今回僕が語りたい作品は、松本清張さんの「ゼロの焦点」です!
この本は僕が高校3年生だった時に初めて読んだんですけど、読み終えた後のどこかスッキリしない感じや妙に生々しい感じが当時の僕には新鮮だったことを覚えてます…
「ゼロの焦点」は当時の日本の時代背景が内容に深く関わっていて、現代を生きる僕からすると珍しいと感じることが当然のこととして扱われています。
例えば今は男女平等という言葉が浸透していますが、この作品中では女性の方が男性より地位が低く描かれています。明確な男尊女卑が特別な描写もなく続くところから、当時の日本の男女間の格差が読み取れて高校生ながらに時代って本当に変わるんだな…と大人な事に気付いてました。
僕がこの作品を読んでいて面白いと感じた理由に、聞きなれない日本語の表現が多用されているという点があります!
この作品は描かれたのが昭和ということもあり、今僕たちが使っている言葉が全然違う意味で使われていたり、日常会話での言葉遣いが全く違ったりしています。
そういった現代人から見ると違和感のある文章を見つける度に、辞書かネットで意味合いを調べて内容に戻るという読み方をすることで普段小説を読む時より深く作品に没入できた気がします…
ただつらつらとストーリーだけを読んでいた僕に新しい読書体験をさせてくれたので、この本のことが大好きになりました。
気付いたらまぁまぁ語ってしまっていますね笑
また今後も好きな作品について気ままに語っていこうと思うのでお時間あれば是非読んでください!
僕は読む本のジャンルが偏りやすいので、皆さんの好きな本やおすすめの本などあればどしどし教えてください🙏
拙い文章でしたけど、ここまで読んでくれてありがとう!!!
またな!!!
コメント
コメントを書く涼介くんが好きな本を知ることが出来るの本当に嬉しいです!正欲もゼロの焦点もまだ読んだことがなかったので、今度本屋さんに行ったら探してみますね‼️
わたしが好きな本は三秋縋さんの「三日間の幸福」と、乙一さんの「夏と花火と私の死体」です。
「三日間の幸福」は、金欠大学生の主人公が"健康・時間・寿命を買い取ってくれる店"で3ヶ月を除く寿命を売り払い、その寿命の査定をしたミヤギという女性の監視のもと余生を過ごすお話です。最初はぎこちなかった主人公とミヤギの関係性の変化や情景描写、タイトルの意味がわかったクライマックスシーンなど、とにかく読み応えがあったなあと感じさせられました。寿命を売っているため死を逃れることは出来ませんが、彼にとって最上のハッピーエンドを迎えることが出来たんだろうなあというラストだったので、ハピエン厨の私にはとても刺さった作品だったなあと思います。
命の価値と、自分の人生をどう生きるのかを美しく残酷に描いた素敵な作品なので、もし興味があったらぜひ読んでみてください!
1つの作品だけでアホほど長くなったので「夏と花火と私の死体」はインスタの方に送りますね〜🥲ではまた❕👋