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私が大学生の頃、80年代の後半から90年代の前半、「歌舞伎町は怖い」と思っていた。恋人との夜のデートで歌舞伎町を選択はしなかった。というのも、私の当時のホームグラインド的な遊び場は池袋だったからだ。今にして思えば、池袋が安全だったわけではない。ヤンキーも多かったし、石田衣良氏による小説「池袋ウェストゲートパーク」でもわかるように、カラーギャングが出始めていた頃だった。もちろん、ヤンキーやギャングが多くても必ずしも犯罪が多いわけではない。一般人になにか絡むわけでもない。その意味では、池袋は安全だった印象がある。
大学生の頃、歌舞伎町に行くのは緊張したものだ。友人がクラブに行こうとなると、身構えていた自分を思い出す。歌舞伎町に行くまでにも誘惑が多く、当時の私としては、はやく歌舞伎町から抜け出して帰りたいと思っていた。それが今では、歌舞伎町のほうが遊んでいる。当時からすれば、まったく違っ
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