人間は、誰もが完璧ではありません。
2つ動く手があって、2つ動く脚があるということ。それを「普通」と言うわけではありません。誰だって、どこか欠けているし、完璧な人なんていない。そんな当たり前のことに気づかせてくれるムービーです。
これは、12月3日の国際障害者デー(the International Day of Persons with Disabilities)に、Pro Infirmisという、スイスで障がい者の地位の平等や機会均等に尽力している団体が行ったことを収めたもの。
この日にスイスのバーンホフ通りのショーウインドウで、いつも目にしているマネキンとは少し違うマネキンが飾られました。そのマネキンとは、事故や病気で身体に障がいを持つ人たちの体を採寸して作られたものです。
採寸され、自分と全く同じサイズでつくられたマネキンを見たときの嬉しそうな表情。最後に出てくる女の人が、自分と等身大のマネキンがショーウィンドウに飾ってあるのを見たときの誇らしそうな表情。
これは、人間誰しもが持つ「自分が誰かのモデルになりたい」という願望が叶えられたときに見せる表情なのではないでしょうか。
ただ、街行く人の表情としては、なかなか浮かないものも多くありました。現に「なにこれ?」という表情をしている人たちもムービーの中では見受けられます。
確かに、容姿がきれいな人だけがモデルになると思っている人にとっては、否定的な意見が出るかもしれません。しかし、喜ぶ人がいるのも事実。
これらのマネキンを見て、変だ、と思う人は本当に完ぺきな人なのか。そうじゃないはず。そう考えると、人間は誰一人完ぺきな人なんていませんよね。
みんな違って、みんないい。ひとりひとり違いがあるからこそ面白い。
そんな当たり前のことを見直すきっかけにできればいいな、と思います。
Pro Infirmis «Because who is perfect?»[MIFDESIGN ANTENNA]