
暮らしのアイデア
ものを持つ数を決めて、収納に余裕をつくるスッキリとした空間を保つため、木村さんのお部屋では家族全員で気をつけているディスプレイや収納のルールがありました。
「ものの数は収納に合わせて決めて、持ちすぎないようにしています。大型のインテリアはシンプルなデザインに、小物は子どもの作品含め、ギャラリーのように飾ることで、ものが少なくても自分たちらしいお部屋をつくっていますね」
「ディスプレイと合わせて収納する場所も決めておくことで、子どもが学校に行く前にものが見つからなくて困ることもなく、頻繁に使う機会がないものでも必要なものか、そうでないものなのかを区分できるようになっています」
兄弟間で自分のものがどれか分かるように、ネームタグなどをつけて収納場所も分かりやすく。
しっかりルールを決めて、家族みんなで共有することで綺麗な空間を保たれている木村さん。
それでもお子さんが多い分、夏休み前など、学校の宿題で急にたくさんのものが増えるときはどうしているのか気になるところ。
「押し入れの一部に無印のケースを使って、子ども一人ずつ期間限定でものが入れておけるスペースを用意しています。急に学校からたくさんのものを持ち帰ったときは一時的に保管し、必要な期間が終わったらまた空にすることで、表にものが溢れないようにしていますね」
日常的に使う収納と、緊急事態にも備えた予備の収納の2段構えの収納が、整った空間をすぐにつくれ、保つためのポイントなんですね。
ダイニングテーブルを綺麗にして1日を終える暮らしの習慣として大切にしていると話されていたのが、ダイニングテーブルを綺麗にして1日のリセットをすることでした。
「ダイニングテーブルの汚れを拭いて1日を終えることで、翌朝気持ちよくスタートがきれるようにしています。子どももまだ小さくて汚しがちなので白いテーブルに汚れが残らないよう、その日の汚れはその日のうちに磨き上げていますね」
これからの暮らし
暮らしを見直しながら居心地のいい空間をつくるお子さんがまだ小さく、必要なものも変わっていくなかで、常に必要なものを吟味しながら暮らしを整えていきたいと木村さんは話します。
「子どもが幼稚園から小学校に上がっていくにつれて、服やおもちゃ、絵本から教科書と使うものも変わっていくので、何が必要なのかを常に見直すことは大切にしたいと思っています」
「子どもがもう少し落ち着いてくれば、違う住まいでの生活も考えていきたいです。特に畳のあるお部屋とインテリアのコーディネートに関心があって、また新しいお部屋づくりにもチャレンジしてみたいですね」
もの選びから収納まで、家族の暮らしを考えながら住まいづくりをされている木村さん。お子さんの成長とともに、今後お部屋にどのようなものが加わり、どんな収納アイデアが発信されていくのか。目が離せませんね。