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アパレル雑貨店で培われたアイデアとルール。転勤があっても好きなものに囲まれて暮らす、1LDKのひとり暮らし(香川県高松市)
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アパレル雑貨店で培われたアイデアとルール。転勤があっても好きなものに囲まれて暮らす、1LDKのひとり暮らし(香川県高松市)

2023-03-19 14:00

    Photographed by tsubottlee 香川県は、県庁所在地の高松市。

    本州から続く、路線の終点である高松駅にも、空路を使えば1時間ほどで東京に行ける高松空港にもアクセスのしやすいエリアの住宅街に今回ご紹介する加藤さんのお住まいはありました。

    お名前(職業):加藤さん(アパレル雑貨ショップ店長)
    場所:香川県高松市
    面積:45.29㎡、1LDK
    家賃:非公開
    築年数:築10ヶ月、アパート

    間取り図:

    編集部作成

    お仕事の転勤をきっかけに、初めての四国は高松での暮らし。

    そのお部屋では、これまでの生活で気に入った物を用途や形は変えつつも大切に使い続けながら、新しいアイテムやコーディネートにも挑戦されています。

    お仕事の知識や経験も活かされた、遊び心溢れるお部屋づくりについてお話を伺ってきました。


    ■目次
    1. この部屋に決めた理由
    2. お気に入りの場所
    3. お気に入りのアイテム
    4. 残念なところ
    5. 暮らしのアイデア
    6. これからの暮らし

    この場所に決めた理由

    空間を広く利用でき、開放感のある間取り

    転勤をきっかけに物件探しをすることが多かったという加藤さん。住まい探しの条件も、間取りや駐車場付きなど定番の条件を設定して、今回も物件を探されたそう。

    「引っ越しに慣れているので、持っているものが収納できる広さや職場への通勤時間を条件に、内件する物件を3件ほどピックアップして選んでいきました」

    「いまのお部屋は、リビングと寝室を仕切る扉が収納できて、空間を広く利用できるところが気に入りました。

    窓が東側と南側にあり開放感があるのも居心地が良さそうだなと。インテリアのレイアウトがしやすそうなところも良かったですね」

    お気に入りの場所

    プロジェクターが写る窓際

    お部屋の中心にある白壁は、プロジェクターを投影するスクリーンでもありました。日々のおうち時間では、映画やドラマなどを流して過ごすのが定番なのだそう。

    「引っ越す前から、プロジェクターを映して過ごすのが習慣になっています。内件をする時も、日当たりの良い窓とプロジェクターが映せる壁があるかは必ずチェックするようにしていますね」

    映像を映すことを前提にインテリアもコーディネート。

    低めにディスプレイすることで、映像と配置するアイテムのそれぞれを楽しめるようになっていました。

    好きな色で仕切ったソファスペース

    プロジェクターからの映像を正面で楽しめるソファスペースは、憩いの空間。

    海外のお部屋を参考に、明るいカラーのカーテンで空間を仕切ることに挑戦してお気に入りのスペースができあがっていました。

    「リビングが横に広がっていることもあり、厚めのカーテンで仕切ると圧迫感が出たり、お部屋の決め手であった閉塞感のなさを無くしてしまったりするんじゃないかと思ったんです。そこで、付け外しもしやすい透け感のある素材を選びました」

    「初めての挑戦でしたが、カーテン自体もネットで安く購入できたので、気軽に試せました。付けてみると奥の生活感ある物を隠す目隠し的な存在にもなってくれて丁度良かったですね」

    お部屋のアクセントカラーとして、写真でも存在感を出してくれるアイテム。白壁スタンダードな空間に、気分転換がてら色を足してみるのも面白そうですね。

    収納もお気に入りの洗面スペース

    リビングに隣接した洗面スペースは、鏡面が広く、使い勝手も良さそう。それに加えて、加藤さん自身もお気に入りで、SNSでも反響があったというのが収納アイテム。

    真っ白な空間にポップな色合いと雑貨のようなデザインが加藤さんのお部屋にもピッタリハマっています。

    Standard Productsで、好きなデザインのコンテナボックスに似た製品を見つけて、複数取り入れてみました。お気に入りの収納アイテムを選ぶことで、自分好みの空間になったことはもちろん、SNSに写真を投稿した際も反響があってびっくり!」

    お気に入りのアイテム

    DIYしたディスプレイ棚

    プロジェクターを投影する白壁の下で、ディスプレイスペースとして使われているローボードは加藤さんがDIYしたもの。

    「引っ越しが多いこともあり、気に入ったデザインの家具やグッズは使う形を変えてずっと使っていくようにしています。このローボードも、積み木のように重ねていて、住まいに合わせて形が変えられるようにしていますね」

    お隣のラックは以前住んでいたお部屋のキッチン付近で使っていたもの。それを今の住まいではリビングで活用。物を買い足す、買い換えるのではなく、持っているものでお部屋を考えられている様子が印象的ですね。

