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商品が一回も出てこないCMです。

アメリカの映像プロダクション「Biscuit Filmworks」のNoam Murro氏が監督したCM。一般的なCMとは異なり、アピールしたい企業の商品が一度も出てきません。しかし、見終わった後はそのモノの良さが伝わってくるから不思議。

ランドローバー、つまり車のCMということだったんですね。

四輪駆動車を専門とするランドローバー。どんな地形でもおかまいなしに疾走するダイナミックな車の姿をパルクール実践者の男4人が見事に表現。

パルクールとは映画「YAMAKASI」などでも登場した、走る、跳ぶ、登るなど自分の体のみを使い、どんな障害のある地形でもある地点まで移動することを目的としているもの。そんなパルクールの精神とランドローバーの車の持つイメージが見事に合致したCM。車を使わなくてもランドローバーの企業精神を見事に表現しています。

ピアノソロをバックに優雅で華麗に、そして力強く飛び回る男たち。謎があるからこそ映像に引きつけられ、そしてタネ明かしとともに会社のロゴが強く印象に残ります。なんとも考えられた見事なCMですね。

Land Rover [Adweek]
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