最近 “スケルトン” =透明なアイテムが増えていますよね。平成の一大ブームを経て、人気が再燃しているみたい。

そんな “スケルトンデザイン” が特徴的な令和のデジタルブランド「Nothing」から、この春、新たな完全ワイヤレスイヤホンが発表されました!

Nothingの製品を大集合させてみた

Nothingのプロダクトが大好きな筆者が、早速体験。結論から言っちゃうと、これは買って損なしですね。

中身が大幅進化した「Ear」&新色イエローが眩しい「Ear (a)」

写真左が「Ear (a)」、右が「Ear]

Nothing「Ear」22,800円(税込)
Nothing「Ear (a)」14,800円(税込)

Ear」は、より良い音質を追求したという上位モデルの完全ワイヤレスイヤホン。これまで発売されてきた「Ear (1)」「Ear (2)」と、ほとんど見た目は同じです。

進化のポイントは、音を鳴らす役割のドライバー。旧モデルや後述する「Ear (a)」とは異なり、コーティングの素材にセラミックを使用することで、“全体的なサウンドの豊かさと鮮明な高音域” を実現できたんだそう。

Nothing ワイヤレスイヤホン NOTHING Ear ノイズキャンセリング/ChatGPT対応/Bluetooth / 最大40.5時間使用可能 / 軽量/外音取り込み/ハイレゾ対応 (ホワイト) 22,800円 Amazonで見る

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一方「Ear (a)」は、これまでにない新たなケースデザインが特徴。色はブラック・ホワイトに加え、新色「イエロー」が仲間入りしました!

ベーシックな色もいいけれど、ちょっとアクセントが欲しい。他と違うのがいい。そんな方にはイエローがおすすめ。パキッとしたビタミンカラーで、とっても黄色いです。

筆者は、このEar (a)のケースの見た目が好きです。ただ、実際に使ってみると、ケースの開けやすさの点では、Earの方がスムースでした。Ear (a)は、開けにくいほどじゃないけど、しっかり押さえながら開けるので、ワンテンポ遅くなる感じ。

周りを囲む透明の縁、ぶっちゃけ必要性はなさそうだけど、なんだかこの余白が可愛い。

だけど、これまでよりも、ケースの上下やイヤホンの左右が判別しやすいというのはメリット。オシャレで尖ったデザインが特徴のNothingの中では、分かりやすく、いい意味で “普通” の使い勝手があります。

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完成された象徴的デザインを踏襲。装着感は良好だよ

EarとEar (a)はどちらも、耳の穴をしっかり塞ぐように装着する、密閉(カナル)型のイヤホン。ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能もついていて、騒音をシャットアウトできます。

何がいいって、やっぱり、見た目がいい。

どちらも見ての通り、スケルトンなデザイン。ケースであったり、耳の下に伸びる棒(ステム)の部分が透明で、中身が透けています。

PCやゲーム機、MDなど、あらゆるモノにスケルトンデザインが流行した平成のあの時代もしっかり通ってきた筆者ですが、当時も今も、中が透けて見えている、なぜかそれだけでワクワクしちゃいます。

着けてみると、筆者の場合イヤホンが耳にピタッと収まって、密着度も高く、安心感がありました。しっかり装着できると、音質やANC機能の効果も最大化できるので嬉しいですね。

マイク穴(?)の配置など、EarとEar (a)とで少しずつ構造も異なっていました

ちなみに、ステムの部分はEar (a)の方がちょっと長いです。なので、手に持ちやすくて、操作しやすそう。でも、Earの方が短めな分、ピアスやイヤリングと干渉しにくいメリットもあります。

Nothing最高水準のサウンド、これはイイ!

今回、最も力を入れてアップデートしたという音質。早速、普段使っているEar (2)と、新モデルのEar、Ear (a)をそれぞれ聴き比べてみました。

「Ear」のサウンド

まずはEar。うーん、これは……イイ!