    お気に入りが見つかるまで探し続けたソファ

    購入されたアイテムの中で、お気に入りと話されていたのリビングのバルボアソファ。ソファは気に入ったものが見つかるまで、とことん探し続けたという加藤さん納得のインテリアだそう。

    「先に一人掛けのソファを持っていたのですが、ラタンで同じ節のデザインが気に入って、このソファに決めました。おうち時間のほとんどはこのソファスペースでくつろいでいます」

    泊まった宿で印象的だったフロアランプ

    ダイニングとソファスペースの間、夜にお部屋を優しく照らすのが、春を告げる花、スノードロップ(マツユキソウ)の姿からインスピレーションを受けてデザインされた「SNOWDROP FLOOR LAMP」。

    旅先で一目惚れしたという思い入れのあるインテリアとのこと。

    「泊まった宿で目にして、まさに一目惚れでした。自分の中では奮発して購入したこともあり、一生かけて使うつもりです。電球を付け替えて、スマートフォンで調光できるようにしたことで、より使い勝手が良くなりました」

    残念なところ

    広すぎたキッチンとクローゼット

    住まいの広さは前回と変わらないのに、リビングが少し窮屈に感じてしまうと話す加藤さん。その理由は間取りにありました。

    「ふたり暮らしを想定した住まいということもあるのか、クローゼットやキッチンが広めに設けられていました。とくにキッチンは必要以上に広くて、その分、同じ平米数でもリビングが狭くなってしまっています」

    以前の住まいから使い続けているものが多いからこそ、もう少しリビングに面積を分けて欲しかったのだそう。

    住まい探しで複数候補がある場合は、全体の広さだけでなく、各お部屋の広さと物を置けるスペースについてもイメージしておくことが大事になりそうです。

    暮らしのアイデア

    ​​テイストごとに、空間を作っていく

    お店のディスプレイコーナーを考えるように、お部屋全体としてのテーマは持たず、気に入ったものを集めて、そのテイストで空間を作っていくのが楽しいと加藤さんは話します。

    「持っているものが、テーマとして固まっていないのと収集癖があることから、空間全体を考えるより、スポットごとに好きな空間をつくるようにしています」

    「SNSに投稿するような、写真に収まる範囲で色合いを中心にテイストを揃えていっています。

    かわいいなと思ったものをお部屋のどのスペースに置こうか考えたり、逆にそのアイテムを中心にしてつくっていったいたりと、お部屋の楽しみ方が物と合わせて広がっていくのが楽しいですね」

    お部屋を見渡すと、小さな場所にも遊び心が溢れている加藤さんのお部屋。テーマを決めすぎず、好きなもので楽しむ気持ちが大切ですね。

    ​​レイアウトや素材感にルールを設ける

    ディスプレイのテイストは各所で分けながら、各スポットのディスプレイはマイルールを持って考えられている加藤さん。

    「職業柄、ディスプレイは三角構成を意識しています。単純にアイテムの飾り方もそうですが、大型のインテリアとの兼ね合いや飾り棚なども余白も意識することで物がスッキリと見えるようになりますね」

    「レイアウト以外には、植物やお花を欠かさないということも意識しています。暮らしに彩りを加えてくれることはもちろん、写真を撮った時に無機質な感じを無くし、柔らかな印象を与えてくれますよ」

    きれいに見えるのは、写真に映せているところだけだと話されていた加藤さんですが、一部分でもお気に入りの空間を作っていくことが積み重なって、お部屋の楽しみ方も増えていきそうです。

    これからの暮らし

    理想のインテリアを探しながら、住まいにあった暮らしづくり

    もう十分に仕上がっている現在のお部屋ですが、住まいや暮らしが変わる中で、買い換えられたらと話されていたのがダイニングテーブル。

    「いまの暮らし方から考えると、四角のテーブルは少し大きすぎるのと、動線上でちょっぴり不便に感じています。ラウンドテーブルで使いやすいサイズと緩やかに行き来できるインテリアがあるお部屋が理想ですね」

    引っ越しても、“好き”が変わらず、長く使い続けられるものが多い加藤さんだからこそ、使っているものはそのままに、住まいにあった暮らしを楽しみたいと話します。

    「この先も仕事で引っ越しがあるので、次の住まいでは壁や床も自分で手を加えてお部屋を楽しめたらと思っています。今回はできなかったのですが、ベランダ菜園なんかも良い物件があればやりたいですね」

    愛着のあるアイテムを少しずつ、手にしながらお部屋づくりを楽しまれている加藤さん。

    いまあるものたちが今後も変わっていく住まいのなかで、形や用途を変えながらどのようにお部屋で活躍していくのか。これからのお部屋づくりからも目が離せませんね。

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    RSSブログ情報:https://www.roomie.jp/2023/03/949103/
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