だんだんと寒さが増すこの時期、チーズ好き・ワイン好きがとても楽しみにしているチーズがあります。
それがフランスから輸入される季節限定のチーズ「モンドール」。
スイスとフランスの国境に近い、ジュラ山脈の高地で育てられた牛の牛乳から作られる、ウォッシュタイプのチーズです。カマンベールやパルメジャーノチーズのように切り売りはされていません。
通常、モンドールはエピセアと呼ばれるの木の皮で覆われています。食べるときはチーズの表面をくり抜き、中身をスプーンですくって食べるんです。そう、トロトロと柔らかすぎるため、切り売りできないんです。
一口食べると、エセドアの香りがやわらかに鼻孔を抜け、上品かつ滑らかなチーズの食感が口の中いっぱいに広がります。一度食べたら必ずや虜になる、日本の食材にはない未体験の食感なんです。
さて、このチーズがなぜ「季節限定」かというと、製造時期が決まっているからです。毎年8月15日~翌年3月15日までの期間限定で生産されることになっています。8月に製造されても、日本の店頭で見かけるのは11月。その間の期間に熟成されています。
ちなみに、価格は結構高価。大抵グラムで販売されていますが、ひと箱あたり3300~4000円ほどです。一人で食べるには残ってしまう大きさですし買うのに、ちょっと勇気がいるチーズです。
しかし、残ったモンドールにも美味しい食べ方が!
少量のタイム、にんにく1かけをスライスしたもの、白ワインを加え、180度のオーブンで10~20分焼きます。木箱は焦げないようにあらかじめアルミホイルで覆っておくといいでしょう。
チーズフォンデュにも似た「焼きモンドール」。バゲットやポテトなどでとろとろ、あつあつのチーズをすくって召し上がってみてください。
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Baked vacherin mont d’or recipe [The Telegraph]