お茶碗を片付けようとしたら、つるりと指が滑って床に真っ逆さまに落としてしまいました。よくお皿は割るけれどお茶碗は久しぶりで、付き合いの長い子の可哀想な姿にしばし茫然。真っ二つに割れた茶碗を手にとっても金継ぎ講習会を見送っていた私にできることはなく、無言で新聞紙に包んでマジックで「割れ物」と書きました。

しばらくは家にある小さなお皿にご飯を盛って食べていました。器が変わると味も違う気がします。そもそも茶碗と皿では持ったときの手の形が違うので、脳みそが「これはご飯なのかい?」と考える間が生まれてしっくりこないのかもしれません。しっくりくる茶碗とはどんなものでしょうか。