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逆光は大きなチャンス。アートなシルエット写真を撮ろう
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逆光は大きなチャンス。アートなシルエット写真を撮ろう

2014-07-04 11:00

    富士フィルムが主催している、Xセミナーズに参加してきました。



    撮影スポットである横浜の大桟橋は、室内に広い空間があり、床も木で貼られていてなかなか雰囲気のあるポイント。

    今回のテーマは「風景にとけこむポートレート」です。



    あいにくの雨となったこの日。風景と人を入れて撮る目的としては、実は雨はとてもいいチャンスです。

    「雨なんて、周りも暗いし、青い空があって、がいいのに…どうなの?」という風に思うかもしれませんが、こういう日だからこそ撮影できるのがシルエット写真。

    大桟橋のような空間(横や縦に広がる余白)と光の入る具合は、シルエット写真を撮るには、とても大切な要素だったりするのです。そこで学んだことをいくつかご紹介します。

    「光の向き」をチェックしてみる



    シルエット写真を撮るために一番重要なのは「光の向き」。逆光で撮影してみましょう。このシルエット具合もポイントで、他の要素(景色など)も少し入れたいので、薄く人物が確認できる程度に露出を変更します。

    光の当たり方がきれいな窓に向かってカメラを構えるのがおすすめです。

    一般的な構図は4通り





    縦と横を揃えるとそれだけで上手に見えるから不思議。特に遠くから狙うシルエット写真は、水平だととても物語を感じます。

    光と構図の次は、レンズを考える





    今回のような、「風景にとけこむポートレート」を撮る場合は、18-55mmくらいの標準レンズで十分です。さらに遠い距離から狙うと人物が小さくなってしまうので、200mmの望遠レンズもおすすめ。こういう場合は単焦点よりはズームがある方が使いやすいです。



    風景にとけ込むポートレート。この日のセミナーで私が撮影したものがこちらです。水平線を意識して、床の木目に反射する光も計算してみましたよ。プリントするとまた違う空気感になってお部屋にも飾れます。



    このセミナーでは、山本彩乃さんと一緒に撮影してまわり、このように手取り足取り。実際に撮るその場で調整や構図など直接アドバイスがもらえて、現役で活躍しているプロの技術をおしみなく教えてくれます。(この写真の構図は対角線ですね。)



    講師の山本彩乃さんは、とても気さくで暖かく素敵な女性で、作品にも現れています。プロの方との出会いや教えていただくチャンスをもらえて、勉強になるセミナーです。



    撮影後は近くのカフェで先生を囲んでお茶をしながらの講評会。撮影した後は撮りっぱなしではなくプリントするのが勉強になります。雨だったことが幸いして、皆さん素敵な写真を撮っていました。

    FUJIFILM X-T1

    Xセミナーズでは、様々なセミナーを開催しています。山本彩乃さんを講師に迎えてのセミナーも随時開催予定です。今後の開催詳細はこちらからご覧いただけます。

    いつもと違う雰囲気で、「風景にとけこむポートレート」撮影、おすすめです。

    フォトグラファー 山本彩乃 AYANO YAMAMOTO
    1980年、山梨県甲府市生まれ。
    東京学芸大学教育学部美術科卒業。
    在学中グラフィックデザインを専攻し、写真を始める。
    卒業後、バンタンデザイン研究所、外苑スタジオを経て、2006年独立。
    2007年4月よりSECESSION所属。
    雑誌、広告を中心に活動中。

    RSSブログ情報:http://www.roomie.jp/2014/07/173294/
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