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写真家の人生を変えた保護犬「マディー」との出会い
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写真家の人生を変えた保護犬「マディー」との出会い

2013-07-15 21:30
    「あなたは人類史上最も情けない男」

    これは写真家のセロン氏が、当時の彼女から送られたテキストメッセージ。大手の会社でプロカメラマンとして働いていた彼は、不満だらけの毎日を送っていました。彼はこのままではいけないと会社を辞め、旅に出ることを決意。その旅の目的は「This Wild Idea」というプロジェクトのためでした。

    このプロジェクトはとてもシンプル。365日間、全米を旅しながら毎日1人の「新しい人」に出会うというもの。彼は多くの人と出会い、彼らの話を聞くことで何かを感じ取ろうとしたのかもしれません。

    正直に言えば、ここまではよくある話。しかし、彼はある相棒と一緒に旅に出ることにしました。それがペットシェルターに保護されていた「マディー」という犬でした。



    彼はペットシェルターからマディーを迎え入れ、一緒に全米を旅することに。このときの彼はまだ気づいていないのですが、このマディーとの出会いが彼の人生を大きく変えることになります。

    きっかけはふとしたことから。セロン氏の友人が並べた缶の上にマディーを乗せてみようと提案。マディーはその難題をご主人のために楽々とこなしてみせます。それがこれ。



    お見事なバランス。

    マディーの「バランス感覚と忍耐力」に驚いたセロン氏は、旅の合間に撮った彼女の写真を次々とアップ。このとき生まれたのが「MADDIE on Things」。そして、そのサイトは瞬く間にネットで人気となっていきます。



    天性のバランス感覚と、どんな要望にもグッと我慢のできる忍耐力。辛そうな状況でさえ、さらりとポーズを決めてしまう姿には気品すら感じてしまいます。ご主人のセロン氏が人生に輝きを取り戻そうと旅を続ける中、彼によって命を助けられたマディーもまた、彼の笑顔のためにベストを尽くしていたのかもしれません。

    一年に及ぶプロジェクトを無事に終えたセロン氏はマディーの写真をまとめ「MADDIE ON THINGS」という本を制作。そして、現在では「MADDIE BOOK TOUR」と題して全米の50州を訪れるという新たな旅を楽しんでいる最中。


    Maddie Book Tour! from This Wild Idea on Vimeo.

    セロン氏はこのツアーと同時に「Why we rescue」「Why we rescue in NYC」というサイトを立ち上げ、保護犬と暮らす人々へのインタビューを同時に行っています。動物への愛情、なぜ保護犬と暮らすのか、そして彼らは何を感じているのかを、彼の撮った写真と共に見ることが出来ます。

    「マディーは僕が感じることの出来ない方法で世界を見ている」と語るセロン氏。ストレスを抱えた生活を抜け出し、情熱を注げるものを見つけ始めたセロン氏は「彼女は特別だ。僕は彼女に救われた」とコメント。



    そんなご主人の気持ちを知ってか知らずか、今日もいつも通りアメリカを旅するマディー。彼女にとってはご主人の笑顔が見れるだけで幸せなんです。

    [maddieontour] [yatzer] [thestar]

    RSSブログ情報:http://www.roomie.jp/2013/07/87629/
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