筆者は最近、サム・スミスばかり聴いているのですが、声の美しさが際立つようにクリアで、とっても相性がよく感じました。

スマートフォンはPhone (2)を使って、同じ音量で、同じ曲を再生。コーデックはLDA

解像度の高いサウンドで、歌声の後ろに流れる楽器や効果音、コーラスなど様々な音の要素も、それぞれ聴き取りやすいし、音が空間に広がっていくような様も感じ取れます。

ベースなどの低い音たちも厚みが増して、全体的にくっきりとした深みのある音で、音楽がより近くに感じられるのが嬉しい。Ear (2)でも不足はなかったけれど、比べるとあっさりして感じてしまい、音楽を聴くときはEar一択になりました。

細やかな音までも再現してくれるので、そのおかげか、空間オーディオ対応ではないものの、音楽が耳元でふわっと広がる、立体的な感じがします。やっぱり神は細部に宿るんだな〜。

「Ear (a)」のサウンド

続いてEar (a)を使って聴いてみました。

楽曲にもよるかもしれませんが、個人的にはEar (a)はパワーを感じる音で、Royal BloodやNothing But Thievesなどロックな音楽と相性良かったです。

Earの後に聴くと、解像感は控えめ。細やかというより少し大味に感じますが、外で歩きながら聴いたりする時には、Ear (a)の方が出番多め。十二分にバランスの良い音だと思います。

アプリから音質調整もできる!

今回の2モデルより、アプリ上で音質を好みに調整できるイコライザーのほかに、迫力あるサウンドを楽しめる「ベースエンハンサー」機能が追加されました。

楽曲に合わせて、ベースやドラムなどの低音を強めてくれるものですが、個人的にはちょっと効果が派手に感じてしまい、使わなくなっちゃいました……。でもこれは楽曲や好みによるところもあるので、いろいろ試したいですね。

ちなみに、機能面では、Earの方がイコライザーをより細かく調整できたり、個人の聞こえ方に合わせて整えてくれるパーソナライズ機能もあったりと充実。上位モデルならではの優位点です。

もっと静かに、もっと自然に。ノイキャン機能もバッチリ向上


ANC機能も、Ear (2)からの性能アップを実感! ワイワイとした話し声のあるオフィスで、ANCオン(レベルは高、音楽はオフ)にして着け比べしてみたんですが、EarもEar (a)も優秀でした。

空調の音であったり、低域の音がしっかり抑えられるのはもちろん、消音しにくいと言われる人の声(だいたい中高音域)にも効果的。

全く声がしなくなるわけじゃないけれど、声の芯の部分だけうっすら残って、ボリュームが抑えられる感じ。なので内容が聞こえてしまっていた会話も、イヤホン越しでは分からなくなりました(笑)。集中したい時は積極的に使いたいです。

周囲の音を取り込むトランスペアレンシーモード。こちらも快適になっています。

Ear (2)だと、イヤホンの内部で外の音を聞こえやすく処理している感じが分かるというか。少し尖った音に聞こえていたんですが……

ステム部分をつまんで長押しで、ANC、トランスペアレンシーを切り替え

EarやEar (a)の場合は、その拡張された感じがあまりしなくて、わりと自然! イヤホンを外したときとの差が少なくなった気がします。内蔵マイクが変わったそうなので、通話と共にこちらも向上したのかも。

すごく些細なことですが、強く意識していない程度の違和感というか。そういうものが減ると、「なんか快適だな」に繋がると思うので、個人的には地味に嬉しいポイントでした。

正直どっちもいいよ!人によっては注意したいのが…

使ってみて、筆者の好みだったのはEar! 細部までクリアに聴きたい方にはおすすめです。でも、新型ケースもかわいいし、Ear (a)もいいんだよな〜。

それぞれのお値段は、Earが22,800円(税込)、Ear (a)は14,800円(税込)とちょっと差があります。

注意したいのは、Ear (a)がワイヤレス充電に非対応なこと。

うっかり充電を忘れて、Phone (2)の背面でイヤホンを充電することが多々ある筆者は、この点が惜しく感じました……。まあ、10分の充電で10時間再生できる急速充電に対応しているので、おおかた困らなそうではありますが。

ただどちらも、クリアで楽しいサウンドが楽しめることには変わりないので、音へのこだわり、お財布事情、使い勝手など、自分なりの優先事項で選んでよさそうです。

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RSS情報:https://www.roomie.jp/2024/05/1220134/