国際芸術祭といえば、直島の瀬戸内国際芸術祭が有名ですが、今回ご紹介する「中房総国際芸術祭」は、千葉県市原市で行われているもの。
廃校になった小学校や小湊鐵道の列車やバス、食や自然などの地域資源、そして関わる多種多様な人々の参加という4つの点が混ざり合う、新しい芸術祭です。アートを中心に、様々な人々が交流する地域活性化のカタチです。
開催期間は5月11日までなので、先週末、駆け込みで行ってまいりました! 早速レポートです。最終目標を無声映画ショー「キネマと音楽の夕べ」にしぼりは、12時五井駅スタートで1日まわりました。1日乗車券(3,800円)を買うと、小湊鉄道、周遊バス1日乗り放題、アート×ミックスの作品全鑑賞ができます。
北部ルート(左回り)で上総牛久駅から周遊バスでまわり、内田未来楽校、市原湖畔美術館、IAAES(旧里見小学校)へ。トータル20作品ほど充分楽しめました。
私がおススメしたいのは、5作品!
市内で唯一現存する木造校舎の内田未来楽校で展開されていた、瀧澤潔の「内田のためのインスタレーション-赤、黄、青、白、緑、桃の調和-」。ワイヤーハンガーのウォールを背景に、古着を樹脂で固めたランプシェードを空間に配したインスタレーション。光の儚げさで懐かしい、温かな気持ちになります。
大成哲雄の「内田百鬼夜行」は、室町時代の絵巻物「百鬼夜行絵巻」にインスピレーションを得た作品。使われなくなったり、忘れ去られたものが妖怪と化す様が何とも愛らしい。
また、こちらでは近所の女の子が外でお花屋さん遊びをしていたり、卒業生や近所の方で結成された「報徳の会」の方が、楽校の管理や併設される喫茶などのコーナーも担当されています。地元の方とちょっとした会話ができ、とてもほっこりしました。
残り3作品は次回に続きます。